自分の路地の土の地面にねずみの巣穴があるとき、穴を埋める工事費の4分の3(上限10万円)を千代田区が補助します。相談と区の現地確認が先で、契約や発注のあとに申請しても対象外です。見積もりを取る前に、千代田保健所への電話から始めてください。
ねずみの駆除や消毒の費用は出ません。出るのは、巣穴を埋める・土面を覆うといった「営巣を防ぐ工事」の費用だけです。
路地等のねずみ巣穴対策助成の要点まとめ
正式名:ねずみ営巣路地に係る衛生環境整備事業補助金(路地等のねずみ巣穴対策助成)
だれが
- 申請者
- 住宅の所有者・居住者、区内事業所の個人・法人
- 対象業種
- 指定なし(住宅の所有者・居住者も対象)
- 利用目的
- 私有地の路地のねずみ営巣防止工事
- 対象地域
- 東京都千代田区
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 10万円(1か所あたり。同じ場所への申請は1回限り)
- 補助率
- 工事費の3/4
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに受付期間の記載なし(千代田保健所生活衛生課へお問い合わせください)
- 事業の完了
- 公式ページに記載なし(請求は交付決定年度の3月末日まで)
- 公式サイト
- 千代田区「路地等のねずみ巣穴対策助成」
うちの路地は対象になる?
次の3つにすべて当てはまる路地だけが対象です。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
「ねずみが出ている」は、営巣しているか、近隣で生息が確認されている状態を指します。申請者は、住宅なら所有者か居住者です。居住者が申請するときは所有者の承諾が要ります。事業所は区内の個人・法人で、借りている場合は所有者の承諾が要ります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 私道(幅1.5m以上)
- ✕ 幅約50cm以下の狭い路地
- ✕ 近隣と境界で争いがある
対象かどうかは、自分で判断せずに相談してください。リーフレットに、区の現地確認が必須で、ねずみ営巣路地と認められたあとに申請の手続きに進むと書かれています。幅も「目安」とされているため、ぎりぎりの路地は現地で判断されます。
いくら戻ってくる?
工事費の3/4が補助されます。上限は10万円です。
- 巣穴の穴埋め:4万円 × 3/4 = 3万円(自己負担1万円)
- 土面のコンクリート被覆:8万円 × 3/4 = 6万円(自己負担2万円)
- 路地全体の舗装:16万円 × 3/4 = 12万円 → 上限の10万円(自己負担6万円)
上限の10万円に届くのは、工事費がおよそ13万4千円以上のときです。それを超えた分はすべて自己負担になります。
何に使える?
対象にならないもの
- ねずみの駆除費・消毒費
- 工事に直接関係しない材料費・機器費
対象になるもの
- コンクリートや固まる砂による穴埋め
- アスファルトやコンクリートでの完全舗装
- 土面をコンクリートで覆う工事
- ねずみが入れない厚さの玉砂利の敷き詰め
この4つ以外の方法は、公式ページに「ご相談ください」とあります。別の工法を考えているときも、見積もりの前に区へ聞いてください。
申請の流れ
- 事前相談を申し込む(申請者→千代田保健所生活衛生課。電話で予約して来所)
- 区の現地確認を受ける(区の委託業者→申請者。ねずみ営巣路地と認められるまで申請できない)
- 契約の前に申請する(申請者→生活衛生課。見積書などを添える)
- 交付決定を待つ(区→申請者。決定の前に工事を始めない)
- 工事をして実績報告を出す(工事業者→申請者→生活衛生課。工事後に区の現場検査がある)
- 請求する(申請者→区。交付決定年度の3月末日まで)
交付決定とは、区が補助を出すと決めて知らせる通知のことです。工事は、この通知のあとにしか始められません。申請より前の契約・発注・材料の購入は、補助の対象外です。
必要な書類
準備できた 0 / 10
所有者承諾書は所有者以外が申請するとき、隣地の同意書は必要な場合だけです。実績報告書から下の4つは、工事が終わってから出します。
申請書の様式には、集合住宅のある敷地で申請するときの添付書類として、管理組合の総会か理事会の議事録なども挙がっています。公式ページの書類の一覧には出ていないので、該当する方は事前相談で確かめてください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 契約や発注を先にした:申請の前に契約・発注・材料購入をすると、そのあとでは申請できません。
- 交付決定の前に工事を始めた:決定が出る前の着工は補助の対象になりません。
- 同じ場所へ2回目の申請をした:同一箇所への申請は1回限りで、再申請は認められません。
- 3月末を過ぎてから請求した:請求は交付決定年度の3月末日までです。工事が年度をまたぐときは日程に注意してください。
よくある質問
賃貸住宅に住んでいますが、申請できますか?
