建設業は若手・女性の入職が業界全体の課題です。人材確保等支援助成金〈若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)〉は、建設事業主・建設事業主団体が、若年者・女性の入職や定着を目的とした事業(見学会・研修・職場環境整備等)を行った場合に、経費の一部を助成する制度です。
賃上げの要件を満たすと、助成率がさらに引き上げられます。
若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(建設分野)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主。建設事業主または建設事業主団体) |
| 制度名 | 人材確保等支援助成金(若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース・建設分野) |
| 対象業種 | 建設業 |
| 利用目的 | 若年者・女性労働者の入職・定着を図る事業(職場見学会・研修・雇用管理改善等) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(中小建設事業主で助成率が優遇される) |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(対象経費×補助率で算定。詳しくは都道府県労働局へお問い合わせください) |
| 補助率 | 中小建設事業主:対象経費の3/5(賃金要件を満たすと3/4)、その他の建設事業主:9/20(賃金要件を満たすと3/5) |
| 申請受付 | 通年(予算がなくなり次第終了) |
| 公式サイト | 厚生労働省「建設事業主等に対する助成金」 |

賃上げをすると補助率が上がる
このコースの補助率は、賃上げ要件を満たすかどうかで変わります。支援対象事業の終了日から1年以内に、すべての建設労働者の所定内賃金を5%以上引き上げると、補助率が引き上げられる仕組みです。
| 事業主区分 | 通常 | 賃金要件を満たす場合 |
|---|---|---|
| 中小建設事業主 | 3/5 | 3/4 |
| その他の建設事業主 | 9/20 | 3/5 |
さらに、対象労働者が雇用管理研修を受講した場合、1人あたり日額8,550円が加算されます(3時間以上の研修が対象、最長6日間まで)。加算後は、対象経費の3/20の賃金改善助成が上乗せされる場合もあります。
どんな取組が対象になる?
対象となるのは、若年者・女性労働者の入職や定着を目的とした事業です。具体的な内容は公募・支給要領で確認する必要がありますが、一般的には次のような取組が想定されます。
- 建設現場や施工の様子を見せる職場見学会・インターンシップの実施
- 若手社員・女性社員向けの研修プログラムの実施
- 女性が働きやすい職場環境の整備に関する取組
建設事業主向け助成金には複数のコースがある
「建設事業主等に対する助成金」という総称のもとに、複数のコースが用意されています。同じ建設業向けでも、目的によって使うコースが異なります。
| コース | 目的 |
|---|---|
| 若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース(本記事) | 若年者・女性の入職・定着 |
| 建設労働者認定訓練コース | 認定職業訓練にかかる経費・賃金の上乗せ助成 |
| 建設労働者技能実習コース | 技能実習にかかる経費・賃金の助成 |
自社が目指す取組(若手・女性の採用強化なのか、技能継承・訓練なのか)によって、申請すべきコースを見極める必要があります。
よくある質問
建設事業主団体でも申請できますか?
対象になります。このコースは建設事業主だけでなく、建設事業主団体(組合等)も対象としています。
補助上限額はいくらですか?
公式ページには具体的な上限額の明記がありません。対象経費に補助率(3/5〜3/4等)を乗じて算定される仕組みのため、実際の支給額は取組内容によって変わります。詳しくは管轄の都道府県労働局にお問い合わせください。
賃上げの要件はいつまでに達成すればよいですか?
支援対象事業の終了日から1年以内に、すべての建設労働者の所定内賃金を5%以上引き上げることが要件とされています。事業計画の段階から、賃上げのタイミングを見据えておく必要があります。
