神奈川県の中小企業生産性向上促進事業費補助金には、一般枠・グループ化支援枠・創業者成長支援枠という3つの枠があります。同じ「生産性向上」という目的でも、想定している事業者像がそれぞれ違います。
一般枠は物価高騰や人手不足に対応する設備導入向け、グループ化支援枠はM&Aで事業を買収した企業向け、創業者成長支援枠は創業から日が浅い企業向けです。自社がどの枠に当てはまるかで、上限額もまったく違ってきます。
令和8年度中小企業生産性向上促進事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主。県内中小企業者等) |
| 制度名 | 令和8年度中小企業生産性向上促進事業費補助金 |
| 対象業種 | 業種不問 |
| 利用目的 | 設備整備・IT導入をしたい |
| 対象地域 | 神奈川県内 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者に該当すること(創業者成長支援枠は令和5年4月1日以降に創業した中小企業者等が対象) |
| 補助上限額 | 一般枠は最大500万円(下限25万円)、グループ化支援枠は1グループ最大4,000万円(1申請あたり下限500万円)、創業者成長支援枠は最大300万円(下限25万円)。ITサービス導入費は上限50万円、施設工事費は上限100万円 |
| 補助率 | 中小企業は2分の1以内、小規模事業者・創業者成長支援枠は3分の2以内 |
| 申請受付 | 6月・7月公募は終了。8月公募(創業者成長支援枠のみ)は令和8年8月31日(月)17時締切(次回以降の日程は公式ページに記載なし) |
| 公式サイト | 神奈川県「令和8年度中小企業生産性向上促進事業費補助金」 |

3つの枠の違い
| 枠 | 対象事業者 | 上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 一般枠 | 県内中小企業者等 | 500万円(下限25万円) | 中小企業2分の1以内、小規模事業者2/3以内 |
| グループ化支援枠 | M&Aにより事業買収を行った県内中小企業者 | 1グループ4,000万円(1申請あたり下限500万円) | 一般枠に準ずる |
| 創業者成長支援枠 | 令和5年4月1日以降に創業した県内中小企業者等 | 300万円(下限25万円) | 3分の2以内(全事業者) |
グループ化支援枠の上限4,000万円は、他の2つの枠と比べて桁が1つ違います。 M&A後の統合には、複数の拠点や事業を1つの生産性向上計画にまとめる必要があり、投資規模も大きくなりやすいためです。
令和8年8月時点で募集中なのは創業者成長支援枠だけ
一般枠とグループ化支援枠は、6月・7月の公募がすでに終了しています。 8月公募で募集が続いているのは、創業から日が浅い企業を対象にした創業者成長支援枠のみです。締切は令和8年8月31日17時です。
一般枠・グループ化支援枠を検討していた場合、次回の公募がいつ始まるかは、公式サイトに具体的な記載がありません。公式に明記があるのはここまでで、次回日程は問い合わせて確認する段階になります。
経費区分ごとの上限に注意
対象経費は、自動化設備・運搬機器・AI計測機械などの設備導入費が中心です。ただし、ITサービス導入費は50万円、施設工事費は100万円と、経費区分ごとに個別の上限が設定されています。 設備本体は枠の上限まで使えても、付随するITサービスや工事費だけを見ると、より小さい上限に引っかかることがあります。見積の内訳を経費区分ごとに分けて確認しておくと安心です。
よくある質問
今から申請できる枠はどれですか?
令和8年8月時点で募集しているのは創業者成長支援枠のみです(締切: 令和8年8月31日17時)。一般枠・グループ化支援枠は6月・7月の公募が終了しています。
グループ化支援枠の4,000万円はどんな企業向けですか?
M&Aにより事業買収を行った県内中小企業者向けです。1グループあたり最大4,000万円で、1申請あたりの下限は500万円です。
創業したばかりでも一般枠に申請できますか?
創業年数の条件は一般枠には明記されていませんが、令和5年4月1日以降の創業者は、補助率が高い創業者成長支援枠が対象になります。どちらが有利かは事前に比較してください。
