交通事故で重度の後遺障がいを負った人を、家族がずっと介護し続けられるとは限りません。介護する側が高齢化していけば、いずれ「介護者がいなくなったとき」が来ます。この不安に備える施設整備を後押しする制度でした。
自動車事故被害者受入環境整備事業(令和4年度申請)は、交通事故による重度後遺障がい者を受け入れるグループホーム等の新設や、人材確保・設備導入にかかる経費を支援する制度でした。補助上限額は1,500万円。この記事を書いている時点で、令和4年度申請分の募集は2023年4月10日に終了しています。
自動車事故被害者受入環境整備事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(障害者支援施設・グループホームの運営者) |
| 制度名 | 自動車事故被害者受入環境整備事業(自動車事故対策費補助金)令和4年度申請 |
| 対象業種 | 汎用(障害福祉サービス事業者) |
| 利用目的 | 設備投資、脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし) |
| 補助上限額 | 1,500万円(15,000,000円) |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(国土交通省へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 2023年4月10日に終了 |
| 公式サイト | 国土交通省「自動車事故被害者受入環境整備事業(自動車事故対策費補助金)」 |

「介護者なき後」という切実なテーマ
この事業のキーワードは「介護者なき後」です。重度の後遺障がいを負った交通事故被害者を、家族が介護している状況が長く続くと、いずれ家族自身の高齢化・介護困難という壁に直面します。国土交通省は、この不安に応えるため、被害者が安心して生活できるグループホーム等の整備を後押ししていました。
補助対象になる経費は、開設(増設)初年度は人材雇用費・新規施設支援費・求人情報発信費・研修等経費、開設次年度以降は賃金改善費・入所施設支援費・求人情報発信費・研修等経費です。単なる箱物整備ではなく、運営を続けるための人材確保にも使える設計になっています。
この事業は継続テーマとして今も実施されている
自動車事故対策費補助金という大枠は、名称を「被害者保護増進等事業費補助金」などに更新しながら、国土交通省が現在も継続的に実施しています。介護者なき後の支援体制整備という課題は解消されたわけではなく、政策として続いているテーマです。
- 国土交通省の公式サイトで最新の公募状況を確認する:自動車事故被害者支援体制等整備事業として継続実施されています
- 施設整備の構想(新設か増設か)を具体化しておく:開設初年度と次年度以降で対象経費が変わるため、事業計画の段階を明確にしておく必要があります
- 人材確保の見通しを立てておく:この事業は箱物だけでなく人材雇用費も対象になるため、採用計画とあわせて検討すると申請の説明がしやすくなります
よくある質問
今から申請できますか?
令和4年度申請分(今回ご紹介した回)の募集は2023年4月10日に終了しています。自動車事故被害者支援体制等整備事業は国土交通省が継続実施しているため、最新の公募状況は公式サイトでご確認ください。
個人事業主でも申請できますか?
障害者支援施設・グループホームの運営者を想定した制度です。個人事業主が対象になるかどうかは、国土交通省への直接確認をおすすめします。
どんな施設が対象になりますか?
補助対象施設は障害者支援施設とグループホームです。交通事故による重度後遺障がい者を受け入れる施設として運営している、または新設・増設を計画している必要があります。
