「39歳以下」でも「女性」でもない自分は、商店街で開業する助成金と無縁——そう思っていたら、実はもう一つの制度があります。「商店街起業・承継支援事業」は年齢・性別・個人法人を問わず、都内商店街での開業や事業承継を支援する制度です。この記事は「令和7年度第1回」を扱っています。受付は2025年4月28日で終了していますが、令和8年度も継続実施されています。
事業所整備費は上限250万円(補助率2/3以内)、これに店舗賃借料の補助(3年間)を加えた最大694万円が支給される仕組みです。
※この記事は「商店街起業・承継支援事業」の内容です。女性または39歳以下男性向けのより手厚い制度(最大844万円)をお探しの場合は、「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」の記事をご覧ください。
商店街起業・承継支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者・個人のどちらも(都内商店街で開業・多角化・事業承継を行う個人または中小企業者) |
| 制度名 | 商店街起業・承継支援事業 |
| 対象業種 | 業種指定なし(都内商店街での実店舗開業・承継) |
| 利用目的 | 商店街での開業・多角化・事業承継にかかる事業所整備費・店舗賃借料の助成(創業・第二創業、事業承継・M&A) |
| 対象地域 | 東京都内(商店街内での実店舗開業) |
| 従業員数 | 規定なし(個人事業主・中小企業のどちらも対象) |
| 補助上限額 | 最大694万円(事業所整備費250万円+店舗賃借料3年間分) |
| 補助率 | 事業所整備費・店舗賃借料とも2/3以内 |
| 申請受付 | 令和7年度第1回は終了(2025年4月7日~4月28日17時)。令和8年度も継続実施 |
| 公式サイト | 東京都「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業及び商店街起業・承継支援事業の募集について」 |

「起業」だけでなく「承継」も対象という珍しさ
この助成金の名前に「承継」という言葉が入っている点に注目してください。多くの補助金は新規開業だけを支援しますが、この制度は事業の多角化や、既存事業の承継(後継者への引き継ぎ)も助成対象に含んでいます。
- 開業: 都内商店街で新たに店舗を構える
- 多角化: 既存事業者が商店街で新しい業態・サービスを始める
- 事業承継: 商店街の店舗を後継者が引き継ぐ
親の代から続く商店街の店を引き継ぐタイミングで、店舗の改装や設備更新に使える、という活用の仕方ができるのがこの制度の特徴です。後継者が「同じ店をそのまま継ぐ」だけでなく、内装や設備を刷新して新しい客層を取り込む改装にも使える点は、承継を機に事業を立て直したい人にとって価値があります。
助成金の内訳
金額の内訳は次の2区分です。
- 事業所整備費: 上限250万円、補助率2/3以内
- 店舗賃借料: 3年間にわたって補助、補助率2/3以内
「若手・女性リーダー応援プログラム」(上限844万円・補助率3/4)と比べると、上限額・補助率とも一段低い設定です。対象者を限定しない分、補助条件は若手・女性向けプログラムよりやや控えめになっています。
対象者は「不問」
この制度の対象者要件は次の1点だけです。
- 都内商店街で個人または中小企業者として開業・多角化・事業承継を行うこと
年齢制限も性別要件もありません。 40歳以上の男性が新規開業する場合や、法人としての多角化を検討している場合は、こちらの制度が候補になります。
対象になる商店街での取り組み方
助成対象は「都内商店街での実店舗」に関わる取り組みです。次のようなケースが想定されます。
- 商店街の空き店舗を借りて新規開業する
- 既存の商店街店舗で、新しい業態を追加する(多角化)
- 家族経営の店舗を後継者が引き継ぎ、設備を刷新する(事業承継)
いずれもリアル店舗を構える・維持することが前提で、ネット販売専業などは対象になりません。
次に似た制度が出たときの備え方
令和7年度第1回の受付は終わっていますが、この制度は令和8年度も継続実施されています。次回の公募に備えて準備しておけることを整理します。
- 承継の場合は、承継計画(誰が・いつ・何を引き継ぐか)を明文化しておく。 事業承継を理由に申請する場合、その計画の具体性が審査で問われる可能性があります
- 事業所整備費の見積もりを早めに取得する。 内装工事・什器・設備の概算費用を把握しておくと、募集開始後の準備がスムーズです
- 3年間の賃料補助が段階的に減っていく設計を前提に、4年目以降の収支計画を立てておく
- 「若手・女性リーダー応援プログラム」の対象要件(女性または39歳以下男性)に該当するかも確認する。 該当すれば、そちらの方が補助条件は手厚くなります
よくある質問
令和7年度第1回にはもう申請できませんか?
できません。受付は2025年4月28日17時で終了しています。 ただし令和8年度も継続実施されているため、次回の公募情報を確認してください。
事業承継だけでも申請できますか?
できます。**この制度は開業・多角化・事業承継のいずれかに該当すれば対象になります。 新規開業を伴わない、既存店舗の承継だけでも対象です。
若手・女性リーダー応援プログラムとどちらを選べばよいですか?
対象要件(女性、または39歳以下の男性)に当てはまるなら、補助率・上限額とも手厚い「若手・女性リーダー応援プログラム」(最大844万円)を検討する方が有利です。それ以外の方は、この「商店街起業・承継支援事業」(最大694万円)が対象になります。
