廃食油や廃プラスチックを「ゴミ」ではなく「燃料の原料」として扱う技術は、実証段階での投資負担が重く、単独企業だけでは踏み出しにくいのが実情です。そこで環境省が用意しているのが「プラスチック等資源循環システム構築実証事業」で、この記事で扱う代替ジェット燃料事業・廃油リサイクル事業の三次公募は2025年9月29日16時で募集を終了しました。
対象は化石由来資源の代替やプラスチックのリサイクルプロセス構築、省CO2化に関わる実証費用です。補助率は実証内容に応じて1/3または1/2以内で、一事業者あたりの補助金額に上限は設けられていません。
プラ資源循環実証事業(代替ジェット燃料・廃油リサイクル/三次公募)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(民間企業・独立行政法人・一般社団法人・公益法人・大学・国立研究機関等) |
| 制度名 | 【三次公募】令和7年度プラスチック等資源循環システム構築実証事業(代替ジェット燃料事業・廃油リサイクル事業) |
| 対象業種 | 汎用(廃油・廃プラスチックのリサイクル実証を行う事業者) |
| 利用目的 | DX・IT導入(実証・研究開発) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(設立から1年以上経過していることが応募要件) |
| 補助上限額 | 一事業者あたりの上限なし(採択額は予算約14.7億円の内数) |
| 補助率 | 1/2以内、または1/3以内 |
| 申請受付 | 終了(2025年8月7日〜9月29日16:00) |
| 公式サイト | jGrants「プラスチック等資源循環システム構築実証事業(三次公募)」 |

「一次・二次・三次」と公募が続く理由
同じ年度に三次公募まで続いているのは珍しいことではありません。予算の消化ペースを見ながら、応募が集まらなかった分を次の公募回に繰り越して募集する運用のためです。実際にこの制度は令和7年度だけで一次・二次・三次と3回公募が行われています。1回逃しても、次の公募回にチャンスが残っていることが多い制度と言えます。
対象となる実証テーマは大きく2つに分かれます。
- 代替ジェット燃料事業(廃食油等をSAF=持続可能な航空燃料の原料に変換する実証)
- 廃油リサイクル事業(廃油を再資源化するプロセスの実証)
「設立1年未満」は対象外という条件
応募要件で見落としやすいのが、申請主体が「設立から1年以上経過していること」を求められる点です。新設した特別目的会社(SPC)や、実証のためだけに立ち上げたばかりの法人では申請できません。既存の事業体を主体にするか、グループ会社の実績がある法人を通す形で計画する必要があります。
今から動くならこの順番
- 実証テーマが「代替ジェット燃料」「廃油リサイクル」のどちらに該当するかを整理する
- 申請主体の設立時期が1年以上前かを確認する
- 実施団体(日本有機資源協会)の次回公募案内を確認する
よくある質問
今から申請できますか?
できません。三次公募は2025年9月29日16時で募集を終了しています。次回公募の有無は実施団体の公式ページで確認してください。
補助上限額はいくらですか?
一事業者あたりの上限額は定められていません。採択額は事業予算約14.7億円の内数として、実証計画の審査結果に応じて決まります。
新しく作った会社でも申請できますか?
原則できません。申請主体は設立から1年以上経過していることが条件です。
