ロボットを導入して生産性を上げたい。そう思っても、実際に自社の工程で使えるかどうかは、入れてみないと分からない部分が大きいものです。数百万円の設備を「試しに」買うわけにはいきません。
岐阜県のロボット導入前検証支援補助金は、その「試す」段階にかかる費用を支援する制度です。人件費や専門家への謝金、システム検証費などが対象で、中小企業なら補助率3分の2・上限200万円まで補助を受けられます。
ロボット導入前検証支援補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | ロボット導入前検証支援補助金 |
| 対象業種 | 製造業(県内に自社製造拠点を有する事業者) |
| 利用目的 | ロボット導入前の実証・検証(人件費、専門家謝金、調査費、システム検証費、旅費) |
| 対象地域 | 岐阜県内 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。ブイ・アール・テクノセンターへお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 200万円(中小企業・中堅企業・大企業とも共通) |
| 補助率 | 中小企業:3分の2以内/中堅企業・大企業:3分の1以内 |
| 申請受付 | 令和8年5月15日~令和8年9月30日(予算上限に達し次第終了) |
| 公式サイト | 岐阜県「ロボット導入前検証支援補助金」 |

自分の会社は対象になる?
対象になるのは、次の条件をすべて満たす製造業の事業者です。
- 「岐阜県ロボット活用推進ネットワーク」の会員である(入会費・年会費は無料)
- 岐阜県内に自社の製造拠点を持っている
- 自社の設備で実証ができ、対応できる技術者が常勤している
- 検証で得られた知見・効果の公開に賛同できる
この補助金は「ロボットを買う」ための費用ではありません。 買う前の検証段階が対象です。導入自体の補助を探している場合は、別の設備投資系の補助金を探す必要があります。
いくら戻るか計算する
補助率は事業規模で分かれます。中小企業は3分の2以内、中堅・大企業は3分の1以内で、上限額はどちらも200万円です。
たとえば中小企業が、溶接ロボットを自社ラインに導入できるか検証するため、専門家謝金と検証用のシステム構築費で150万円を支出したとします。3分の2は100万円なので、上限200万円の範囲内であれば実費の約7割弱が補助される計算です。逆に検証費用が300万円かかっても、補助されるのは上限の200万円までです。
つまずきやすい順番の話
この制度でいちばん見落とされやすいのは、先にネットワークへの入会が必要という点です。検証をやりたいと思い立ってすぐ申請できるわけではなく、「岐阜県ロボット活用推進ネットワーク」への加入が前提条件になっています。入会は無料ですが、手続きの時間は見込んでおく必要があります。
また募集期間は令和8年9月30日までですが、予算上限に達した時点で早期終了します。検証したい内容が固まっているなら、早めにネットワークへ加入し、申請の準備を進めておくという手があります。
書類をそろえる
岐阜県産業デジタル推進課が所管し、実際の申請受付はテクノプラザものづくり支援センターの指定管理受託者であるブイ・アール・テクノセンターが担当します。申請書はテクノプラザものづくり支援センターのホームページからダウンロードでき、記入後にブイ・アール・テクノセンターへ提出する流れです。検証内容によって必要な添付資料が変わる可能性があるため、申請前に一度問い合わせて内容を相談するとスムーズです。
よくある質問
ロボットの購入費そのものは補助されますか?
対象経費は人件費・専門家謝金・調査費・システム検証費・旅費で、公式ページの記載ではロボット本体の購入費は含まれていません。導入前の検証にかかる費用が対象です。
中堅・大企業でも申請できますか?
はい。補助率は3分の1以内、上限額は中小企業と同じ200万円です。ただし他の条件(ネットワーク会員であること等)は共通で満たす必要があります。
申請の締切はいつですか?
令和8年9月30日までですが、予算上限に達した時点でそれより早く終了します。 検証を計画しているなら早めの申請が安全です。
