職員の資格取得費用を法人が出すとき、新潟県が費用の2/3(条件しだいで1/3)を補助します。1人あたりの最大は、実務者研修の10万円です。申請は研修が終わる前に出します。修了後の申請は受け付けられません。
この補助金を受け取るのは、職員ではなく法人です。令和8年度分で、令和8年7月31日以前に修了した研修だけは、8月31日までの特例がありました。
現任者向け資格取得支援事業の要点まとめ
正式名:現任者向け資格取得支援事業費補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(介護施設・事業所を運営する法人)
- 対象業種
- 介護(介護保険法の指定・許可を受けた施設・事業所)
- 利用目的
- 介護職員の資格取得(研修受講料・受験料)
- 対象地域
- 新潟県内に所在する施設・事業所
- 従業員数
- 規定なし(常勤・非常勤を問わない)
いくら
- 補助上限額
- 1人あたり最大10万円(実務者研修)
- 補助率
- 2/3(手当制度の導入計画のみなら1/3)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 研修の修了前まで(終了日の記載なし)
- 事業の完了
- 令和8年度中(2027年3月31日まで)に研修を修了
うちの法人は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
資格手当制度とは、資格を取ると給与が上がる仕組みのことです。給与規程などで示します。対象の職員は介護職員で、常勤でも非常勤でも構いません。
次のどちらかに当たると対象外です。
- ✕ 研修の修了後に申請する
- ✕ 入学金や教材費だけを負担する
職員が受講料を立て替えた場合も対象になります。ただし、給与や諸手当とは明確に分けた支給金として、法人が職員に払うことが条件です。
いくら戻ってくる?
補助額は「法人が負担した額」と「基準額」の少ないほうに、補助率をかけた額です。基準額を超えた分は自己負担になります。千円未満は切り捨てます。
| 研修など | 基準額 |
|---|---|
| 介護職員初任者研修の受講料 | 10万円 |
| 介護福祉士実務者研修の受講料 | 15万円 |
| 受験対策講座の受講料と国家試験の受験料 | 5万円 |
- 初任者研修に12万円を負担(補助率2/3):基準額10万円 × 2/3 = 66,666円 → 66,000円
- 初任者研修に8万円を負担(補助率2/3):8万円 × 2/3 = 53,333円 → 53,000円
- 実務者研修に18万円を負担(補助率2/3):基準額15万円 × 2/3 = 10万円(上限)
- 受験対策講座と受験料に4万円を負担(補助率1/3):4万円 × 1/3 = 13,333円 → 13,000円
上限に届くのは、実務者研修の負担が15万円以上のときです。
補助率が2/3になるのは、資格手当制度がすでにある法人です。制度がまだなくても、処遇改善加算を取っている施設で独自の奨励金などを設け、導入計画書を出して年度内に制度を設ければ、1/3で受けられます。1/3で受けて期限までに制度を設けなかった場合は、返還を求められます。
何に使える?
対象にならないもの
- 入学金
- テキスト代などの教材費
- 給与や諸手当と区別できない支給
対象になるもの
- 介護職員初任者研修の受講料
- 介護福祉士実務者研修の受講料
- 介護福祉士の受験対策講座の受講料
- 介護福祉士国家試験の受験料
受験対策講座は、同じ年度内に国家試験を受けることが条件です。受講料に入学金や教材費が含まれる場合は、内訳が分かる資料で分けて示します。
申請の流れ
- 研修や試験の受講を決める(法人。決まり次第、早めに動く)
- 交付申請を出す(法人→新潟県 高齢福祉保健課。電子申請システム。研修の修了前、試験日より前まで。法人単位でまとめて1件)
- 交付決定の通知を受ける(新潟県→法人)
- 職員が研修を受け、受講料を払う(法人。支払いは3月31日か実績報告日の早いほうまでに終える)
- 実績報告を出す(法人→新潟県。事業完了日から30日後か、2027年4月10日の早いほうまで)
- 補助金額の確定通知のあとに交付を受ける(新潟県→法人)
事業完了日は、最後の職員の研修修了日です。職員に受講料を支給する場合は、その支給が終わった日になります。
必要な書類
準備できた 0 / 11
給与規程などは、資格手当制度があると分かるものです。補助率1/3で申請する法人は、処遇改善加算の届出書類の写し、奨励金などの内容が分かる書類、資格手当制度導入計画書(様式第5号)も要ります。受講料の資料は、研修パンフレットで構いません。支給明細書は、職員に受講料を支給した場合だけ要ります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 研修が終わってから申請した:修了後の申請は受け付けられません。受講が決まった時点で出します。
- 職員が修了しなかった・退職した:補講などで年度内に修了しなかった職員や、実績報告の時点で退職している職員の分は対象外です。
- 他の公的補助と重なった:国や県などの他の補助と同じ経費は対象になりません。市町村の補助と併せる場合は、合計が受講料を超えない範囲です。県の補助額の計算が変わる場合があるため、事前に相談します。
- 支払いが間に合わなかった:受講料の支払いが3月31日か実績報告日の早いほうまでに終わっていないと、対象外です。
- 導入計画の制度を設けなかった:補助率1/3で受けたのに、期限までに資格手当制度を設けなかった場合は返還です。
収入と支出の帳簿と証拠書類は、事業完了後5年間とっておきます。
よくある質問
申請できるのは職員ですか、法人ですか?
