学会や大会を大津で開くなら、会場費と運営の委託費は最初に見積もりが要る費用です。大津市は、市内で開くコンベンション(学会・大会・会議・研修会・シンポジウムなどの集会)の費用の1/2を補助しています。上限は参加者数で決まり、50万〜200万円です。
交付申請は開催日の30日前までです。会議を開くだけでは足りず、市内の宿泊・観光情報の提供と、エクスカーション(参加者が行く観光や視察)の実施も条件に入っています。市外で開く大会の観光バスだけを対象にする枠もあります。
大津市 コンベンション開催等事業補助金の要点まとめ
正式名:大津市コンベンション開催等事業補助金
だれが
- 申請者
- コンベンションの開催者(共同開催は代表者)
- 対象業種
- 業種の指定なし
- 利用目的
- 学会・大会などの開催、エクスカーションの実施
- 対象地域
- 滋賀県大津市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 最大200万円(人数で50万〜200万円。バス枠は最大25万円)
- 補助率
- 対象経費の1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年4月1日〜2027年2月26日(開催日の30日前まで)
- 事業の完了
- 実績報告は完了から30日以内(遅くとも2027年3月19日)
うちの集まりは対象になる?
市内で開く場合(コンベンション開催事業)は、次にすべて当てはまれば対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 8
「国際」と「国内」の分け方は次のとおりです。日本を含む3か国以上の出身国の参加者がいて、参加者の1/5以上が出席のために国外から来る集まりが国際コンベンションです。それ以外は国内の扱いになります。オンラインで参加する人は人数に入りません。「地方大会以上」の線引きは、公式ページに定義がありませんでした。迷うときは市のMICE推進室に聞くのが確実です。
ここでいうエクスカーションは、開催者が企画して実施する観光や視察のうち、市内の有料観光施設を1か所以上使うものです。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 国や自治体が開く集まり
- ✕ 政治・宗教の活動
- ✕ 専ら営利・福利厚生が目的
- ✕ 国際でなく参加者が200人未満
市外の大会で、バスだけ使うとき
大会そのものは市外で開き、参加者が大津を観光や視察で巡る場合は、エクスカーション実施事業の対象になり得ます。条件は4つです。
- 市外で開くコンベンションに付随する
- 借上げバスを使う(市内に営業所のあるバス事業者が手配するもの)
- コンベンションとエクスカーションの両方に出る人が20人以上
- 市内の有料観光施設を1か所以上使い、宿泊・観光情報を参加者に案内する
いくら戻ってくる?
補助額は、次の2つのうち少ない方です。
- 対象経費×1/2(千円未満は切り捨て)と、参加者数ごとの上限額のうち少ない方
- 対象経費から、国や他の自治体の補助金などの収入を引いた額
上限額は参加者数で4段階に分かれます。
| 国際コンベンションの参加者数 | 上限額 |
|---|---|
| 50〜299人 | 50万円 |
| 300〜499人 | 100万円 |
| 500〜999人 | 150万円 |
| 1,000人以上 | 200万円 |
| 国内コンベンションの参加者数 | 上限額 |
|---|---|
| 200〜999人 | 50万円 |
| 1,000〜1,999人 | 100万円 |
| 2,000〜2,999人 | 150万円 |
| 3,000人以上 | 200万円 |
- 国際学会・参加400人・対象経費300万円:300万円 × 1/2 = 150万円 → 300〜499人の上限の100万円
- 国内の研修会・参加600人・対象経費60万円:60万円 × 1/2 = 30万円(上限50万円に届かない)
- 国内の全国大会・参加3,200人・対象経費500万円:500万円 × 1/2 = 250万円 → 上限の200万円
二つ目の計算も見落とせません。たとえば対象経費が100万円で、ほかから80万円の補助金などが入るなら、100万円から80万円を引いた20万円が天井になります。1/2で計算した50万円にはなりません。
滋賀県コンベンション開催助成金(最大1,000万円)とは併用できます。ただし県の助成金が「他の地方公共団体の補助金」として引かれる側に入る可能性があります。計算の扱いは資料に書かれていなかったので、窓口で確かめてください。
バスの枠は台数ごとに計算します。借上げバス1台について、経費の1/2と5万円の少ない方を出し、最大5台分を足します。
- バス1台・経費12万円:12万円 × 1/2 = 6万円 → 上限の5万円
- バス2台(経費8万円と12万円):4万円 + 5万円 = 9万円
- 6台以上使う場合は、選んだ5台まで(最大25万円)
何に使える?
