創業の準備は、経費が先にかさみます。店舗の契約、備品の購入、チラシの印刷。動く前から出ていくお金ばかりです。

鶴岡市の新規創業等支援補助金は、そこに効きます。対象経費の3/4を補助。上限は個人30万円、法人50万円です。条件を満たせば100万円まで伸びます。

対象は3タイプ。新規創業者、移住開業者、事業承継者です。ここで、自分がどれに当てはまるかを先に確認します。

3タイプ、それぞれの入口が違う

対象になる人は、次の3タイプのいずれかです。順番が命です。

  • 新規創業者:令和7年4月1日〜令和9年2月28日に創業。かつ、市内の創業支援機関で「特定創業支援等事業」を受けた人
  • 移住開業者:県外から令和4年4月1日以降に市内へ移住した個人事業主で、指定期間内に開業した人
  • 事業承継者:令和7年4月1日以降に承継手続きを開始し、令和9年2月28日までに終了予定の人

事業承継者には、注意点があります。「そのまま事業を引き継ぐ形」は対象外です。承継を機に業態を変える、新たな取り組みを加えるといった実質が求められます。

「特定創業支援等事業」が、最初の関門

新規創業者にとって、いちばん見落としやすいのがここです。創業する前に、市内の創業支援機関でセミナーや相談を受けておく必要があります。

補助金の申請書類より先に、この「特定創業支援等事業」の受講から動き出すのが順番です。証明書の交付には時間がかかります。準備が遅れると、創業のタイミングに間に合いません。

対象になる経費と、補助額の目安

対象経費は、令和7年4月1日〜令和9年2月28日に発生・支払った、次の経費です。

  • 店舗借入料
  • 通信費
  • 工具・備品購入費
  • 広告宣伝費
  • リフォーム工事費

補助率は3/4。個人事業主なら上限30万円なので、対象経費40万円でちょうど上限に到達します。法人なら上限50万円、対象経費約67万円で頭打ちです。

  • 個人事業主の飲食店:店舗のリフォーム工事30万円、備品購入10万円で計40万円。補助額30万円(上限)
  • 法人の小売業:内装工事50万円、広告宣伝費10万円で計60万円。補助額45万円

上限100万円になる、もう1つの条件

補助上限は、原則30万円か50万円です。ここが100万円まで伸びる条件があります。

バイオサイエンス分野、または高度デジタル技術分野で創業・開業し、かつ従業員を1名以上雇用する場合です。分野の指定と、雇用要件の両方がそろって初めて、上限が引き上がります。

受付期間と、実績報告の締切

令和8年度の受付期間は、令和8年5月22日〜令和9年1月29日です。ただし予算に達すれば、期間内でも締め切られます。

実績報告の期限も決まっています。「事業終了後30日以内」か「令和9年3月1日」の、どちらか早い日です。年度末近くに事業を始めると、30日を待たずに3月1日が来てしまうケースがあります。スケジュールは逆算が必要です。

移住開業者は「移住の時期」から要件が始まる

移住開業型は、開業のタイミングだけでなく、移住した時期にも条件があります。県外から令和4年4月1日以降に鶴岡市へ移住していることが前提です。

移住が先か、開業が先かは問われていません。ただし、移住の時期が令和4年4月1日より前だと、この区分では対象外になります。長く鶴岡に住んでから開業した人は、新規創業者の要件(創業時期・特定創業支援等事業の受講)を満たすかどうかで判断することになります。

よくある質問

特定創業支援等事業を受けずに創業してしまいました。対象になりますか?

対象外になる可能性が高いです。新規創業者の要件として「市内創業支援機関の特定創業支援等事業を受けた者」が明記されています。すでに創業済みの場合は、商工課に個別の相談をおすすめします。

法人・個人、どちらが有利ですか?

補助率3/4は共通ですが、上限額が違います。個人事業主は30万円、法人は50万円です。バイオサイエンス・高度デジタル技術分野で雇用要件を満たせば、法人・個人を問わず上限100万円まで伸びます。

事業承継で、店舗をそのまま引き継ぐ場合は対象になりますか?

対象外です。「そのまま事業を引き継ぐ形」は本制度の対象から除外されています。承継にあわせて新たな取り組みを加える計画であれば、対象になる可能性があります。詳細は商工課へご確認ください。

創業前後の対象・対象外の線引きは、自治体によって「創業予定者を含むか」「創業後何年まで対象か」が大きく変わります。特定創業支援等事業の証明書取得や、契約前の事前相談が必要な立地系補助金との違いは、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで紹介しています。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず鶴岡市の公式ページおよび最新の交付要綱でご確認ください。

出典:


この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名鶴岡市新規創業等支援補助金(新規創業・移住開業型)
対象業種業種指定なし(新規創業者・移住開業者・事業承継者)
利用目的創業・移住開業・事業承継にかかる経費(店舗賃借料・備品購入・広告宣伝費等)
対象地域山形県鶴岡市
従業員数規定なし(上限拡大には従業員1名以上雇用が条件)
補助上限額個人30万円・法人50万円(バイオサイエンス・高度デジタル技術分野で雇用要件を満たすと100万円)
補助率3/4以内
申請受付令和8年5月22日〜令和9年1月29日(予算到達で早期終了)
公式サイトhttps://www.city.tsuruoka.lg.jp/sangyo/shokoshien/syouko-sogyohojo.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

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