ハウスの中が日中、作物に障る温度まで上がる。夏がそういう年が続くと、換気扇を1台足すかどうかの話では済まなくなり、細霧冷房や灌水装置、さらには水源の確保まで考えたくなります。邑南町は、そうした高温対策の機器・設備費の1/4を補助しています。
補助額は機器分と水源整備分の合計で上限50万円、受付は令和8年12月末までの先着順です。買ってから申請しても対象にならないので、見積を取る前に産業支援課へ相談する順番が大事になります。
邑南町 高温対策等支援事業の要点まとめ
正式名:邑南町農林総合事業補助金(高温対策等支援事業)
だれが
- 申請者
- 町内の農業者(個人・法人・団体)
- 対象業種
- 農業(野菜・花き・果樹・畜産・酪農など)
- 利用目的
- 高温対策の機器・設備の導入、水源の整備
- 対象地域
- 島根県邑南町
- 従業員数
- 規定なし(耕作面積か売上の基準あり)
いくら
- 補助上限額
- 50万円(機器・設備と水源整備の合計。うち水源整備は20万円まで)
- 補助率
- 事業費(税抜)の1/4
いつ・どこへ
- 申請受付
- 令和8年12月末まで(先着順・予算がなくなり次第終了)
- 公式サイト
- 邑南町「高温対策等支援事業について」
自分の農園は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象になる見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
「30a以上」と「売上50万円以上で農協等に出荷」は、公式ページでは「又は」でつながっています。どちらか一方を満たせば足りる読み方ですが、境目の人は申請前に産業支援課へ確かめると安心です。
次のどちらかに当たると対象外です。
- ✕ 機器を買ってから申請する
- ✕ 遮光遮熱資材・塗布型遮光材を買う
対象品目は野菜(施設・露地)、花き、果樹、畜産、酪農などです。住所が町内にあることが条件なので、町外から通って耕作している場合は、窓口で個別に聞いておく必要があります。
いくら戻ってくる?
事業費(税抜)の1/4が補助されます。機器・設備の分と水源整備の分を足して、合計で50万円が上限です。水源整備の分だけを見ると上限は20万円になります。
- 施設で循環扇と換気扇をそろえる:80万円 × 1/4 = 20万円
- 細霧冷房と自動灌水装置を入れる:200万円 × 1/4 = 50万円(上限ちょうど)
- 機器に160万円、井戸の掘削と貯水タンクに60万円:160万円 × 1/4 = 40万円、60万円 × 1/4 = 15万円。合計55万円は上限を超えるので50万円
- 井戸の掘削とポンプ設置だけで100万円:100万円 × 1/4 = 25万円 → 水源の上限の20万円
機器・設備の欄には「下限事業費10万円(税抜)」と書かれています。機器が8万円なら補助の対象になりません。チラシでは機器・設備の欄に並べて書かれているため、水源整備だけを申請するときに下限が掛かるかどうかは、産業支援課で確かめてください。
何が補助の対象?
対象にならないもの
- 遮光遮熱資材、塗布型遮光材
- 既存設備の撤去・処分にかかる費用
- 工事の結果、水が出ないなどで水源として使えなかった水源整備(全額自己負担になります)
対象になるもの
- 機器・設備類:細霧冷房、パッドアンドファン、灌水装置(自動灌水装置・灌水用ポンプ)、循環扇、換気扇、空動扇、換気装置、そのほか高温対策に役立つ機器・設備
- 水源の整備:井戸掘削、汲み上げ用ポンプの設置、貯水タンク、電気工事など
- 運搬費と設置費(機器・設備類に含まれます)
水源の整備には落とし穴があります。井戸を掘っても水が出なければ、補助は出ず費用は全額自分で持つことになります。掘削の前に、近隣の井戸の状況を業者や町に聞いておく手があります。
申請から受け取りまでの順番
- 産業支援課に事前相談する(農業者→邑南町役場 産業支援課。電話0855-95-1116。購入や契約の前に)
- 見積書・カタログ・設置図面をそろえる(農業者→販売業者。見積書の宛名は申請者名と一致させます)
- 交付申請書を出す(農業者→産業支援課。令和8年12月末まで。先着順)
- 町から交付決定の通知を受ける(町→農業者。「指令邑産第○号」の形で通知されます)
- 機器を導入して支払う(農業者)
- 実績報告書を出す(農業者→産業支援課。請求書と領収書の写しを付けます)
- 補助金を請求する(農業者→産業支援課。請求書に振込先を書きます)
交付決定の前に発注してよいかどうかは、公式ページに書かれていません。チラシには「事業申請前に購入したものは補助の対象にできません」とあるので、少なくとも申請より前の購入は避ける必要があります。
必要な書類
準備できた 0 / 9
交付申請書には、町税の納付状況を町が照会することへの同意の文言が入っています。定款又は規約・構成員名簿は、法人や団体で申請するときだけ要ります。振込先は、金融機関名・口座名義・口座番号が見えるページの写しです。請求書と実績報告書は、導入が終わってから出します。
補助が受けられなくなるのは?
- 申請の前に買った:チラシに「事業申請前に購入したものは補助の対象にできません」とあります。相談の前に注文すると、その分は戻ってきません。
- 受付が終わった:先着順で、予算が上限に達すると12月末より前でも受付が終わります。
- 水が出なかった:水源整備は、水源として使えなければ事業の対象外です。掘削費は全額自己負担になります。
- 対象外の資材を混ぜた:遮光遮熱資材、塗布型遮光材、既存設備の撤去・処分費は、補助の計算に入れられません。
よくある質問
邑南町に住所がなく、町内に畑だけある場合は対象ですか?
