松が枯れてしまった——これは造林補助事業で直せるのでしょうか。答えは「いいえ」です。松くい虫による被害木の対策は、山梨県のもう一つの制度「松くい虫等被害地域対策事業」の担当になります。
この制度は、松くい虫(マツノザイセンチュウ等)による松林の被害対策にかかる標準経費の70%を補助するものです。窓口は造林補助事業と同じく、山梨県森林環境部森林整備課です。
松くい虫等被害地域対策事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(森林組合・林業経営体)・個人(森林所有者) |
| 制度名 | 松くい虫等被害地域対策事業(森林整備に係る補助金) |
| 対象業種 | 林業 |
| 利用目的 | 松くい虫被害対策(伐倒駆除・薬剤散布等) |
| 対象地域 | 山梨県内 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(森林整備課へお問い合わせください) |
| 補助率 | 標準経費の70% |
| 申請受付 | 公式ページに受付期間の記載なし(森林整備課へお問い合わせください) |
| 公式サイト | 山梨県「森林整備に係る補助金」 |

対象になる/ならないの線引き
| 対象になる | 対象にならない |
|---|---|
| 松くい虫被害木の伐倒駆除 | 台風被害等、松くい虫以外の原因による倒木処理 |
| 被害拡大防止のための薬剤散布 | 個人の庭木1本だけの駆除 |
| 被害地域の松林の対策計画に基づく作業 | 対策計画の対象外の私有地の単発作業 |
松くい虫以外が原因の松枯れ・倒木は、この制度の対象外です。原因が松くい虫かどうかは、地域の林務環境事務所が確認する場合があるため、被害を見つけた段階で早めに相談することをおすすめします。
なぜ補助率が70%なのか
造林補助事業(36〜100%)、森林環境保全推進事業(100%)と比べると、松くい虫等被害地域対策事業は一律70%という位置づけです。被害の拡大を早期に食い止めることが目的の緊急性の高い対策のため、個々の被害状況に応じた変動幅を設けず、一律の補助率にしていると考えられます。
よく誤解されるポイント
「森林整備の補助金」を検索すると造林補助事業が一番に出てくるため、松くい虫被害の対策もそちらで申請できると誤解されがちです。実際には制度が別で、補助率も対象経費も異なります。松枯れに気づいたら、まず「松くい虫かどうか」を確認したうえで、この制度の窓口に相談してください。
よくある質問
自分の山林の松が枯れています。松くい虫かどうか自分では分かりません。
見た目だけでの判断は難しいため、地域の林務環境事務所(森づくり推進課)に相談してください。原因の特定から対応を案内してもらえます。
個人の庭にある松の木も対象になりますか?
公式ページの記載からは、森林・山林を対象とした事業と考えられます。個人宅の庭木については、森林整備課に対象になるか確認してください。
造林補助事業と松くい虫等被害地域対策事業を同時に申請できますか?
作業内容が異なるため、それぞれの整備に応じて別々に申請する形になります。詳しくは森林整備課(055-223-1646)にご確認ください。
