トラックドライバーの求人を出しても応募が来ない――新潟県内の運輸事業者から、こうした声が続いています。時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)以降、人材確保の難しさはさらに増しています。
新潟県の「新潟県運輸人材確保・業務効率化推進事業費補助金」には「人材確保」と「業務効率化」の2つのメニューがあり、この記事では人材確保メニューを扱います。若年層・女性など多様な人材の確保や、働きやすい環境づくりの取組が対象で、補助率2分の1以内、上限50万円です。物流の効率化そのものに使いたい場合は、上限300万円の「業務効率化メニュー」の記事をご覧ください。
運輸人材確保・業務効率化推進事業費補助金(人材確保)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人)※個人事業主・個人を除く |
| 制度名 | 新潟県運輸人材確保・業務効率化推進事業費補助金(人材確保メニュー) |
| 対象業種 | トラック事業者、バス事業者、タクシー事業者、運転代行事業者、関係団体 |
| 利用目的 | 人材育成・スキルアップ(若年層・女性等の人材確保、職場環境整備) |
| 対象地域 | 新潟県内に本社又は営業所を有すること |
| 従業員数 | 規定なし(個人事業主・個人を除く) |
| 補助上限額 | 50万円 |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 申請受付 | 令和8年4月7日~12月28日(随時受付。採択状況・予算執行状況により早期終了の可能性あり) |
| 公式サイト | 新潟県「令和8年度新潟県運輸人材確保・業務効率化推進事業費補助金のご案内」 |

対象になる事業者
対象となるのは、トラック事業者・バス事業者・タクシー事業者・運転代行事業者、そしてこれらの事業者を構成員に含む関係団体です。県内に本社または営業所を有することが条件で、個人事業主・個人は対象外とされています。トラック事業者・荷主事業者に限っては、さらに「ホワイト物流推進運動における自主行動宣言」を行っている、または行う見込みがあることも条件になります。
対象になる取組の例
補助対象事業は、次のいずれかに該当する県内で行われる事業です。
- 若年層・女性その他の多様な人材の確保・活躍の促進に資する環境整備のための取組
- 2024年問題の解決に向け、運輸業の魅力向上・関係者の理解の醸成を図る取組
- その他、知事が必要と認める取組
対象経費の具体例としては、女性専用の休憩室・トイレ・更衣室や託児スペースの設置費(設備導入費)、運輸業の魅力を伝えるPR動画の制作費(広告宣伝費)、啓発用リーフレットの印刷費(印刷製本費)、セミナー会場費(会場使用料)などが挙げられています。
たとえば、女性ドライバー向けに休憩室と更衣室を新設する工事費が80万円かかった場合、補助率2分の1で40万円が補助対象になり、上限50万円の範囲内に収まります。
交付決定前の発注は対象外ではない点に注意
一般的な補助金は「交付決定前に契約・発注した経費は対象外」というルールが多いのですが、この補助金の募集要領には「交付決定前に既に実施されている事業であっても補助対象とする」と明記されています。すでに着手している取組でも、申請を検討する価値があります。
申請の流れ
- 事前相談(新潟県交通政策局交通政策課地域交通班へ)
- 交付申請書及び添付書類の提出(令和8年12月28日まで)
- 交付決定(申請から2〜3週間程度)
- 事業実施
- 実績報告(2月末まで)
- 確定通知・支払請求・補助金支払
よくある質問
Q. 個人事業主のトラック運転手でも申請できますか?
できません。募集要領には「個人事業主及び個人を除く」と明記されています。法人としての事業者、または関係団体が対象です。
Q. ホワイト物流の自主行動宣言をしていないと申請できませんか?
自主行動宣言が必須なのは「トラック事業者及び荷主事業者」のみです。バス事業者・タクシー事業者・運転代行事業者には、この要件は適用されません。
Q. 業務効率化の取組も同時に申請できますか?
制度上、業務効率化メニュー(上限300万円)と人材確保メニュー(上限50万円)は別のメニューです。両方の取組を計画している場合は、それぞれ申請することになります。詳しくは業務効率化メニューの記事をご覧ください。