対象にならないもの
- 飲食にかかる経費(懇親会、弁当など)
- バス枠では、借上げ料以外の食事代・入場料・ガイド代
対象になるもの
- 会場使用料、会場工事費
- 運営委託費
- 通信機器等の備品賃借料、備品購入費
- 印刷製本費、筆耕翻訳料
- そのほか、市長が適当と認める開催経費
- バス枠:市内に営業所のあるバス事業者が手配する借上げバスの経費
会場費と飲食費は、予算の段階から分けておくと整理しやすくなります。
申請の流れ
- 前年の9月末までに、計画書を出す(開催者→大津市MICE推進室。開催年度の前年の事前申請で、予算の確保につながる)
- 開催日の30日前までに、交付申請書を出す(開催者→MICE推進室。電子メールか郵送。令和8年度開催分の受付は2027年2月26日まで)
- 交付決定を待つ(市→開催者。適正な申請の受理から概ね30日以内)
- コンベンションを開く(開催者。市のロゴと定型文を印刷物に載せる)
- 実績報告書を出す(開催者→MICE推進室。完了から30日以内、遅くとも2027年3月19日まで)
- 交付請求書を郵送する(開催者→MICE推進室。確定通知のあと速やかに。振込は請求受理から30日以内)
手順1の計画書を出しておくと、予算の確保で優先されます。令和9年度に開く大会の事前申請は2026年9月30日までで、令和10年度以降は開催年度の前年9月末までです。事前申請がなくても、予算に余りがあれば交付申請できる場合があります。相談は早めの方が安全です。
必要な書類
準備できた 0 / 10
役員等名簿は、開催者が法人や団体のときに要ります。交付申請のときは交付申請書・事業計画書・収支計画書・役員等名簿・誓約書を、実績報告のときは実績報告書・実施報告書・収支決算書・領収証の写しを、確定のあとに交付請求書を出します。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 開催日の30日前を過ぎた:交付申請は開催日の30日前までです。MICEサイトは30日前、市のチラシは2週間前と書いていて食い違います。早い方に合わせると安全です。
- 飲食の費用を含めた:飲食にかかる経費は対象外です。含めて申請すると、その分は補助されません。
- 内容を変えたのに承認を取っていない:事業の内容や経費の配分を変えるときは、市長の承認が条件です。守らないと、補助金の一部か全部の返還を命じられることがあります。
- 予算がなくなった:補助金は予算の範囲内で交付されます。事前申請の合計が予算を超えるときは、申請の順に審査されます。
- ロゴと定型文を載せなかった:ポスター・プログラム・パンフレットなどに、市長が指定するロゴマークと定型文を載せるのが開催事業の要件です。
よくある質問
参加者が150人の学会は対象になりますか?
国内コンベンションの扱いなら対象になりません。国内は参加者200人以上が要件だからです。ただし日本を含む3か国以上の出身国の参加者がいて、参加者の1/5以上が国外から来るなら、国際コンベンションとして50人以上で対象になります。オンライン参加者は人数に入らないので、会場に来る人数で数えてください。国際に当たるか迷うときは、申請の前にMICE推進室で確かめると安心です。
懇親会や弁当の費用も補助されますか?
