保安業務の担い手不足は、電力・ガス・コンビナートといった産業インフラに共通する課題です。人手を増やすのではなく、技術で補う実証実験を進めたい事業者を支援するのが「スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)」です。令和6年度は年5回に分けて公募され、この記事はそのうち第3回(2024年9月20日受付終了)を扱います。
補助上限は5,000万円。対象は中小企業・中堅企業、および水力発電所を設置する地方公共団体です。
スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)令和6年度第3回の要点まとめ
正式名:令和6年度スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)第3回
だれが
- 申請者
- 事業者(中小企業・中堅企業)、地方公共団体(水力発電所を設置する者に限る)
- 対象業種
- 汎用(電力・ガス・コンビナート等の産業インフラを扱う事業者)
- 利用目的
- 研究開発・実証、安全・防災、設備投資、DX・IT導入
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし(中小企業・中堅企業の区分で補助率が変わる可能性あり)
いくら
- 補助上限額
- 上限5,000万円
- 補助率
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2024年9月1日〜2024年9月20日(終了)

対象になる「保安対象設備」の範囲を先に確認する
この補助金の対象は、産業保安法令(高圧ガス保安法・電気事業法など、事業者に保安体制の整備を義務づける法律群)にもとづく保安規制の対象設備です。どの設備が対象になるかは実証したい技術の内容によって変わるため、「自社の設備が対象になるか分からない」まま計画を作り始めると、後から対象外と判明するリスクがあります。申請を検討する段階で、対象設備の範囲をJMACの公募要領で先に確認しておくことが手戻りを防ぎます。
対象になる事業内容の例です。
- 運転データを使った設備・機器劣化のAI予兆診断システムの構築
- 外観点検業務でのAIを活用した経年劣化管理システムの構築
- ドローンを活用した点検システムの構築
今から申請できるか。次年度への備え
令和6年度第3回の受付は終了しています。令和7年度も継続して公募が行われており、この補助金は年度をまたいで繰り返し実施される見込みが高い制度です。実証したい技術テーマと対象設備の該当性を先に整理しておくと、次の回次が始まった時点ですぐ動けます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和6年度第3回は2024年9月20日で受付を終了しています。次回公募の情報はJMACの公式サイトで確認してください。
自社の設備が対象になるか分かりません
産業保安法令にもとづく保安規制の対象設備であるかがポイントです。具体的な該当性はJMACの公募要領原本で確認してください。
大企業は対象になりますか?
対象者は中小企業・中堅企業と、水力発電所を設置する地方公共団体に限られます。大企業単独での申請は対象外とみられます。
