「人が足りないなら、機械に任せたい」。そう思っても、専用設備の設計から始めると時間もお金もかかります。カタログから選ぶだけの省力化投資補助金なら、交付決定までがおおむね1〜2か月と早いのが特徴です。
「中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)」は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する制度です。事務局が用意した製品カタログに登録済みのIoT機器・ロボットなどの汎用製品を導入する費用を、従業員規模に応じて最大1,500万円まで補助します。対象は人手不足に悩む中小企業等で、随時受付のため年1回の締切に追われることはありません。
中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(中小企業者・小規模事業者等) |
| 制度名 | 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) |
| 対象業種 | 指定なし(人手不足の状態にある中小企業等全般) |
| 利用目的 | 事務局の製品カタログに登録済みのIoT・ロボット等の汎用製品の導入による省力化 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 5名以下・6〜20名・21名以上の3区分で補助上限額が変わる(中小企業基本法上の中小企業者・小規模事業者であること。業種ごとに資本金・従業員数のどちらか一方の基準を満たせば該当) |
| 補助上限額 | 5名以下:200万円(賃上げ要件達成時300万円)/6〜20名:500万円(同750万円)/21名以上:1,000万円(同1,500万円) |
| 補助率 | 1/2以下 |
| 申請受付 | 随時受付(公募回で区切って審査。締切そのものはなし) |
| 公式サイト | 中小企業省力化投資補助金〈カタログ注文型〉事務局 |

カタログ注文型は何が対象?一般型との違い
同じ「省力化投資補助金」でも、一般型とカタログ注文型では対象になる設備の性質が違います。 一般型は現場に合わせたオーダーメイドの設備・システムが対象ですが、カタログ注文型は事務局の「製品カタログ」にあらかじめ登録された汎用製品から選ぶ仕組みです。
対象になるのは、券売機・自動搬送ロボット・清掃ロボット・受発注システムなど、IoT・ロボット等の汎用製品です。対象経費は製品購入費・設置費・運搬費・システム構成費・稼働確認費などで、カタログに載っていない専用設計品は対象外になります。
従業員規模で補助上限額が変わる
補助上限額は、常時使用する従業員数によって3段階に分かれます。賃上げ要件を満たすと、上限額そのものが引き上がります。
| 従業員数 | 通常の上限額 | 賃上げ達成時の上限額 |
|---|---|---|
| 5名以下 | 200万円 | 300万円 |
| 6〜20名 | 500万円 | 750万円 |
| 21名以上 | 1,000万円 | 1,500万円 |
例えば従業員15名の飲食店が調理補助ロボットと自動発注システムをカタログから選んで導入する場合、上限は500万円です。事業場内最低賃金を一定以上引き上げる賃上げ要件を満たせば、上限が750万円まで広がります。補助率は1/2以下なので、750万円の補助を受けるには1,500万円程度の投資が前提になる点は押さえておく必要があります。
申請から交付までの流れ
カタログ注文型は、公募回ごとに申請を受け付ける「随時受付」の仕組みです。一般型のような年数回の締切に縛られない一方、カタログに載っている製品からしか選べないという制約があります。
- カタログから導入したい製品を選ぶ
- 事務局のシステム(Jグランツ)から申請
- 審査・交付決定(一般型より短期間で完了する傾向)
- 製品の発注・導入(交付決定前の発注は補助対象外になるため要注意)
- 実績報告・補助金の受け取り
よくある質問
一般型とカタログ注文型はどちらがもらえる額が大きいですか?
一般型は従業員規模により最大1億円まで対象になりますが、対象は自社専用のオーダーメイド設備です。カタログ注文型は最大1,500万円ですが、審査から交付決定までが早く、既製品で足りる場合は導入までのスピードで有利です。
カタログに欲しい製品が載っていない場合はどうすればよいですか?
カタログ注文型では対象にできません。専用設計が必要な場合は一般型での申請を検討してください。
締切はいつですか?
カタログ注文型は随時受付で、明確な締切日は設けられていません。ただし予算の状況によって受付が終了することがあるため、公式サイトで最新の状況をご確認ください。
