木材乾燥機を1日回すだけで、灯油代がじわじわ効いてくる。しいたけのハウス栽培でも、重油をたく量は減らせない。燃料の値上がりが直撃しやすい業種に向けて、いわき市が令和8年度「林業・木材産業等緊急支援事業」を実施しています。
対象は、市内に事業所を持ち、林業機械・製材機械・木材乾燥・しいたけやなめこなどの栽培でA重油・灯油・軽油を使っている経営体と特用林産物生産者です。令和8年4月1日〜令和9年2月28日に納品された燃料が対象で、使用量に応じてA重油と灯油は1リットルにつき22円以内、軽油は16円以内が助成されます。提出期限は令和9年3月5日(金)必着です。
林業・木材産業等緊急支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(林業・木材産業経営体、特用林産物生産者) |
| 制度名 | 令和8年度 林業・木材産業等緊急支援事業 |
| 対象業種 | 林業・木材産業(林業機械、製材機械・木材乾燥、しいたけ・なめこ等の栽培) |
| 利用目的 | 燃料価格高騰の負担軽減(A重油・灯油・軽油の使用にかかる燃料費助成) |
| 対象地域 | 福島県いわき市 |
| 従業員数 | 規定なし(市内に事業所を有すること) |
| 補助上限額 | 定めなし(燃料の使用量に応じた単価補助。使用量が多いほど助成額も増える) |
| 補助率 | 定額補助(A重油・灯油:1リットルにつき22円以内、軽油:1リットルにつき16円以内) |
| 申請受付 | 令和9年3月5日(金)必着(対象燃料の納品期間は令和8年4月1日〜令和9年2月28日) |
| 公式サイト | いわき市「令和8年度『林業・木材産業等緊急支援事業』について」 |

この助成金、他の補助金と何が違うか
多くの補助金は「設備を買う費用」を補助しますが、この制度は違います。すでに使った燃料の代金を、後から埋め合わせる仕組みです。新しい設備投資をしなくても、ふだんどおり事業を続けているだけで対象になります。
対象になるのは、次のいずれかの用途でA重油・灯油・軽油を使っている場合です。
- 林業機械(伐採・搬出などに使う機械)の燃料
- 製材機械・木材乾燥に使う燃料
- しいたけ・なめこなど、特用林産物の栽培に使う燃料
木材を乾燥させる工程は灯油や重油を継続的に使うため、燃料費の変動がそのまま経営を圧迫しやすい部分です。ここに直接手当てが入る点が、この制度の実質的な狙いといえます。
助成額はいくらになるか計算してみる
助成額は「使った燃料の量×単価」で決まります。上限額の定めはないので、使用量が多い事業者ほど助成額も大きくなる仕組みです。
- 木材乾燥に灯油を月200リットル使う製材業者が、対象期間(11か月)で合計2,200リットル使った場合:2,200L×22円=48,400円
- しいたけ栽培のハウスでA重油を年間1,500リットル使う生産者の場合:1,500L×22円=33,000円
- 林業機械で軽油を年間3,000リットル使う経営体の場合:3,000L×16円=48,000円
領収書や請求書に記載された実際の購入量にもとづいて申請するため、燃料の購入記録を対象期間の分だけまとめて保管しておく必要があります。
必要書類は「証拠を残しているか」がカギ
申請には、次の書類が必要です。
- 補助金等交付申請書
- 交付申請内訳書
- 燃料購入の領収書・請求書等
- 口座振替依頼書(口座登録済みの場合は不要)
- 通帳の写し(同上)
領収書・請求書がなければ申請できません。対象期間は令和8年4月1日からとすでに始まっているため、「あとで探せばいい」と思っていると、燃料店によっては再発行に時間がかかる場合があります。今のうちに手元の書類を確認しておくという手があります。
提出期限は先だが、対象期間はもう始まっている
提出期限そのものは令和9年3月5日と、まだ時間があるように見えます。ただし対象になる燃料の納品期間は令和8年4月1日〜令和9年2月28日です。つまり、期限が遠いからといって書類の整理を後回しにすると、対象期間の途中で領収書を紛失するリスクが上がります。年度末にまとめて対応しようとすると、11か月分の書類を一度に集めることになり、かえって手間が増えます。
よくある質問
対象になる燃料の種類は何ですか?
A重油、灯油、軽油の3種類です。それぞれ助成単価が異なり、A重油と灯油は1リットルにつき22円以内、軽油は16円以内です。ガソリンなど他の燃料は対象外です。
いつからいつまでに使った燃料が対象ですか?
令和8年4月1日から令和9年2月28日までに納品された燃料が対象です。提出期限は令和9年3月5日(金)必着ですが、対象期間はすでに始まっているため、早めに購入記録を整理しておくことをおすすめします。
助成額に上限はありますか?
公式ページには上限額の記載がありません。燃料の使用量(リットル数)に単価をかけて計算するため、使用量が多いほど助成額も増える仕組みです。ただし予算の範囲内での実施となるため、実際の助成額は予算状況により変動する可能性があります。
