香川漆器や庵治産地石製品の技術を継ぐ人がいない。高松市の伝統産業が抱える共通の悩みです。この課題に向けて、技術指導にかかる費用を支援する奨励金があります。高松市伝統的ものづくり後継者育成支援奨励金です。
技術指導1か月あたり5万円(直接雇用型は10万円)を支給します。対象は香川漆器と庵治産地石製品の2品目です。
伝統的ものづくり後継者育成支援奨励金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(香川県認定の伝統的工芸品指定製造者、伝統工芸士等) |
| 制度名 | 高松市伝統的ものづくり後継者育成支援奨励金 |
| 対象業種 | 製造業(香川漆器・庵治産地石製品) |
| 利用目的 | 人材育成(伝統的工芸品の技術伝承) |
| 対象地域 | 高松市内 |
| 従業員数 | 香川県認定の伝統的工芸品指定製造者、国または香川県認定の伝統工芸士、産地組合推薦者 |
| 補助上限額 | 技術指導1か月あたり5万円(直接技術伝承型・産地組合技術伝承型)、直接雇用型は1か月あたり10万円 |
| 補助率 | 定額支給(技術指導実施月数に応じた月額計算) |
| 申請受付 | 直接技術伝承型・産地組合技術伝承型は2026年4月1日〜12月25日、直接雇用型は2026年4月17日〜2027年2月26日 |
| 公式サイト | 高松市「高松市伝統的ものづくり後継者育成支援奨励金」 |

対象になる工芸品と申請者
対象品目は香川漆器と庵治産地石製品の2つです。申請者は、香川県が認定した伝統的工芸品の指定製造者、国または香川県認定の伝統工芸士、または産地組合から推薦を受けた人です。
技術を教わる側(後継者)にも条件があります。
- 本市で技術・技法を継承する強い意欲がある
- 原則3か月以上、月25時間以上継続して参加できる
- 指導者の3親等以内の親族でない
- 指導者に雇用されていない(直接雇用型は除く)
3つの型と支給額
この奨励金には3つの型があります。
- 直接技術伝承型・産地組合技術伝承型:指導者が直接、または産地組合を通じて技術を教える場合。5万円×技術指導実施月数
- 直接雇用型:指導者が後継者を直接雇用しながら技術を教える場合。10万円×技術指導実施月数(月の賃金が10万円を超える場合のみ)
直接雇用型は、技術指導と同時に雇用も生まれるため、支給額が2倍に設定されています。ただし満40歳未満であることが申請時の条件です。
具体的にどう使えるか
香川漆器の若手職人を育てたい工房の場合。 産地組合を通じて6か月間、後継者候補に技術指導を実施すると、30万円の奨励金(5万円×6か月)が支給されます。
庵治産地石製品の職人を新たに雇用して育てたい石材業者の場合。 39歳の後継者候補を直接雇用し、月15万円の賃金を支払いながら8か月間指導すると、80万円の奨励金(10万円×8か月)が支給されます。賃金の一部を実質的に補える計算です。
申請受付期間の違いに注意
直接技術伝承型・産地組合技術伝承型は2026年4月1日から12月25日まで、直接雇用型は2026年4月17日から2027年2月26日までと、型によって受付期間が異なります。直接雇用型のほうが長く受け付けている点も押さえておきましょう。
よくある質問
対象品目は香川漆器・庵治産地石製品以外にもありますか?
公式ページで確認できたのはこの2品目です。他の伝統工芸品が対象かは高松市の担当窓口にご確認ください。
指導期間の途中で申請できますか?
技術指導実施月数に応じた計算のため、一定期間の実施後に申請する仕組みとみられます。詳細は高松市産業経済部にご確認ください。
40歳以上でも直接雇用型を利用できますか?
直接雇用型は申請時に満40歳未満であることが条件です。40歳以上の場合は直接技術伝承型・産地組合技術伝承型を検討してください。