補助されません。飲食にかかる経費は対象外と書かれています。懇親会の飲食代、来賓の弁当代、休憩用の飲み物は、自己負担として別に見込んでおきます。会場使用料や運営委託費、印刷製本費などは対象になるので、見積書の段階で飲食と開催経費を別の項目に分けておくと、申請書の経費をまとめやすくなります。
学会以外の会議や研修会でも使えますか?
使えます。要綱では、コンベンションを「学会、大会、会議、研修会、シンポジウムその他これらに類するものとして市長が適当と認める集会」としています。ただし、国や自治体が開くものや、専ら営利や開催者の福利厚生を目的とするものは対象外です。内容が当てはまるかを迷うときは、企画の概要を持ってMICE推進室に相談するのが早い方法です。
国内の大会は何人から対象ですか?
200人以上です。参加者数は上限額の区分にも使われ、200〜999人は50万円、1,000〜1,999人は100万円、2,000〜2,999人は150万円、3,000人以上は200万円です。国内は開催日数も2日以上が必要で、地方大会以上の規模であることも条件に入っています。オンラインの参加者は人数に数えないので、申請時の見込みも会場参加者で出してください。
県の助成金と併用できますか?
併用できます。滋賀県コンベンション開催助成金(最大1,000万円)との併用が、MICEサイトで案内されています。県の助成金の窓口は、びわこビジターズビューロー国内誘客部(電話077-511-1532)です。市の補助は、対象経費から他の補助金などの収入を引いた額も上限になります。県の助成金の分がどう扱われるかは、市の窓口で確かめてください。
交付申請はいつまでに出せばよいですか?
令和8年度に開く場合の受付は、2026年4月1日から2027年2月26日までです。提出期限はコンベンション等の開催日の30日前までで、電子メールか郵送で出します。市のチラシには「開催2週間前まで」とあり、食い違っています。早い方の30日前に合わせて準備すると安全です。30日前より前に経費の支払が生じるときは、支払日以前の日付で申請します。
令和9年度に開く大会の事前申請はまだ出せますか?
事前申請(計画書の提出)の受付は2026年9月30日まででした。計画書を出した大会が、予算で優先されます。出していなくても、予算に余りがあれば事前の通知なしで交付申請できる場合があるので、MICE推進室に相談してください。令和9年度開催分の交付申請の期間は、公式ページに書かれていませんでした。令和10年度以降は、開催年度の前年9月末までに計画書を出します。
補助金はいつ受け取れますか?
開催後の流れで決まります。交付申請を受理してから概ね30日以内に交付決定の通知が届き、大会が終わったら実績報告書を出します。報告を受けた市が概ね30日以内に金額を確定し、確定通知のあとに交付請求書を郵送します。振込は請求書の受理から30日以内です。開催後の手続きが続くので、費用の立て替えを前提に資金を準備しておくと安心です。
実績報告はいつまでに出しますか?
事業の完了日から30日以内か、令和9年3月19日のいずれか早い日までです。事業の完了日は、大会の開催にかかる経費の支払が終わった日を指します。大会の日ではなく支払が終わった日で数えるので、請求書の支払日を確認しておいてください。報告には実施報告書、収支決算書、領収証の写しが要ります。
市外で開く大会の観光バスだけでも補助されますか?
補助されます。エクスカーション実施事業で、市外で開くコンベンションに付随する観光や視察が対象です。借上げバスを使い、大会とエクスカーションの両方に出る人が20人以上で、市内の有料観光施設を1か所以上使うことが条件です。補助は1台ごとに経費の1/2と5万円の少ない方で、最大5台分、25万円までです。
問い合わせ先はどこですか?
大津市の産業観光部 MICE推進室です。電話は077-528-2864で、場所は市役所別館3階です。メールはotsu1618@city.otsu.lg.jpでも受け付けています。対象になるかどうか、国際コンベンションに当たるか、事前申請が必要かといった点は、申請の前に聞いておくと書類の出し直しを防げます。
