「補助金の公募に応募したいのに、募集要領を見ると"間接補助事業者を募集する執行団体を選ぶ公募"と書いてある」——このパターンに戸惑う事業者は少なくありません。「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」も、この構造を持つ制度です。この記事で扱う執行団体の公募は2025年5月9日で募集を終了しました。
この制度で個々の事業者が直接、国から補助金を受け取ることはできません。まず国が執行団体(間接補助を行う民間団体等)を公募・選定し、その執行団体が改めて個別の事業者(系統用蓄電システムや水電解装置等を導入する事業者)向けに間接補助の公募を行う二段構えの仕組みです。
系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(執行団体になる民間団体等。個別事業者は執行団体選定後の間接補助公募で申請) |
| 制度名 | 令和7年度補正「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」 |
| 対象業種 | 電気・ガス・熱供給・水道業(系統用蓄電システム・水電解装置等の導入事業者) |
| 利用目的 | 設備投資、DX・IT導入 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(個人が申請する制度ではなく事業者向け。執行団体には事業遂行能力・経営基盤が求められる) |
| 補助上限額 | 金額の定めなし(執行団体公募。間接補助事業への補助率は別表による) |
| 補助率 | 間接補助事業への補助率は別表による(定額等) |
| 申請受付 | 執行団体公募は終了(2025年4月15日〜5月9日) |
| 公式サイト | jGrants「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」 |

「誰が直接申請できるか」を最初に整理する
この制度は2段階の構造になっています。自社で系統用蓄電システムや水電解装置を導入したい事業者は、国に直接申請するのではなく、選定された執行団体が実施する間接補助の公募(別枠)に申請することになります。この記事で扱っているのは、国が執行団体を選ぶ段階の公募であり、個別の設備導入事業者向けの募集ではありません。
執行団体になれるのは、間接補助事業を適切に運営できる体制・実績を持つ民間団体等です。設備を導入したい個社は、選定された執行団体の公募ページを確認する必要があります。
金額欄が「定額(10/10)」の意味
執行団体への補助率は定額(10/10)です。これは執行団体の事務運営費等をカバーするものであり、個別の事業者が受け取る間接補助の補助率とは別のものです。個別事業者向けの補助率は、執行団体が定める別表・交付規程によって決まります。
今から動くならこの順番
- 自社が「執行団体になりたいのか」「設備導入の補助を受けたいのか」を切り分ける
- 設備導入が目的なら、選定された執行団体の間接補助公募を探す
- 資源エネルギー庁 新エネルギーシステム課(蓄電池担当)の最新情報を確認する
よくある質問
今から申請できますか?
執行団体の公募は2025年5月9日で終了しています。設備導入を目的とする場合は、選定された執行団体が実施する間接補助の公募を確認してください。
個社が国から直接補助金を受け取れますか?
受け取れません。国は執行団体を選定するだけで、個別事業者への交付は執行団体が実施する間接補助の枠組みで行われます。
執行団体はどこが選ばれましたか?
本記事執筆時点の公式情報では確認できていません。最新の選定結果は資源エネルギー庁の公式ページでご確認ください。
