空き地に、太陽光パネルがずらりと並ぶ。鹿角市のこの補助金は、その発電事業そのものを後押しします。

対象は、市内に事業所を置く発電事業者。民有地を使った太陽光発電設備の導入費用に、上限1,000万円を補助します。補助率は2分の1。よくある「自社の屋根に太陽光」という省エネ補助金とは、少し性格が違う制度です。

対象になるのは「発電事業者」——ふつうの省エネ補助金とは違う

対象者は、市内に事業所(支店・営業所を含む)を置く者。個人の場合は、市内に居住していることが条件です。暴力団関係者、特定業種に従事する者、市税を滞納している者は対象外です。

対象になる設備は、地域共生・地域裨益型の太陽光発電設備。単に発電して売電するだけでなく、地域に利益を還元する設計であることが前提になっています。対象経費は、本工事費(直接工事費・間接工事費)、付帯工事費などです。

自社ビルの屋根に太陽光を載せて電気代を下げたい、という一般的な省エネ目的の補助金ではありません。発電事業そのものを新しく立ち上げる、または拡大する事業者向けの制度です。

補助額の計算:上限1,000万円まで

補助率は対象経費の2分の1以内、上限は1,000万円です。上限に届くのは、対象経費が2,000万円のときです。

太陽光発電の設備投資は、規模が大きくなるほど工事費も跳ね上がります。上限1,000万円という金額は、中規模の発電事業を後押しできる水準ですが、それでも自己負担は最低でも1,000万円以上かかる計算になります。事業計画の段階で、上限に届く投資規模かどうかを先に試算しておくと、資金計画が立てやすくなります。

必要書類の多さが、この制度のハードル

申請には、次の書類がまとまって必要です。

  • 事業計画書
  • 事業者概要書
  • 業務実績書
  • 事業内容書(20ページ以内)
  • 事業費積算書
  • 収支計画書
  • 土地使用権の証明書
  • 市税滞納なし証明書
  • 電子データ一式

書類は持参または郵送で提出し、電子データも別途提出します。「事業内容書20ページ以内」という分量からも分かる通り、通常の設備投資補助金より準備に時間がかかる制度です。事業実施期間は交付決定後から令和9年3月31日までと決まっているため、書類作成に時間を取られすぎると、工事期間が圧迫されます。

締切の記載がない、という点に注意

公式ページ本文を確認した範囲では、募集の受付期間そのものの記載がありません。事業実施期間の締切(令和9年3月31日)は明記されていますが、いつまでに応募すればよいかは別の話です。

締切が見当たらない場合でも、「まだ余裕がある」と判断するのは早計です。予算の範囲内で実施される制度である以上、応募が集中すれば早期に締め切られる可能性があります。検討を始めた段階で、商工振興課ゼロカーボン推進室(0186-30-0249)に、今年度の応募状況を確認しておくのが安全です。

鹿角市以外の太陽光・脱炭素補助金と共通する注意点

太陽光発電の補助金は、交付決定前に着工してしまうと対象外になる制度がほとんどです。契約自体は交付決定前でもよいが工事着手はダメ、という細かい線引きをしている自治体もあります。鹿角市のこの制度でも、交付決定と着工の順番は事前に確認しておく必要があります。太陽光発電の補助金で自治体ごとに異なる着工タイミングのルールは、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで他の自治体の実例とあわせて紹介しています。

よくある質問

自社ビルの屋根に太陽光を設置する場合も対象になりますか?

対象になるのは民有地を活用した地域共生・地域裨益型の太陽光発電事業です。自社使用のための屋根置き太陽光が対象に含まれるかどうかは公式ページ本文に記載なし(鹿角市商工振興課ゼロカーボン推進室へお問い合わせください)。

個人事業主でも申請できますか?

できます。ただし個人の場合は市内に居住していることが条件です。

申請の締切はいつですか?

公式ページ本文に、募集の受付期間の記載はありません。事業実施期間は交付決定後から令和9年3月31日までと決まっているため、早めに商工振興課へ状況を確認することをおすすめします。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。対象要件・補助率・上限額・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず鹿角市の公式ページで内容をご確認ください。

出典:


この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名鹿角市再エネ推進補助金(民有地活用型太陽光発電事業)
対象業種業種指定なし(民有地で太陽光発電事業を行う発電事業者)
利用目的民有地を活用した太陽光発電設備の導入(地域共生・地域裨益型)
対象地域秋田県鹿角市
従業員数規定なし
補助上限額1,000万円
補助率1/2以内
申請受付公式ページに受付期間の記載なし(事業実施期間は交付決定後〜令和9年3月31日)
公式サイトhttps://www.city.kazuno.lg.jp/soshiki/sangyokatsuryoku/zeroka-bon/gyoumuannnai/KakushuHojoJigyou/14448.html
横にスクロールできます

※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

太陽光発電のほかにも、脱炭素・省エネに使える補助金がないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

3分でできる補助金診断はこちら

書類の準備や、交付決定と着工の順番の確認に迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。

専門家に無料相談する