ハウスの暖房機を新しくしたい。内張りだけでも張り替えたい。そう考えている園芸農家が新潟市の補助を使えるのかは、メニューごとに対象者が違うところで決まります。暖房機の更新は認定農業者か認定新規就農者、メンテナンスと資材は農業法人か農業者の団体が対象です。
この記事は2次募集(2026年9月24日〜10月23日)の話です。着工が早い人は、交付決定前着工届を出せば採択前でも工事を始められます。ただし不採択だったときは自己負担になります。
園芸経営継続緊急支援事業の要点まとめ
正式名:令和8年度「園芸経営継続緊急支援事業」(2次募集)
だれが
- 申請者
- 認定農業者・認定新規就農者・農業法人・農業者の団体(メニューで異なる)
- 対象業種
- 施設園芸(農業)
- 利用目的
- 暖房機の更新・メンテナンス、省エネ型被覆資材の導入
- 対象地域
- 新潟県新潟市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(認定の有無で判断)
いくら
- 補助上限額
- 180万円(メニュー2のみ1台5万円)
- 補助率
- 対象経費の1/2以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年9月24日〜2026年10月23日
- 事業の完了
- 2026年12月末まで
うちの農家は対象になる?
認定農業者か認定新規就農者で、次にすべて当てはまれば、メニュー1の対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
認定農業者とは、市町村から経営改善計画の認定を受けた農業者です。認定新規就農者は、新規就農の計画の認定を受けた人を指します。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 暖房機がまだ無いハウスに新設する
- ✕ 暖房機を今より多い台数に増やす
- ✕ 交付決定前着工届を出す前に着工した
メニュー1は、導入する暖房機を既存と同じ熱出力(または標準暖房面積)にそろえ、燃油消費量が今より少ない機種にする様式になっています。メニュー3で元気な農業応援事業の被覆資材導入支援と同じハウスは申請できません。
メニュー2・3は、認定農業者・認定新規就農者である農業法人か、農業者の団体が対象です。要綱別表の添付書類は「法人又は団体の口座の写し」で、メニュー1の「個人又は法人の口座の写し」とは書き分けられています。個人の認定農業者が単独で使えるとは書かれていません。区役所の農政担当課への確認が確実です。
4つのメニューのどれを選ぶ?
線引きは「何を替えるか」と「誰が申請するか」です。
| メニュー | 内容 | 申請できる人 | 上限 |
|---|---|---|---|
| 1 | 暖房機を省エネ型に更新 | 認定農業者・認定新規就農者 | 180万円 |
| 2 | 暖房機のメンテナンス | 農業法人・団体 | 1台5万円 |
| 3 | 被覆資材(内張・外張)の導入 | 農業法人・団体 | 180万円 |
| 4 | メニュー3の上乗せ | 元気な農業応援事業の採択者 | 180万円 |
メニュー3・4の180万円は、団体で申請するときは受益農業者1人あたりの上限です。
燃油の価格高騰で燃料費が重い園芸農家の負担を軽くするための事業なので、どのメニューも暖房の燃費に結びつく工事だけが対象です。
似た事業との取り違えに注意
新潟市には「元気な農業応援事業」という別の補助があります。メニュー3は、元気な農業応援事業の被覆資材導入支援と同じハウスでは申請できません。
元気な農業応援事業は、3次要望を2026年9月1日から受け付けています(予算がなくなり次第終了。毎月末に取りまとめ)。被覆資材導入支援が3次の対象かは、元気な農業応援事業のページで確かめてください。
一方でメニュー4は、元気な農業応援事業で被覆資材導入支援に採択された人だけの上乗せです。2つを使うなら、同じハウスで二重取りになるのではなく、合算で上限が決まります。合算の上限は「費用の1/2」か「180万円」の低い額です。
メニュー4の対象者には7月に要望調査の案内が送られています。案内を受け取っていない人は、まず区役所に確認してください。
いくら戻ってくる?
対象経費の1/2以内です。数字は例として置いた金額で、実際の額は見積書で決まります。
- メニュー1:暖房機の更新と設置工事で300万円 × 1/2 = 150万円
- メニュー1:同じく400万円 × 1/2 = 200万円 → 上限の180万円
- メニュー2:ノズルと電磁ポンプの交換が1台12万円 × 1/2 = 6万円 → 上限の5万円(1台)
- メニュー4:被覆資材が400万円で、元気な農業応援事業から100万円出た場合、合算の上限は180万円なので、上乗せは最大80万円
補助対象経費は消費税を除いた金額です。要望額が予算を超えると、補助額が調整されることがあります。
何に使える?
