産業インフラの点検を、人手ではなくAIやセンサーで代替したい。この課題に取り組む事業者を後押しする制度が、「スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)」です。令和7年度は年2回に分けて公募が行われ、この記事はそのうち第1回(2025年7月14日受付終了)を扱います。
スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)第1回の要点まとめ
正式名:令和7年度スマート保安実証支援事業費補助金(技術実証支援)第1回
だれが
- 申請者
- 事業者(中小企業・中堅企業)、地方公共団体(水力発電所を設置する者に限る)
- 対象業種
- 汎用(電力・ガス・コンビナート等の産業インフラを扱う事業者)
- 利用目的
- 研究開発・実証、安全・防災、設備投資、DX・IT導入
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし(中小企業・中堅企業の区分で補助率が変わる)
いくら
- 補助上限額
- 5,000万円
- 補助率
- 中小企業・地方公共団体は3分の2、中堅企業は2分の1
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2025年6月19日〜7月14日(終了)

産業インフラの「保安」がなぜ課題なのか
電力・ガス・コンビナートといった産業インフラの安全確保は、これまで経験豊富な技術者の目視点検に支えられてきました。しかし点検の担い手は高齢化が進んでおり、従来どおりの人手中心の保安体制を維持し続けるのは難しくなりつつあります。この補助金は、遠隔監視・AI予兆診断・ドローン点検といったスマート保安技術の実証費用を支援することで、この構造的な課題に備える制度です。
対象になる事業内容の例は次のとおりです。
- 運転データを使った設備・機器劣化のAI予兆診断システムの構築
- 外観点検業務でのAIを活用した経年劣化管理システムの構築
- ドローンを活用した点検システムの構築
第1回と第2回、どちらに申請すべきか
令和7年度はこの補助金が年2回公募されました。第1回は6月19日〜7月14日、第2回は8月4日〜8月19日です。実証の準備が整っているなら早い回次のほうが、年度内の実証期間を長く確保できるという利点があります。逆に技術検証や社内調整に時間が必要な場合は、後の回次を待つという選択肢もあります。
次回公募への備え
公式に確認できるのは終了した公募の実績までで、次年度の実施有無・回数は現時点で未定です。実証したい技術のテーマと必要な予算規模を先に固めておくと、公募開始後すぐに動けます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和7年度第1回は2025年7月14日で受付を終了しています。次回公募の情報はJMACの公式サイトで確認してください。
第2回との違いは何ですか?
対象者・補助率・上限額は同じで、公募期間だけが異なります。実証の準備状況に応じてどちらの回次を狙うか検討してください。
大企業は対象になりますか?
対象者は中小企業・中堅企業と、水力発電所を設置する地方公共団体に限られます。大企業単独での申請は対象外とみられます。
