太陽光発電の導入を、その年度中に完了させたい。そういう事業計画に合うのが、需要家主導型太陽光発電導入支援事業の「単年度事業」枠です。前段で紹介した複数年度事業とは別に用意されている枠で、設計から設置までを1年度内で終える案件を対象にしています。
令和6年度第一次公募(単年度事業)は2024年9月19日から10月25日まで実施され、受付はすでに終了しています。 この記事では単年度事業の特徴と、今後同種の公募を探すときに確認すべき点をまとめます。
需要家主導型太陽光発電導入支援事業(R6・単年度事業)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人) |
| 制度名 | 令和6年度予算 需要家主導型太陽光発電導入支援事業(第一次公募(単年度事業)) |
| 対象業種 | 業種不問(国内で事業活動を営む法人) |
| 利用目的 | 太陽光発電設備の導入、蓄電池の併設 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 国内で事業活動を営む法人であること(規模の規定は公募要領による) |
| 補助上限額 | 1事業あたりの申請額上限は設けず、予算の範囲内で採択(単価上限規定あり、予算総額は約52億4,880万円) |
| 補助率 | 自治体連携型以外は3分の1以内(要件該当時2分の1以内)、自治体連携型は3分の2以内(要件該当時) |
| 申請受付 | 2024年9月19日~10月25日(終了) |
| 公式サイト | jGrants「令和6年度予算 需要家主導型太陽光発電導入支援事業(第一次公募(単年度事業))」 |

「単価上限規定あり」の意味に注意
早見表の補助上限額欄に「単価上限規定あり」と書いた点は見落とさないでください。1事業あたりの申請額そのものに上限はなくても、kW単価(発電設備の出力1kWあたりの補助単価)には上限が定められています。 つまり、大規模な設備を導入すれば申請額は青天井というわけではなく、設備容量に応じた単価の積み上げで補助額の実質的な上限が決まる仕組みです。
具体的な単価は公募回ごとの要領に記載されるため、次回以降の公募が出た際は必ず要領本文で単価を確認する必要があります。
単年度事業を選ぶべきケース
工事期間が短く、その年度の予算執行スケジュールに収まる規模の太陽光発電設備を導入する場合は、単年度事業の枠が向いています。逆に、大規模な野立て太陽光発電所のように、用地造成や系統連系工事に年度をまたぐ期間が必要な案件は、複数年度事業の枠で申請することになります。自社の工期がどちらに収まるかを、設計・施工業者と早めに擦り合わせておくとよいでしょう。
今後の公募情報を追うために
- jGrantsで「需要家主導型太陽光発電」を定期的に検索し、新しい公募回が出ていないか確認する
- 発電事業者・PPA事業者との連携を前提とした制度のため、太陽光発電の導入を検討する段階で発電事業者に補助金の活用可否を相談しておく
- 単価上限の見直しは公募回ごとに変わることがあるため、過去の単価をそのまま自社の見積に当てはめない
よくある質問
単年度事業と複数年度事業はどちらが補助率が高いですか?
補助率の枠組みは共通で、自治体連携型かどうかで変わります。単年度・複数年度の違いは工期・予算執行のスケジュールの違いであり、補助率そのものに直接の差はありません。
この公募にまだ申請できますか?
いいえ。受付は2024年10月25日で終了しています。同種の制度は継続的に公募されているため、jGrantsで最新情報を確認してください。
「1事業あたりの上限を設けない」なら、大規模な発電所ほど有利ですか?
必ずしもそうとは言えません。kW単価に上限規定があるため、設備容量に応じた単価の積み上げで実質的な上限が決まります。大規模な案件ほど審査での競争も強くなる点に注意してください。
