工場の脱炭素化は、掛け声だけでは進みません。CO2を出さない燃料への切り替えや、新しい素材の供給基地づくりには、億単位の設備投資が必要になることもあります。
山口県の「カーボンニュートラルコンビナート構築促進補助金」は、こうした投資をコンビナート企業どうしの連携で進める事業を後押しする制度です。設備・施設整備なら最大5億円、実現可能性を調べるフィジビリティスタディ(事業化の前に技術面・採算面を検証する調査)なら最大5,000万円まで補助されます。受付は令和8年8月28日17時15分までです。
カーボンニュートラルコンビナート構築促進補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(コンビナート企業2社以上を含む事業グループ。連携創出支援枠のみ単独企業でも申請可) |
| 制度名 | カーボンニュートラルコンビナート構築促進補助金(令和8年度) |
| 対象業種 | 製造業(コンビナート立地企業を含む事業グループ) |
| 利用目的 | 脱炭素・次世代燃料/素材の供給基地化に向けた企業間連携事業 |
| 対象地域 | 岩国・大竹地域、周南地域、宇部・山陽小野田地域のいずれかのコンビナート地域会議構成企業 |
| 従業員数 | 規定なし(グループ申請のため個社の従業員数要件の記載なし。山口県産業脱炭素化推進室へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 枠により異なる。設備・施設整備枠は最大5億円、研究開発・実証試験枠は最大3億円、連携創出支援枠は最大1億円、フィジビリティスタディ枠は最大5,000万円 |
| 補助率 | フィジビリティスタディ枠・研究開発・実証試験枠2/3以内、連携創出支援枠1/2以内、設備・施設整備枠1/3以内 |
| 申請受付 | 令和8年7月24日〜8月28日17時15分必着 |
| 公式サイト | 山口県「令和8年度カーボンニュートラルコンビナート構築促進補助金の公募について」 |

自分の会社は対象になる?
対象地域は次の3つのコンビナート地域に限られます。
- 岩国・大竹地域
- 周南地域
- 宇部・山陽小野田地域
申請は、コンビナート企業2社以上を含む複数の構成員による事業グループが基本です。個人事業主だけでの申請は対象外で、法人が前提になります。ただし連携創出支援枠に限り、単独企業での申請も認められています。
5つの枠、それぞれいくらまで使える?
| 枠 | 補助率 | 補助上限額 |
|---|---|---|
| フィジビリティスタディ枠 | 2/3以内 | 5,000万円 |
| 連携創出支援枠 | 1/2以内 | 1億円 |
| 設備・施設整備枠(設備投資) | 1/3以内 | 5億円 |
| 設備・施設整備枠(研究開発) | 1/3以内 | 5億円 |
| 研究開発・実証試験枠 | 2/3以内 | 3億円 |
最大5億円まで補助されるのは、設備・施設整備枠に限られます。事業の段階(構想段階のフィジビリティスタディか、実際の設備投資か)によって使う枠が変わるので、まず自社の事業がどの段階かを整理しておくと申請枠を選びやすくなります。
申請までにやること
必要書類は次のとおりです。
- 計画書表紙・事業計画書
- 事業収支計画書
- 共同事業費説明書
- 応募要件確認書
- 暴力団排除誓約書
提出はメール(a161001@pref.yamaguchi.lg.jp)またはJグランツで行います。提出期限は令和8年8月28日17時15分必着で、時間を過ぎると受け付けられません。
よくある質問
単独の企業でも申請できますか?
連携創出支援枠に限り、単独企業での申請が認められています。それ以外の4つの枠は、コンビナート企業2社以上を含むグループでの申請が必要です。
対象地域外の工場でも申請できますか?
対象は岩国・大竹地域、周南地域、宇部・山陽小野田地域の3地域のコンビナートに限られます。それ以外の地域は対象外です。
研究開発と設備整備、両方の枠に申請できますか?
公式ページには併願の可否が明記されていません(山口県産業脱炭素化推進室へお問い合わせください)。