対象にならないもの
- 暖房機を新たに設置する経費
- 被覆資材の施工費(メニュー3・4)
- 暖房機がまだ無いハウスの被覆資材
- 交付決定前着工届より前に着工した工事
対象になるもの
- 高効率暖房機・ヒートポンプ本体と設置工事費(メニュー1)
- ノズル・電磁ポンプなどの交換にかかる資材費と施工費(メニュー2)
- 暖房機導入済みハウスの内張・外張の被覆資材費(メニュー3・4)
被覆資材は施工費が対象外なので、自分で張り替えるか業者に頼むかで、補助が受けられる範囲が変わります。
申請の流れ
メニュー1・2・3の流れです。
- 要望書類を区役所に出す(農業者→各区の農政担当課。10月23日まで)
- 採択か不採択かの通知を受ける(区役所→農業者)
- 交付申請書を出す(農業者→区役所)
- 交付決定の通知を受ける(区役所→農業者)
- 契約して施工する(農業者→施工業者。2026年12月末まで)
- 業者に支払い、実績報告書を出す(農業者→区役所。2027年1月末まで)
- 補助金の確定通知と振込(区役所→農業者)
要望と同時に着工したい場合は、1の段階で交付申請書と交付決定前着工届をいっしょに出します。メニュー4は要望のあとに事業を完了してから、交付申請書と実績報告書を出す流れです。すでに完了している工事も対象になります。
必要な書類
準備できた 0 / 8
様式は区役所の窓口でも受け取れます。メ1はメニュー1の略で、メ2以降も同じです。参考見積書とカタログは要望時の書類で、交付申請では事業費の3者見積もり(メニュー2は見積もり、メニュー3は3者そろわない理由書で代用可)に替わります。誓約書は交付申請時の書類、省エネ確認シートは実績報告時の書類です。交付申請には新潟市税の納税証明書(新潟市制度用)と口座の写しも要ります。団体で出すときは、規約の写しと構成員名簿が加わり、納税証明書は受益農業者分です。実績報告には領収書の写しと成果の写真も要ります。メニューごとの一覧は市の要綱別表抜粋で確認してください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 着工が早すぎた:交付決定前着工届を出す前に着工した工事は、対象外になります。
- 不採択になった:着工届を出して先に工事をしていても、不採択なら自己資金で払うことになります。
- 12月末までに終わらなかった:施工が2026年12月末までに完了しない事業は対象になりません。
- メニュー3で同じハウスを重ねた:元気な農業応援事業と同じハウスの申請はできません。
よくある質問
個人の認定農業者でも申請できますか?
暖房機の更新(メニュー1)は、認定農業者か認定新規就農者が対象で、交付申請の書類に「個人又は法人の口座の写し」とあるため、個人でも申請できる形です。メンテナンス(メニュー2)と被覆資材(メニュー3)は、農業法人(認定農業者・認定新規就農者)か農業者の団体が対象です。書類は「法人又は団体の口座の写し」で、個人が単独で使えるとは明記されていません。団体に受益農業者として加わる形も含め、各区の農政担当課への確認が確実です。申請前に認定の状況も確かめておきましょう。
暖房機を増やす工事も対象になりますか?
対象になりません。メニュー1は、すでにあるハウスの暖房機を省エネ効果の高い設備に置き換える事業です。代わりの暖房機は、今の台数と同じか、それ以下に限られます。暖房機のないハウスへの新設や、台数が増える更新は、この事業の趣旨から外れます。台数を減らして更新する計画なら対象になるので、見積書は機種と台数を分けて書いてもらうと伝わりやすくなります。
補助金が出るまでに先に工事を始めてもいいですか?
交付決定前着工届を出せば、要望と同時に着工できます。要望書類と同じタイミングで、交付申請書と着工届をいっしょに出す形です。ただし、届を出す前に着工した事業は対象外で、不採択になった場合は自己資金での実施になります。採択結果を待てるなら待つのが安全です。ハウスの作業時期の都合で急ぐときだけ、この方法を検討してください。
ヒートポンプは対象経費に入りますか?
入ります。メニュー1の対象経費は、高効率暖房機・ヒートポンプ等の導入にかかる経費と設置工事費です。補助率は1/2以内で、上限は180万円です。対象経費は消費税を除いた金額で計算します。機器の候補が決まったら、カタログと参考見積書を1社分用意して区役所に出します。様式では、導入機種は既存と同等の熱出力(または標準暖房面積)で、燃油消費量が既存より少ないことが求められます。機種の細かな条件は公式ページに書かれていないため、迷うときは事前に相談してください。
被覆資材の張り替え工事費は補助されますか?
補助されません。メニュー3・4の対象は、暖房機を導入済みの園芸用施設の被覆資材(内張・外張)の資材費で、施工費は対象外です。業者に張り替えを頼むと、その工賃は補助の計算に入りません。見積書では資材費と施工費を分けて書いてもらうと、申請の金額を整理しやすくなります。補助率は1/2以内で、上限は180万円です。
元気な農業応援事業と両方使えますか?
使えます。ただし使い方が決まっています。メニュー3は、元気な農業応援事業の被覆資材導入支援と同じハウスでは申請できません。元気な農業応援事業で採択された人は、メニュー4で追加の支援を受けられます。2つの補助額を合わせた額は、費用の1/2以内か180万円の低い額までです。メニュー4の対象者には7月に案内が送られています。
予算を超えたらどうなりますか?
要望額の合計が予算を超えた場合、補助額が調整されることがあります。申請した金額がそのまま満額で決まるとは限りません。何割になるかなど、調整の具体的な方法は公式ページに書かれていません。自己負担の準備には、補助額が下がる場合も見込んでおきましょう。気になる場合は、各区の農政担当課に聞いておくと安心です。
申請の窓口はどこですか?
ハウスのある区の役所です。北区・江南区・秋葉区・南区は産業振興課、西区は農政商工課、西蒲区は産業観光課が担当します。電話番号は、北区が025-387-1365、江南区が025-382-4816、秋葉区が0250-25-5340、南区が025-372-6525、西区が025-264-7610、西蒲区が0256-72-8407です。制度全体の担当は農林水産部の農林政策課です。
事業はいつまでに終えればいいですか?
2026年12月末までに施工を終える必要があります。そのあと、業者への支払いと区役所への実績報告を2027年1月末までに行います。公式ページの表記は誤記と思われる書き方で、「令和9月1月末」となっています。1月末と読めますが、念のため区役所で確認すると確実です。メニュー4は、12月末までに施工が終わったハウスだけが対象です。
申請の受付はいつまでですか?
2次募集の要望期間は、2026年9月24日(木)から10月23日(金)までです。要望書類は各区の農政担当課に出します。共通添付資料や個別様式、参考見積書、カタログをそろえるのに時間がかかるため、見積もりの依頼から先に始めてください。最新の内容は市の案内ページで確かめられます。
