ツールを入れただけで終わる会社と、使いこなして数字が変わる会社。この差は、導入費用の多さでは説明できません。

草津市の「中小企業等DX推進補助金」は、この違いに向き合った設計になっています。DXの環境整備だけでなく、使いこなすための人材育成にも、一定額以上を割り振ることを求める制度です。令和8年度は5月7日から受付が始まりました。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名草津市中小企業等DX推進補助金(令和8年度)
対象業種製造業を除く中小企業・小規模企業者
利用目的DX環境整備、DX人材育成
対象地域滋賀県草津市
従業員数中小企業基本法第2条第1項の規模要件(業種別)
補助上限額60万円(環境整備30万円+人材育成30万円)
補助率1/2
申請受付令和8年5月7日〜(予算上限に達し次第終了。実績報告期限は令和9年2月26日)
公式サイトhttps://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/sangyobusiness/sangyo/hojyo/dx_zinzaiikusei.html
横にスクロールできます

※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

対象になる事業者。製造業だけが外れている理由は明記なし

対象は、中小企業基本法第2条第1項に該当する中小企業・小規模企業者です。市内に恒常的な事業所があり、市税を滞納していないことも条件です。

日本標準産業分類上の製造業は、この補助金の対象外です。公式ページに理由の明記はありません。 工場を持つ製造業の方は、まず別の支援策があるかを市に確認したほうがよさそうです。

対象経費は2区分。環境整備と人材育成

対象経費は、次の2区分に分かれています。

  • 環境整備:業務用機器、業務ソフトウェア、ツール利用料など
  • 人材育成:eラーニング等の受講費、研修参加費、専門家指導費など

補助率はどちらも対象経費の1/2、上限はそれぞれ30万円。合わせて上限60万円です。

ここが要件の分かれ目。人材育成は「合計の1/4以上」が条件

この制度で見落とされがちなのが、人材育成分が補助金合計額の1/4以上必要という条件です。環境整備だけで満額60万円を使い切ることはできません。

上限60万円のうち、最低でも15万円分は人材育成に充てる計算になります。逆算すると、環境整備に45万円まで使いたければ、人材育成に最低15万円を組み合わせる必要があります。

ツールを入れるだけの計画では、この補助金の上限まで使い切れない設計です。ソフトを導入したら、それを使うための研修費もセットで見積もっておくと、無駄なく上限に近づけます。

申請から実績報告までの流れ

  1. 交付申請書類を提出する(令和8年5月7日から受付)
  2. 書類審査を受ける(審査結果の通知まで1〜2週間程度)
  3. 交付決定後、事業を実施する
  4. 実績報告書を提出する(期限:令和9年2月26日)
  5. 補助金の交付を受ける

交付決定より前に契約・購入した経費は対象外になるのが、この種の補助金の共通ルールです。ツールの選定は先に進めてよくても、契約は交付決定を待ってからにしてください。

パソコン単体は対象になるか。「業務用機器」の線引き

環境整備の対象経費に「業務用機器」とありますが、汎用性の高いパソコン・タブレットを単体で購入した場合にどこまで認められるかは、公式ページの記載だけでは判断が難しいところです。

自治体のDX補助金では、「ソフトウェア導入とセットなら対象」「事業専用利用が明確な場合のみ対象」というように、自治体ごとに線引きが分かれる論点です。同じ「業務用機器」という言葉でも、自治体によって範囲が違うため、思い込みで発注してしまうと対象外になりかねません。この線引きの考え方はGRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、複数自治体の実例とあわせて紹介しています。

自治体のDX・IT補助金全般に共通する注意点は、こちらの記事でも整理しています。

あわせて読みたい【熊本県熊本市】DX補助金とは?対象・補助率・上限額を一次情報で解説熊本市の「DX環境整備事業補助金」は、 市内の小規模・中小企業者のデジタル化費用を補助する制度 です。デジタル人材の育成、ツール導入、セキュリティ対策、ホームページ・PR動画の製作が対象になり…7分で読めます

よくある質問

環境整備だけで60万円満額を使うことはできますか?

できません。人材育成分が補助金合計の1/4以上必要という条件があるため、環境整備だけで上限まで使い切ることはできない設計です。

製造業は対象になりますか?

対象外です。日本標準産業分類上の製造業は、この補助金から除外されています。製造業の方は、別の支援策の有無を市に確認することをおすすめします。

交付決定前に契約したソフトウェア費用は対象になりますか?

対象外になる可能性が高いです。交付決定の通知を受けてから契約・購入するのが、この種の補助金の基本ルールです。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・上限額・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず草津市の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。

出典:


補助金の概要早見表(暫定・subsidiesマスタ未登録)

項目内容
対象地域滋賀県草津市
対象業種製造業を除く中小企業・小規模企業者
利用目的DX環境整備、DX人材育成
対象者規模中小企業基本法第2条第1項の規模要件(業種別)
補助上限額60万円(環境整備30万円+人材育成30万円)
補助率1/2
申請受付期間令和8年5月7日〜(予算上限に達し次第終了)
公式サイトhttps://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/sangyobusiness/sangyo/hojyo/dx_zinzaiikusei.html
横にスクロールできます

3分でできる補助金診断はこちら

対象経費の線引きや、人材育成分の組み立て方に迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。

専門家に無料相談する