工場の熱源設備を高効率なヒートポンプに入れ替えたいが、初期費用がネックになる——そんな事業者向けの制度です。令和3年度補正予算「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」は、工場・事業場の指定設備(高効率空調・産業ヒートポンプ等)を高効率なものに更新する費用を定額で補助する制度です。この記事で扱う公募回は、2022年4月5日17時で受付を終了しています。
産業ヒートポンプ省エネ補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主。大企業は一定要件あり) |
| 制度名 | 令和3年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業費補助金【産業ヒートポンプ】 |
| 対象業種 | 指定なし(工場・事業場を持つ全業種) |
| 利用目的 | 設備投資、脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(大企業を含むが、省エネ法上のベンチマーク目標等の要件あり) |
| 補助上限額 | 上限1,000万円 |
| 補助率 | 定額(設備の種類・性能により単価が設定) |
| 申請受付 | 終了(〜2022年4月5日17時) |
| 公式サイト | 一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)「令和3年度補正予算 省エネルギー投資促進支援事業費補助金」 |

対象設備は「産業ヒートポンプ」だけではない
この補助金は「産業ヒートポンプ」の名を冠していますが、実際は指定設備全体を対象にした事業の一部です。対象になっていた設備の例です。
- 産業ヒートポンプ(本補助金の対象区分)
- 高効率空調・業務用給湯器
- 高性能ボイラ・高効率コージェネレーション
- 変圧器・低炭素工業炉・冷凍冷蔵設備
- 産業用モータ・照明制御設備
執行団体は設備区分ごとに分かれており、産業ヒートポンプは一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターが担当していました。 他の設備区分はSII(環境共創イニシアチブ)が担当するなど、申請窓口が設備によって異なる点に注意が必要です。
大企業は追加要件がある
すべての法人・個人事業主が対象ですが、大企業が申請する場合は、省エネ法のベンチマーク制度で目標を達成しているか、中長期計画にベンチマーク目標を記載していることが条件でした。中小企業にはこの追加要件はありません。
老朽化した熱源設備の更新を検討している事業者は、自社の規模(中小企業か大企業か)によって必要書類が変わる点を、公募開始前から確認しておくとスムーズです。
今から申請できるか。次回への備え
この記事で扱う令和3年度補正予算分は2022年4月5日で終了しています。省エネルギー投資促進支援事業費補助金は、名称や執行団体を変えながらほぼ毎年度実施されている制度です。 令和4年度以降は「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」として、SIIが引き続き執行団体を務める形で継続しています。
産業用の熱源設備・空調設備の更新を計画している事業者は、対象設備リストと補助単価表を事前に整理しておくと、次回公募が始まったときにすぐ動けます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。この記事で扱う公募回は2022年4月5日17時で受付を終了しています。後継の省エネ設備更新補助金は継続して実施されているため、最新の公募状況はSIIの公式ページで確認してください。
産業ヒートポンプ以外の設備も対象になりますか?
この事業全体では高効率空調・給湯器・ボイラなど複数の設備区分が対象でした。ただし設備区分ごとに執行団体・申請窓口が異なるため、対象設備に応じた窓口を確認する必要があります。
大企業でも申請できますか?
できますが、省エネ法のベンチマーク制度で目標を達成しているか、中長期計画にベンチマーク目標を記載していることが条件になります。中小企業にはこの追加要件はありません。
