令和7年分の青色申告決算書を開いて、肥料費・種苗費・諸材料費・荷造運賃手数料の4行を見ます。この4行の数字に11.5%〜17%を掛けた額を、船橋市が助成します。対象になるのは令和7年分の実績だけで、新しく買い足した分は計算に入りません。
市内に住むか本店を置く農業者で、農業収入が年50万円以上なら申請できます。合計の上限は100万円で、受付は2026年12月18日までです。
船橋市 農業物価高騰対策助成金の要点まとめ
正式名:船橋市物価高騰対策助成金(農業経営に係るもの)
だれが
- 申請者
- 事業者(農業経営者の個人・法人、認定新規就農者)
- 対象業種
- 農業
- 利用目的
- 肥料・種苗・諸材料・出荷用資材の費用への助成
- 対象地域
- 千葉県船橋市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 合計100万円(4つの費目の合計額に対する上限)
- 補助率
- 肥料費11.5%・種苗費12%・諸材料費17%・段ボール費等17%
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年10月6日〜2026年12月18日
うちは対象になる?
次の3つに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
個人は、市内に住んで所得税の確定申告で農業所得を申告している人です。法人は、市内に本店があり農業を事業目的としている会社です。農業収入が50万円以上という条件は、農業経営者に付いています。認定新規就農者(市町村から青年等就農計画の認定を受けた人)は、別の対象として並べて書かれています。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 市内に居住も本店もない
- ✕ 宗教団体・政治団体である
- ✕ 暴力団や、その関係者である
農地が市内にあっても、居住地や本店が市外の場合どうなるかは、公式ページに書かれていません。迷ったら申請の前に農水産課へ電話で確かめる手があります。
いくら戻ってくる?
決算書の4つの金額に、費目ごとの割合を掛けます。1,000円未満は切り捨てで、4つの合計が上限100万円です。
| 費目 | 割合 | 決算書のどこを使うか |
|---|---|---|
| 肥料費 | 11.5% | 肥料費 |
| 種苗費 | 12% | 種苗費 |
| 諸材料費 | 17% | 諸材料費 |
| 段ボール費等 | 17% | 荷造運賃手数料のうち、段ボールや貸コンテナの分 |
市のチラシにある計算例は次のとおりです。
- 種苗費 53.8万円 × 12% = 6.456万円 → 切り捨てで 6.4万円
- 肥料費 38.7万円 × 11.5% = 4.4505万円 → 切り捨てで 4.4万円
- 諸材料費 11.1万円 × 17% = 1.887万円 → 切り捨てで 1.8万円
- 段ボール費 12万円 × 17% = 2.04万円 → 切り捨てで 2万円
- 合計 6.4万円 + 4.4万円 + 1.8万円 + 2万円 = 14.6万円
上限の100万円に届くのは、4つの助成額の合計が100万円になるほど支出が大きい経営体です。たとえば肥料費400万円、種苗費300万円、諸材料費100万円、段ボール費20万円なら、46万円 + 36万円 + 17万円 + 3.4万円 = 102.4万円になり、上限の100万円で止まります。
何の費用が助成される?
対象にならないものを先に挙げます。
- 令和7年分の決算書に載っていない費用
- 荷造運賃手数料のうち、段ボールや貸コンテナ以外の分
- 段ボール費を、諸材料費にも入れて二重に数えた分
対象になるものは次の4つです。
- 肥料費(令和7年分の決算書の金額)
- 種苗費(同上)
- 諸材料費(同上)
- 出荷に使った段ボールなどの資材と、市場出荷に使った貸コンテナの費用
決算書は、青色申告決算書か収支内訳書(白色申告の人が添える収支の明細)です。法人は、令和8年3月31日以前に終わった最新の事業年度の決算書を使えます。
申請の流れはどうなる?
- 決算書の4つの金額を拾い出す(申請者→手元の控え)
- 段ボール費の領収証を探す(申請者。購入が確認できるもの)
- 申請書に金額と助成額を書く(申請者→第1号様式。端数は切り捨て)
- 窓口へ出す(農水産課か農業センターへ持参・郵送。または市内のJA経済センターへ持参。12月18日まで)
- 交付の可否の通知を受ける(船橋市→申請者。交付可否決定通知書)
必要な書類
準備できた 0 / 4
決算書は、令和7年分の収支内訳書か青色申告決算書の写しです。法人は、令和8年3月31日以前に終わった最新の事業年度の決算書の写しになります。段ボール費を申請しない人は、領収証等は要りません。通帳は、金融機関名・支店名・預金種目・口座番号・名義人が分かるものです。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 段ボール費を二重に入れた:申請書で「段ボール等の資材費は、種苗費・肥料費・諸材料費に入れていません」と誓約します。重ねて計上すると誓約に反します。
- 嘘の申請や目的外の使用:不正に受け取った場合や、助成金を目的以外に使った場合は、交付決定の取消しや全部または一部の返還を命じられます。
- 営農を続ける意思がない:申請書の誓約欄に「市内で営農を続ける意思があります」という項目があります。
- 12月18日を過ぎた:持参も郵送も、この日までの受付です。
県の支援との関係と、制度の期間
千葉県の肥料価格高騰緊急支援事業を受けた人でも、この助成金は申請できます。市のチラシに明記されています。
この助成金の要綱は、2026年10月6日に施行され、令和9年(2027年)3月31日に効力を失います。助成額は予算の範囲内で交付すると定められているため、締切の前でも、早めに窓口へ出す手があります。
よくある質問
個人と法人の、どちらも申請できますか?
