補助金

【長崎県】事業承継促進補助金とは?経費区分ごと上限50万円

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後継者は決まった。でも専門家への相談料やM&Aの仲介手数料は誰が持つのか——事業承継の現場では、ここで話が止まることがあります。承継そのものより、承継にかかる「お金の出どころ」が先に不安材料になるケースです。

長崎県の「事業承継促進・後継者事業展開支援補助金」は、物価高騰等による廃業を抑制するため、事業承継に向けた課題整理と、承継後の事業展開にかかる経費を、それぞれ上限50万円で支援する制度です。令和8年3月30日から9月30日まで(当日消印有効)受け付けています。

事業承継促進・後継者事業展開支援補助金の要点まとめ

項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名長崎県事業承継促進・後継者事業展開支援補助金
対象業種全業種
利用目的事業承継に向けた課題整理、承継後の事業展開
対象地域長崎県内
従業員数規定なし(小規模事業者は常時使用する従業員数が原則20人以下、商業・サービス業は5人以下)
補助上限額課題整理・事業展開それぞれ上限50万円(交付額は10万円以上必須)
補助率1/2以内(小規模事業者は2/3以内)
申請受付令和8年3月30日〜9月30日(当日消印有効)
公式サイト長崎県「事業承継促進・後継者事業展開支援補助金」
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事業承継促進・後継者事業展開支援補助金の対象・金額・締切の概要

自分の会社は対象になるか

対象は、事業承継に向けた取り組み、または承継後の事業展開に前向きに取り組む事業者です。ただし前提条件があります。長崎県事業承継・引継ぎ支援センターの支援を受けており、5年以内の事業承継を目標としていることです。まだセンターに相談していない場合は、補助金の申請より先にそちらへの相談から始めることになります。

いくら受け取れるか

承継の形によって、対象になる立場と経費が変わります。

承継区分対象者対象経費上限
親族内承継譲渡側課題整理・事業展開各50万円
親族外承継譲渡側・譲受側課題整理・事業展開各50万円
M&A売手側・買手側課題整理・事業展開各50万円
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補助率は対象経費の1/2以内ですが、小規模事業者(常時使用する従業員数が原則20人以下、商業・サービス業は5人以下)は2/3以内に引き上がります。課題整理と事業展開の両方を使えば、最大で合計100万円まで補助対象になり得ます。ただし1件あたりの交付額が10万円未満の場合は交付されません。

何に使えるお金か

  • 課題整理:専門家謝金、M&A仲介手数料、登記費用など
  • 事業展開:新商品開発、施設改修、設備投資費用など

事業承継の「相談・準備段階」と「承継後の投資段階」の両方をカバーする設計です。

申請の流れ

受付は令和8年3月30日から9月30日まで(当日消印有効)です。申請先は長崎県産業労働部経営支援課です。前提となる長崎県事業承継・引継ぎ支援センターへの相談には一定の時間がかかるため、補助金の申請期限から逆算して、早めにセンターへ相談を始めることをおすすめします。

よくある質問

M&Aの買手側でも申請できますか?

対象です。M&Aによる承継では、売手側・買手側のどちらも申請対象に含まれます。

センターに相談していないと申請できませんか?

長崎県事業承継・引継ぎ支援センターの支援を受けていることが前提条件です。まずはセンターへの相談から始めてください。

課題整理と事業展開の両方に申請できますか?

それぞれ別枠として上限50万円ずつ設定されているため、両方を活用できます。ただし交付額が10万円未満の場合は対象になりません。

【攻略ガイド】採択される事業計画のつくり方

無料記事では、この補助金に「4つの枠があること」「いくらもらえるか」「直近15次公募の締切」までをお伝えしました。ここから先は、同じ枠を選んでも、事業計画の書き方ひとつで採択・不採択が分かれるという話をします。事業承継・M&A補助金の審査で何が見られているか、どう書けば伝わるかを、実際の記入パターンで見ていきましょう。

1. 事業承継・M&A補助金の"審査の勘所"

事業承継・M&A補助金の事業計画には、他の設備投資系の補助金とは違う、この補助金ならではの前提があります。それは「自社の計画だけでは完結せず、承継やM&Aの"相手方"が実在して初めて成立する」という点です。専門家活用枠・PMI推進枠は、相手方との交渉状況や合意内容が具体的であるほど、計画に説得力が出ます。

その上で、審査で見られる観点は大きく3つに整理できます。

観点審査で見られること
①承継・M&Aの必要性の説明力なぜ今、承継やM&Aが必要なのか(後継者不在、譲渡側の高齢化、事業規模拡大など)が、自社の状況に即して具体的に書けているか
②シナジー(相乗効果)の具体性譲り受ける・譲り渡す相手と組むことで何が生まれるか(顧客基盤・技術・人材・店舗網など)。「継ぐ」「買う」という行為そのものではなく、その先の展望が描けているか
③PMI(統合後)の実現可能性特に買い手側・専門家活用枠では、統合後に経営・組織・システムをどう一体化させるかの道筋が、PMI推進枠を使わない場合でも問われる
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事業承継促進枠では、これに加えて「承継後の取組が経営革新に資するものかどうか」が問われます。単に古い設備を同じものに置き換えるだけでは経営革新とは評価されにくく、新しい商品・サービス・生産方式・顧客層への展開など、承継を機にした"変化"が計画に組み込まれているかが見られます。

多くの事業計画が弱くなりやすいのは、「承継する」「M&Aをする」という行為自体が目的化してしまい、その後どう事業が変わる・伸びるのかが書けていないパターンです。

2. 採択される事業計画の骨子

枠によって骨子は少しずつ異なりますが、共通しているのは「現状→なぜこの取組が必要か→その先どうなるか→効果の見込み」という流れです。

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免責事項: 本記事の内容は2026年8月時点で確認できた情報にもとづきます。補助上限額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず長崎県の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典(一次情報)

この記事を書いた人
ハルタ|元・現場監督
設備の入れ替えを見てきた元・現場監督

空調・電気設備の施工管理を10年経験。「見積は出たのに、費用で止まる」現場を数え切れないほど見てきました。省エネ・設備投資・店舗改装まわりを、実際に工事が動く順番で解説します。掲載内容は公募要領などの一次情報をもとに整理しています。

本記事は情報提供を目的としており、補助金の採択・交付を保証するものではありません。 補助上限額・補助率・締切等の内容は変更される場合があります。申請にあたっては、必ず 公式サイト・最新の公募要領をご確認ください。