金額で言うと、固定資産税相当額が最大で年1,000万円、3年間交付されます。安芸太田町内に事業所を新設・増設する事業者を対象にした制度です。対象業種は幅広く、農業・林業・建設業・製造業・情報通信業・運輸業・卸売小売業・飲食店・宿泊業・医療福祉・教育・サービス業など、多くの業種が含まれます。
奨励金は1種類ではありません。5種類の奨励金があり、それぞれ上限額と交付期間が違います。組み合わせ次第で、受け取れる総額が大きく変わります。
この補助金の概要(早見表)
| 検索項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 安芸太田町企業誘致促進補助制度 |
| 対象業種 | 農業・林業・建設業・製造業・情報通信業・運輸業・卸売小売業・金融保険業・不動産業・飲食店宿泊業・医療福祉・教育学習支援業・複合サービス業・サービス業等(風俗営業等除く) |
| 利用目的 | 事業所の新設・増設にかかる固定資産税・設備取得・土地取得・雇用の負担軽減 |
| 対象地域 | 広島県山県郡安芸太田町 |
| 従業員数 | 規定なし(新規雇用3人以上等、奨励金の種類により条件あり) |
| 補助上限額 | 固定資産税相当額は年1,000万円(3年間)、設備取得は年2,000万円、土地取得は年1,000万円 |
| 補助率 | 固定資産税相当額10割、設備・土地取得は10% |
| 申請受付 | 事前に町長へ申請し「指定事業者」の指定を受ける必要あり(随時) |
| 公式サイト | https://www.akiota.jp/soshiki/8/17709.html |
※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。
対象になる条件は2つ。投下固定資産2,700万円以上と3年継続
対象になるには、次の2条件を満たす必要があります。
- 投下固定資産総額が2,700万円以上であること
- 3年以上の事業継続が見込まれること
2,700万円という金額は、中小企業にとって決して小さくありません。新設だけでなく、既存施設の規模拡張や設備投資を行う「増設」も対象に含まれる点は、投資額を積み上げる際の選択肢を広げます。事務所の新設だけで届かない場合、既存拠点の設備投資をあわせて計画することで、この基準に到達できる可能性があります。
公害対策が必要な業種は、事前協議と防止対策も条件に加わります。
5種類の奨励金を数字で比較する
奨励金は5種類あります。それぞれ対象・補助率・上限額が違うため、表で整理します。
| 奨励金の種類 | 対象 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 固定資産税相当額 | 製造業・農林水産物販売業等 | 10割 | 年1,000万円(3年間) |
| 設備取得奨励金 | 設備取得費 | 10% | 年2,000万円(1年度) |
| 土地取得奨励金 | 土地取得費 | 10% | 年1,000万円(1年度) |
| 新規雇用奨励金 | 6か月以上継続雇用の3人以上 | 1人年20万円 | 年1,000万円(最長3年) |
| 就業転入奨励金 | 転入者の継続就業 | 1人年20万円 | 新規雇用奨励金と同枠 |
たとえば、設備投資に1億円をかけた場合、設備取得奨励金は10%の1,000万円が上限2,000万円の範囲内で交付されます。さらに固定資産税相当額が3年間で最大3,000万円、新規雇用3人を3年継続すれば1人年20万円×3人×3年で180万円が上乗せされます。単発の補助金ではなく、複数年にわたって積み上がる制度という理解が必要です。
「新規雇用」は3人以上、「就業転入」は1人からの違い
新規雇用奨励金は6か月以上継続する3人以上の雇用が条件です。1人や2人の採用では、この奨励金の対象になりません。一方、就業転入奨励金は転入者の継続就業が条件で、人数の下限は明記されていません。
町外から人を呼び込みたい事業者にとって、就業転入奨励金は狙いやすい設計です。地元採用中心なら新規雇用奨励金、町外からの転入者採用なら就業転入奨励金と、採用計画によって狙う奨励金が変わります。
着工前に「指定」を受けることが絶対条件
この制度で最も重要なのは、奨励措置を受ける前に、事前に町長へ申請し「指定事業者」の指定を受ける必要があるという順番です。
事業所を新設・増設してから申請しても、指定を受けていなければ対象になりません。投資計画が固まった段階で、着工より先に産業観光課へ相談する必要があります。良い物件・良い設備が見つかったタイミングほど、この手順が後回しになりがちです。
立地・創業系の補助金に共通する「指定前フライング」に注意
企業誘致系の補助金は、他の自治体でも「契約・着工の前に認定・指定を受ける」という設計が一般的です。安芸太田町のこの制度も同じ構造で、指定を受ける前に工事契約を結んでしまうと、投資全体が対象外になるリスクがあります。
自治体の創業・立地系補助金に共通する、契約前の事前相談・認定申請の重要性は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで詳しく紹介しています。事業所の新設・増設を検討している段階で、あわせて確認しておくことをおすすめします。
安芸太田町以外の地域も含め、企業誘致・立地系の補助金を広く探したい方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。
投下固定資産総額の算定方法や、複数の奨励金の組み合わせ方など、実務の進め方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。
よくある質問
個人事業主でも対象になりますか?
公式ページには法人・個人の区別は明記されておらず、幅広い業種の事業者が対象とされています。個人事業主として投下固定資産総額2,700万円以上の投資を行う場合、対象になる可能性があります。詳細は産業観光課へご確認ください。
既存の事業所の設備を入れ替えただけでも対象になりますか?
既存施設の規模拡張・設備投資を行う「増設」も対象と明記されています。ただし、単なる老朽設備の入れ替えが「増設」に当たるかどうかは、投資規模・内容によって判断が変わる可能性があるため、事前に産業観光課へ確認することをおすすめします。
5種類の奨励金はすべて同時に申請できますか?
公式ページには、複数の奨励金を同時に受けられないとする記載はありません。投下固定資産総額・雇用計画の内容によって、複数の奨励金を組み合わせて申請できる可能性があります。具体的な組み合わせは、指定申請の段階で産業観光課と相談することをおすすめします。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・上限額・対象要件は変更される場合があるため、申請前に必ず安芸太田町の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。
出典:
