この補助金でつまずきやすいのは、金額ではなく順番です。展示会の小間料の半分(上限50万円)を小牧市が補助しますが、出展する展示会の開催30日前までに計画書を出していないと、その出展は申請できません。
出展を決めたら、小間料の見積もりより先に計画書の準備を始める。そう考えると整理しやすくなります。
小牧市 中小企業販路開拓支援補助金の要点まとめ
正式名:小牧市中小企業販路開拓支援補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 業種の指定なし(風俗営業・ギャンブル関連を除く)
- 利用目的
- 展示会・見本市への出展による販路開拓
- 対象地域
- 愛知県小牧市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(中小企業者が対象)
いくら
- 補助上限額
- 50万円(年間)
- 補助率
- 対象経費(小間料・出展料)の1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 通年(展示会ごと。計画書は開催30日前まで)
- 公式サイト
- 小牧市「中小企業販路開拓支援補助金」
自分の会社は対象になる?
次の3つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
中小企業者は、資本金や従業員数が業種ごとの上限以下の会社や個人事業主のことです。上限の数字は、市の案内に書かれていません。大企業が株式の一定割合を持つ「みなし大企業」は対象外です。風俗営業やギャンブルに関わる業種も外れます。
出る展示会にも条件があります。取引先や提携先を探す、または受注・発注の機会をつくる目的の展示会、見本市、博覧会であることです。次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ その場で小売することが主な目的の催し
- ✕ 一般に公開されていない展示会
- ✕ 市の補助や委託で開かれる催し
- ✕ 海外開催で公的機関が関与しない展示会
市の補助や委託で開かれる催しの例として、市は「こまき産業フェスタ」を挙げています。海外の展示会は、経済産業省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などが関わるものなら対象になり得ます。迷う展示会は、計画書を出す前に商工振興課へ聞くのが確実です。
いくら戻ってくる?
小間料の半分です。オンライン展示会は出展料が対象です。消費税は除いて計算します。
- 小間料20万円の展示会に出る:20万円 × 1/2 = 10万円
- 小間料80万円の見本市に出る:80万円 × 1/2 = 40万円
- 小間料120万円の見本市に出る:120万円 × 1/2 = 60万円 → 上限の50万円
上限の50万円は年間の額です。同じ年に複数の展示会に出ても、合計で50万円までです。国や県などから別の補助が出ているときは、その額を引いた残りが対象経費になります。100円未満の端数は切り捨てです。
何に使える?
対象にならないもの
- 小間料と無関係の費用(交通費、装飾、販促物など。市の案内は小間料だけを対象にしています)
- 消費税
- 国や県などの補助を受けた分
対象になるもの
- 展示会の小間料
- オンライン展示会の出展料
- 参加費を負担金として払い、小間料が分からないときの負担金の額
円以外で払ったときは、支払い時の為替レートで円に直します。
申請の流れ
- 展示会が対象か確かめる(事業者→商工振興課。迷うときは早めに電話)
- 計画書を出す(事業者→商工振興課。開催の30日前まで)
- 出展して、小間料を払う(事業者)
- 交付申請書を出す(事業者→商工振興課。開催日から30日以内)
- 交付決定通知を受け取り、補助金が交付される(小牧市→事業者)
出展の前と後で期限が2回あります。開催日が基準なので、手帳には展示会の日から逆算して書いておくと安心です。
必要な書類
出展前(開催30日前までに出すもの)
準備できた 0 / 3
出展後(開催から30日以内に出すもの)
| 書類 | どこで手に入るか |
|---|---|
| 交付申請書(様式第3) | 市の案内ページ |
| 事業報告書(様式第4) | 市の案内ページ |
| 請求書(様式第6) | 市の案内ページ |
| 領収書の写し | 支払先 |
| 出展者が分かる資料 | 主催者 |
| ブースの写真 | 自社で撮影 |
| 登記事項証明書の写し | 法務局 |
| 納税証明書 | 市役所 |
| 本人確認書類の写し | 自社で用意 |
出展者が分かる資料は、展示会のパンフレット等です。オンライン展示会では不要で、代わりにブースの写真の位置に、自社名と出展内容が分かるページの写しを出します。納税証明書は、申請日以前1年間に納期が来た市民税と固定資産税のものです。納税状況調査承諾書で代えることもできます。請求書の請求日は、審査前なので空欄で出します。個人事業主は、事業者本人の顔写真つきの本人確認書類を出します。法人は代表者か担当者のものです。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 計画書が間に合わなかった:開催の30日前を過ぎると、その展示会は申請できません。
- 開催日から30日を過ぎた:交付申請書の期限も開催日が起点です。
- 対象外の催しだった:一般向けの即売会や、市の補助で開かれる催しは外れます。
- ほかの補助と二重に受けた:国や県の補助分は差し引かれます。航空宇宙産業の展示会は、別の補助金(後述)の対象です。
航空宇宙の展示会に出るとき
航空宇宙産業の展示会に出るなら、「小牧市次世代産業販路開拓支援補助金」を受けられる場合があります。補助率は2/3、限度額は100万円です。ただしそちらの補助を受けて出展する事業は、この補助金の対象から外れます。どちらを使うかは、先に商工振興課へ相談します。
よくある質問
展示会が終わってから制度を知りました。申請できますか?