公式ページの条件は「町内に住所を有し」となっています。そのため、住所が町外で畑だけが町内にある場合は、条件を満たさないと読むのが自然です。ただし、法人や団体の所在地の扱いなど、個別の事情は公式に書かれていません。迷ったときは、機器の見積を取る前に産業支援課(0855-95-1116)へ電話し、自分の場合が対象になるかを聞いておくと、無駄な見積や書類の準備を避けられます。
耕作面積が30aに満たない場合は申請できませんか?
耕作面積が30a未満でも、売上げ50万円以上で農協等に出荷している個人・法人・団体であれば、条件を満たせます。公式ページは「耕作面積30a以上、又は売上げ50万円以上で農協等に出荷する」と書いており、どちらかを満たす読み方ができます。売上の側で数える場合は、農協等への出荷実績を示せるかどうかが焦点になるので、出荷の記録を手元にそろえたうえで産業支援課に相談すると話が早く進みます。
補助の対象になる機器にはどんなものがありますか?
細霧冷房、パッドアンドファン、灌水装置(自動灌水装置や灌水用ポンプ)、循環扇、換気扇、空動扇、換気装置などです。このほか「高温対策に資する機器、設備等」も対象に含まれます。運搬費と設置費も補助の対象です。一方、遮光遮熱資材と塗布型遮光材は対象外で、既存設備の撤去・処分費も補助されません。リストにない機器を入れたいときは、見積の前に町へ確認してください。
井戸を掘るだけでも補助してもらえますか?
水源の整備は補助の対象に入っており、井戸掘削、汲み上げ用ポンプの設置、貯水タンク、電気工事などが挙げられています。補助率は事業費(税抜)の1/4で、水源整備の分は上限20万円です。ただし、工事の結果で水が出ないなど水源として使えなかった場合は事業の対象外になり、費用は全額自己負担です。掘削の前に、水が出る見込みを業者や町に聞いておくと失敗を減らせます。
補助額の上限50万円は、機器と水源で別々に出ますか?
別々ではありません。機器・設備類の補助(事業費の1/4)と水源整備の補助(事業費の1/4)を足した額に、上限50万円がかかります。そのうち水源整備の分は、単独で20万円が上限です。たとえば機器の補助が40万円、水源の補助が15万円なら合計55万円ですが、受け取れるのは上限の50万円までです。見積の段階で、補助が上限を超えそうかを計算しておくと、自己負担の見通しが立ちます。
補助率は1/4ですが、消費税は含まれますか?
チラシでは、補助の計算の元になる事業費に「税抜」と書かれています。つまり、見積書の税込金額ではなく、消費税を除いた金額の1/4が補助額の目安です。たとえば税込110万円の見積なら、税抜は100万円で、補助は25万円になります。下限の事業費10万円も税抜で見ます。見積書は税抜の金額が分かる形で出してもらうと、申請書を書くときに迷いません。
買った後に申請しても補助は受けられますか?
受けられません。チラシに「事業申請前に購入したものは補助の対象にできませんのでご注意ください」と書かれています。購入前に産業支援課へ相談するよう、はっきり案内されています。注文や支払いを済ませてから補助を思いついた場合でも、その分は対象にならないので、相談と申請を先に終えてから導入する順番を守る必要があります。
申請はいつまでにすればいいですか?
令和8年12月末までです。ただし先着順で、予算が上限に達した場合は、12月末より前でも受付が終わります。町の案内ページの更新日は2026年10月9日でした。来年度に向けた対策にも使える制度と案内されていますが、機器の納期や工事の時期を考えると、導入したい時期から逆算して早めに動くのが安全です。残りの予算は公式ページに出ないので、電話で聞いておくと確実です。
事業はいつまでに終わらせる必要がありますか?
事業の完了期限は、町の案内ページにもチラシにも書かれていません。交付申請書と実績報告書の様式にも、日付の定めはありませんでした。交付決定の通知に期限が書かれている可能性があるので、導入の時期は産業支援課に確かめてから決めてください。機器の納期は、業者に早めに確認しておくと安心です。
補助金はいつ、どのように受け取れますか?
導入が終わってから、実績報告書と請求書を産業支援課に出す流れです。実績報告書には、事業実績書・収支決算書に加えて、請求書の写しと領収書の写しを付けます。請求書には、振込先の金融機関名・口座名義・口座番号を書きます。様式は「概算払・精算払」の請求書なので、支払い方法は町に確認してください。入金の時期は公式に書かれていないため、資金繰りは余裕を持って組んでください。
法人や任意団体でも申請できますか?
申請できます。補助対象者は「個人、法人又は団体」で、法人等の場合は交付申請書に、定款または規約と構成員名簿を付けます。団体が出荷している場合でも、町内に住所があり、耕作面積30a以上、または売上げ50万円以上で農協等に出荷しているという条件は同じです。団体の「住所」がどこを指すかは公式に書かれていないので、窓口で確かめてください。
問い合わせ先と、相談で聞いておくことは何ですか?
窓口は邑南町役場の産業支援課で、電話は0855-95-1116です。平日の午前8時30分から午後5時15分まで受け付けています。聞いておきたいのは、自分が対象者の条件を満たすか、買いたい機器が対象に入るか、予算の残り、交付決定の前に発注してよいか、の4点です。相談してから見積を取る順番にすると、申請の手戻りを減らせます。