申請できるのは法人です。新潟県内にあり、介護保険法の指定または許可を受けた介護サービス施設・事業所を運営する法人が対象になります。職員が個人で受講料を払い、自分で県に申請することはできません。職員が立て替えた場合は、法人が給与とは別の支給金として払い戻す形にすると、補助の対象になります。
研修がもう始まっていても申請できますか?
研修が終わる前であれば申請できます。実施要領では、申請書を研修の修了前、または試験日より前に出すと定めています。受講中でも修了していなければ間に合いますが、決まり次第早く出すよう県が案内しています。令和7年度以前に受講を始めて、令和8年度に修了する研修も対象です。迷ったら高齢福祉保健課に確かめてください。
研修が終わった後でも申請できますか?
原則としてできません。県は、研修の終了後の申請は受け付けられないと案内しています。例外は、令和8年4月1日から7月31日以前に修了した研修で、令和8年8月31日まで申請を受け付けていました。この日は過ぎているため、すでに修了した研修を後から申請することはできません。次の研修から、受講が決まった時点で出してください。
資格手当制度がない法人は使えませんか?
使える場合があります。補助率2/3は資格手当制度がある法人の分です。制度がなくても、介護職員処遇改善加算を取っている施設で、職員への奨励金など独自の制度を設けるなら、資格手当制度導入計画書を出して年度内に制度を設けることで、補助率1/3で受けられます。期限までに制度を設けなかった場合は、返還を求められます。
入学金や教材費も補助されますか?
補助されません。対象になるのは研修の受講料と、受験対策講座の受講料、国家試験の受験料です。入学金とテキスト代などの教材費は除かれます。受講料にこれらが含まれている研修では、内訳が分かる資料を添えて、対象となる受講料だけを申請します。研修機関のパンフレットに内訳が載っていれば、それで示せます。
受験対策講座だけ受けて、試験は受けなくてもよいですか?
よくありません。受験対策講座の補助は、受講した年度内に介護福祉士の国家試験を受験することが条件です。講座だけ受けて試験を受けなかった場合は、補助の対象になりません。実績報告では、受講の証明書または受験票の写しを出します。試験を受ける予定が決まってから、講座の申請を出すと安心です。
国や市町村の補助と一緒に使えますか?
国や県、公的な支援機関の補助と同じ経費で重ねて受けることはできません。ただし、市町村が県の補助と併せて事業者の負担を減らす目的で設けている同種の補助なら、使える場合があります。そのときは、県と市町村の補助額の合計が受講料を超えないようにします。市町村の制度の有無は、各市町村の窓口で確かめてください。
非常勤の職員でも対象になりますか?
対象になります。実施要領は、支援する職員の雇用形態を常勤・非常勤のどちらでも問わないとしています。ただし、対象の職員は介護サービス事業所などで働く介護職員です。交付が決まっても、補講などで年度内に修了できなかった職員や、実績報告の時点で退職している職員の分は、補助の対象から外れます。
補助金はいつ振り込まれますか?
実績報告のあとです。県が実績報告を確認し、補助金額の確定通知を送ってから交付します。申請の時点では、まだ受け取れません。法人が先に受講料を払い、その領収書の写しなどを実績報告に付けて出す流れです。振込の時期は公式ページに書かれていないため、高齢福祉保健課の介護人材確保係に確かめてください。
予算がなくなったら受け付けは終わりますか?
補助金は予算の範囲内で交付されます。実施要領は、毎年度予算の範囲内で補助金を交付すると定めています。予算の上限や、上限に達したときの扱いは、公式ページに書かれていません。受講が決まったら早めに申請するのが安全です。残りの予算は、高齢福祉保健課の介護人材確保係(025-280-5272)に確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
新潟県 福祉保健部 高齢福祉保健課 介護人材確保係です。電話は025-280-5272です。対象になる研修か、資格手当制度の示し方で迷うときは、申請の前に聞いておくと出し直しを防げます。申請は新潟県電子申請システムで出します。様式と記載例は、県の案内ページからダウンロードできます。