計画書は、展示会の開催30日前までに出す決まりです。開催後に知った場合は、その展示会について申請できない可能性が高いです。次に出展する展示会から使う手があります。出展が決まった段階で、開催日の30日前を逆算して計画書の準備に入ってください。詳しい扱いは商工振興課に確かめると確実です。
オンライン展示会も対象になりますか?
対象になります。オンライン展示会は、小間料ではなく出展料が対象経費です。補助率1/2、上限50万円は同じです。ただし出展後の書類は一部変わります。出展企業が分かるパンフレット等は求められず、ブースの写真の代わりに、自社名と出展内容が分かるページの写しを出します。
上限の50万円は、1回の展示会ごとですか?
市の案内には「限度額は50万円/年」と書かれています。1回ごとではなく、年間の限度額です。複数の展示会に出る場合は、小間料の合計の1/2が50万円を超えても、補助は50万円までです。ただし「年」が暦年か年度かは、案内に書かれていません。年をまたいで出展するときは、どちらで数えるか計画書を出す前に商工振興課へ確かめてください。
一般のお客さん向けの即売イベントは対象ですか?
対象外です。その場で小売することを主な目的とした催しと、広く一般に公開されていない展示会は、対象から除かれています。対象になるのは、取引先や事業提携先を探す、または受注・発注の機会をつくる目的の展示会、見本市、博覧会です。判断に迷うときは、パンフレットを持って商工振興課に聞いてください。
海外の展示会に出る場合はどうなりますか?
海外で開かれる展示会は、経済産業省、農林水産省、日本貿易振興機構などの公的機関が関与しないものが対象外です。関与しているかどうかは、展示会の主催者の案内や共催・後援の表示で確かめられます。外貨で払った場合は、支払い時の為替レートで円に直して計算します。レートが分からないときは、市の案内にある基準外国為替相場などで換算します。
小間料以外の費用も対象になりますか?
市の案内で対象経費とされているのは、小間料(オンライン展示会は出展料)です。装飾費や交通費などは、案内に対象と書かれていません。参加費を負担金として払い、小間料が明確でないときは、負担金の額が対象になります。消費税は除きます。個別の費用が対象かどうかは、計画書を出す前に商工振興課へ確かめてください。
補助金はいつ振り込まれますか?
交付の流れは、計画書の提出、交付申請書の提出、交付決定通知の送付、補助金の交付の順です。振込日や、交付申請から交付までにかかる日数は、市の案内に書かれていません。資金繰りを考えるなら、小間料はいったん全額を自社で払う前提で準備してください。時期は商工振興課に聞いて確かめます。
市税を滞納していると申請できませんか?
申請できません。市税の滞納がないことは、対象者の条件のひとつです。出展後の書類には、申請日以前1年間に納期が来た市民税と固定資産税の納税証明書、または納税状況調査承諾書が入ります。分納中などの扱いは案内に書かれていないので、心配なときは申請前に市役所に相談してください。
受付期間はありますか?
小牧市のページや案内には、固定の受付期間は書かれていません。基準は展示会の日で、計画書は開催30日前まで、交付申請は開催日から30日以内です。ページには予算の執行率を見られるリンクがあります。予算の使い切りで受付が止まる可能性もあるため、出展を決めたら早めに計画書を出すのが無難です。
問い合わせ先はどこですか?
小牧市役所 地域活性化営業部 商工振興課 新産業創出係(本庁舎3階)です。電話は0568-76-1112。対象の展示会かどうか、計画書の書き方、航空宇宙の補助金との使い分けなどは、計画書を出す前に聞いておくと出し直しを防げます。庁舎の開庁時間は午前9時から午後4時です。