申請できます。住宅の対象者は所有者または居住者で、居住者が申請するときは所有者の承諾が必要です。承諾は「所有者承諾書」で示すので、先に大家さんや管理会社へ工事の内容を話して、書類に署名をもらえるかを確かめてください。承諾が取れないと申請の書類がそろいません。見積もりを取る前に所有者へ相談しておくと、手戻りが減ります。
会社の敷地内の路地も対象ですか?
対象です。区内で事業所を持つ個人・法人は申請者になれます。事業所を借りている場合は、住宅の居住者と同じように所有者の承諾が必要です。対象の路地は私有地で、ねずみが営巣しているか近隣で生息が確認され、土面があって人が入れる場所に限ります。敷地の中でも、土面のない舗装済みの場所は条件に合うかを事前相談で確かめてください。
路地の幅が50センチに満たないと対象外ですか?
幅約50cm以下の狭い路地は対象外で、人が立ち入れる目安は幅約50cm以上とされています。「約」と「目安」の言葉があるので、ぎりぎりの幅は区の現地確認で判断されます。自分で測って決めつけずに、事前相談で寸法を伝えてください。なお、幅1.5m以上の私道も対象外です。どちらにも当たらない私有地の路地が対象になります。
すでに工事業者と契約してしまいました。
契約や発注、材料の購入をしたあとでは申請できず、その工事は補助の対象外です。公式ページに、申請前の契約・工事は対象外と書かれています。まだ工事を始めていなくても同じです。見積書は申請書類のひとつなので、見積もりを取るのは構いませんが、契約は申請を出してからにし、着工は交付決定のあとにします。業者には補助金を使う予定であることを先に伝えておきましょう。
ねずみの駆除や消毒の費用も出ますか?
出ません。駆除費・消毒費は対象外の費用です。この助成は、巣穴を埋める、土面を覆う、舗装するといった営巣を防ぐ工事にかかる費用を補助するものです。工事に直接関係しない材料費や機器費も対象になりません。見積書を取るときは、駆除や消毒を同じ書類に混ぜず、補助の対象になる工事の分を分けて出してもらうと、申請のときに説明しやすくなります。
補助額はどうやって決まりますか?
工事費の4分の3が補助額で、上限は10万円です。たとえば工事費が4万円なら3万円、8万円なら6万円、12万円なら9万円が補助されます。工事費がおよそ13万4千円を超えると上限の10万円に達し、それより上は自己負担です。見積もりの金額を3/4にして、自己負担がいくらになるかを申請の前に計算しておくと、資金の準備がしやすくなります。
工事の方法は4つの中から選ぶのですか?
公式ページが挙げる対象の工事は、穴埋め、完全舗装、土面のコンクリート被覆、玉砂利の敷き詰めの4つです。どの方法が合うかは、路地の状態によって違います。4つ以外の方法は「ご相談ください」とあるので、対象になるかどうかは事前相談で確かめます。玉砂利は、ねずみが入れない厚さが条件です。薄く敷くだけでは対象にならない可能性があります。
同じ場所にもう一度申請できますか?
できません。同一箇所への申請は1回限りで、再申請は認められません。工事のやり直しや範囲の追加を後から頼むことになっても、同じ場所では使えない点に注意が必要です。最初の申請で、穴を埋める範囲や舗装する範囲を現地確認のときに伝えて、必要な工事をまとめて見積もりに入れておくのが安全です。範囲の決め方は事前相談で聞けます。
申請から補助金の入金までの順番を教えてください。
事前相談、区の現地確認、契約前の申請、交付決定、工事と実績報告、請求、支払いの順に進みます。工事が終わると区の現場検査があり、領収書の写しや契約日がわかる書類、完成後のカラー写真を実績報告書に添えて出します。請求は交付決定年度の3月末日までです。入金の時期は公式ページに書かれていないので、請求のときに窓口で確かめてください。
請求の期限はいつですか?
交付決定を受けた年度の3月末日までです。たとえば年度の終わりに近い時期に交付決定が出ると、工事の完了、実績報告、現場検査、請求までを短い期間で終える必要があります。工事の日程は、業者と相談して年度内に収まるように組んでください。間に合わないおそれがあるときは、契約前の段階で生活衛生課に相談しておくと安心です。
申請の受付期間はありますか?
公式ページには受付期間や締切日の記載がありません。通年で受け付けているのか、予算がなくなり次第終わるのかも書かれていないため、断定できません。巣穴に気づいた時点で早めに電話するのが確実です。事前相談は電話で予約してから来所します。窓口は千代田保健所生活衛生課環境衛生係(電話 03-5211-8166)です。
相談はどこにすればいいですか?
千代田保健所 生活衛生課 環境衛生係です。所在地は千代田区九段南1-6-17 千代田会館8階、電話は03-5211-8166。公式のリーフレットには、電話で予約したうえで来所して相談すると書かれています。自分で対象かどうかを判断せず、相談から始めるのが前提の制度です。相談のときは、路地の場所がわかる地図や、ねずみの穴の写真があると話が進みやすくなります。