どちらも申請できます。個人は、市内に住んで所得税の確定申告で農業所得を申告している人が対象です。法人は、市内に本店があり、農業等を事業目的にしている会社が対象です。どちらも今後も営農を続ける意思が要ります。認定新規就農者も対象として挙げられています。申請者と税務申告者は、原則として同じ人にします。
農業収入が50万円に届かないと申請できませんか?
市の案内では、対象者は「農業収入50万円以上の農業経営者」若しくは「認定新規就農者」と書かれています。農業経営者として申請するなら、50万円以上の収入が要ります。認定新規就農者は別の対象として並んでいますが、収入の条件がどう扱われるかは、案内には書かれていません。届くかどうか微妙な場合は、農水産課に電話で確かめると確実です。
令和7年分の決算書が手元にない場合は、どうなりますか?
個人は、令和7年分の所得税の確定申告に係る収支内訳書か青色申告決算書の写しを出します。法人は、令和8年3月31日以前に終了した最新の事業年度の決算書の写しで足ります。申告書の控えがない場合は、税務署や税理士に写しを頼む手があります。この助成金の計算はすべて決算書の数字から出すため、まず決算書をそろえるのが最初の一歩です。
段ボール費の助成は、どう申請しますか?
荷造運賃手数料の中から、出荷に使った段ボールなどの資材と、市場出荷に使った貸コンテナの費用だけを取り出します。その金額に17%を掛けます。購入が分かる領収証等も添えます。段ボール費は、諸材料費の金額に含めません。申請書の誓約欄で、二重に数えていないことを確認する項目があるため、決算書の内訳を見直してから書き込むと安全です。
助成額の端数は、どう扱いますか?
費目ごとに計算して、1,000円未満を切り捨てます。たとえば肥料費38.7万円に11.5%を掛けると44,505円になり、助成額は44,000円です。4つの費目のそれぞれで切り捨てた額を合計し、その合計が上限の100万円を超える場合は100万円になります。申請書の様式にも、切り捨てる旨の注記があります。
助成額の上限はいくらですか?
肥料費・種苗費・諸材料費・段ボール費等を合わせて、100万円が上限です。費目ごとの上限ではなく、4つの合計額の上限です。たとえば合計が102.4万円になっても、助成額は100万円で止まります。上限に届かない経営体なら、計算した額がそのまま助成額になります。まず自分の決算書で試算してみると、おおよその額がつかめます。
申請は、どこへ出しますか?
農水産課か農業センターに持参、または郵送で出します。市内のJA経済センターへ持参する方法もあります。受付は2026年12月18日までです。窓口を選べるので、近い場所を使えます。郵送の場合は、書類の不備で出し直しになる時間を見込んで、早めに投函すると安心です。宛先は、市のチラシに書かれた農水産課の住所です。
千葉県の肥料価格高騰の支援を受けましたが、申請できますか?
申請できます。市のチラシに、千葉県肥料価格高騰緊急支援事業を受けた方でも申請できると書かれています。ただし、肥料費の計算は令和7年分の決算書の金額が基準です。県の支援の内容によっては、受け取った額の扱いで迷うことがあります。その場合は、申請の前に農水産課へ電話で確かめておく手があります。
申請者と口座の名義が違う場合は、どうしますか?
口座の名義は、原則として申請者と同じにします。事情があって同じにできない場合は、申請書の5の欄に理由を書き、代表者印を押した委任状を添えます。申請者と税務申告者が違う場合も、同じ欄に理由を書きます。名義が食い違うと確認に時間がかかるので、通帳の名義を先に確かめておくと進めやすくなります。
助成金に税金はかかりますか?
税金の扱いは、市の案内にも要綱にも書かれていません。所得になるかどうかは、受け取る人の申告の状況によって変わる可能性があります。気になる場合は、税務署か顧問の税理士に確かめる手があります。この記事で扱ったのは助成額の計算と申請の手順までで、税の取扱いについては判断していません。
問い合わせ先はどこですか?
船橋市の経済部 農水産課です。電話は047-436-2492で、受付は平日の午前9時から午後5時までです。対象になるか迷うとき、決算書の費目の区分に自信がないとき、段ボール費の切り分けで悩むときは、申請の前に電話で聞いておく手があります。書類を出し直す手間が減ります。
