浜松市の動物被害対策の補助は、研修を受けた人を手厚くする作りです。受講の有無で、補助率が1/5と1/2に分かれます。目的は、イノシシ、シカ、サルによる農林産物の被害を防ぐことと、農林業の経営の安定です。
もう1つ、守る順番があります。購入前に申請し、交付決定のあとに買って設置するのが決まりです。順番を外した場合の扱いは公式ページに書かれていないので、先に買わないのが安全です。
浜松市 動物被害対策事業費補助金の要点まとめ
正式名:浜松市動物被害対策事業費補助金
だれが
- 申請者
- 市内で農林産物の栽培・畜産物の飼育をする個人・団体
- 対象業種
- 農業・林業・畜産業
- 利用目的
- 電気柵・フェンス・わななどの被害防止資材の購入
- 対象地域
- 静岡県浜松市
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 最大25万円(複合柵・研修受講の場合)
- 補助率
- 税抜経費の1/2(研修受講)、1/5(未受講)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに受付期間の記載なし(先着順)
- 事業の完了
- 交付決定のあとに購入・設置し、実績報告を出す
うちは対象になる?
次のすべてに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
畜産物を飼育している人も、個別型の対象です。団体なら、農協、森林組合、町内会、自治会、猟友会、農事組合法人なども申請できます。栽培者が集まる任意団体は、2人以上の構成が条件です。家庭菜園のような小さな畑が対象かどうかは、公式ページにも要綱にも規模の条件が見当たりません。窓口に確かめてください。
給与を支払っている事業者は、市民税・県民税・森林環境税の特別徴収義務者に指定されている必要があります。指定されていない正当な理由があれば別です。
前回の設置からの年数は、資材と設置場所で変わります。金属製フェンスは10年以上、部分補修は3年以上、その他の防護施設や複合柵は3年以上です。電気柵も3年以上です。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 市税を滞納している
- ✕ 暴力団員やその関係者である
- ✕ 他の補助事業と重複して受ける
いくら戻ってくる?
補助額は、消費税を除いた経費に補助率をかけた額です。上限は資材の種類と、研修を受けたかどうかで決まります。
| 資材 | 研修を受けた | 受けていない |
|---|---|---|
| 電気柵・忌避資材・追払い資材・捕獲わな | 1/2(上限5万円) | 1/5(上限2万円) |
| 防護施設(フェンス・ネット柵など) | 1/2(上限20万円) | 1/5(上限8万円) |
| 複合柵(電気柵と防護施設の一体整備) | 1/2(上限25万円) | 1/5(上限10万円) |
- 研修を受けて電気柵を10万円で買う:10万円 × 1/2 = 5万円(上限の5万円ちょうど)
- 研修を受けずに電気柵を10万円で買う:10万円 × 1/5 = 2万円(上限の2万円)
- 研修を受けてフェンスを30万円で張る:30万円 × 1/2 = 15万円
- 研修を受けずにフェンスを30万円で張る:30万円 × 1/5 = 6万円
- 研修を受けてフェンスを50万円で張る:50万円 × 1/2 = 25万円 → 上限の20万円
- 研修を受けずにフェンスを50万円で張る:50万円 × 1/5 = 10万円 → 上限の8万円
金額は税抜の経費です。千円未満の端数は切り捨てになります。
同じ50万円のフェンスでも、研修の有無で補助が12万円違います。補助を申請する前に研修を受けておくと、防護施設の上限は8万円から20万円に上がります。
研修は、浜松地域鳥獣被害対策協議会の「鳥獣被害対策基本講座」が例に挙がっています。実施隊、農協、森林組合、猟友会が開く勉強会も、鳥獣被害対策の基本を学ぶものなら要綱の定義に入ります。修了証のコピーを申請に付けます。
何に使える?
対象にならないもの
- 消費税と地方消費税
- 他の補助事業と重複して受ける経費
- 前回の設置から年数がたっていない同じ場所の資材
対象になるもの
- 電気柵、防護施設(フェンス、ネット柵、ワイヤーメッシュ柵)、複合柵の購入費
- 忌避効果資材(点滅ライトや動物の嫌がる臭いを使うもの)
- 追払い資材(花火とその発射台、パチンコ、エアガン、音を出す装置)
- 捕獲わな(箱わな、くくりわな、囲いわな。囲いわなは工事費も含む)
- 資材の購入と同時に発生する送料
- 補助で設置した電気柵や防護施設の、機能強化に必要な経費
捕獲わなは、わな猟免許を持つ人に限ります。機能強化は、強化したことが明らかに認められるものだけです。前回の交付額があれば、上限から差し引かれます。
電気柵を付けるときの条件
電気柵は、補助の条件として安全措置が決まっています。人が見やすい場所に、危険である旨の表示をします。電圧30V以上の電源を使う場合は、漏電遮断器を付けます。電源装置は、電気用品安全法の適用を受けるものが条件です。
申請の流れ
- 研修を受ける(申請者→研修の主催者。補助率を1/2にしたいとき。補助を申請する前に済ませる)
- 見積書を取る(申請者→販売店。購入者、内容、数量、金額、消費税額が分かるもの)
- 購入前に申請する(申請者→農業振興課の地域窓口。交付決定の前に買わない)
- 交付決定の通知を待つ(市→申請者。通知を受けてから購入と設置に進む)
- 購入して設置する(申請者。設置の前、後、納品時の写真を撮る)
- 実績報告を出す(申請者→市。領収書、振込先、写真をそろえる)
- 補助金を請求する(申請者→市。確定通知を受け取ったら速やかに)
窓口は、浜名区の北部農業グループと浜北農業グループ、天竜区の天竜農業グループです。三ヶ日、引佐、水窪、佐久間、春野、龍山の各支所でも受け付けます。受付期間は書かれていませんが、先着順で予算が限られています。申し込みが多いと補助を受けられない場合があるので、早めに動いてください。
必要な書類
準備できた 0 / 14
最初の8行は申請のときに出します。地図は電気柵、防護施設、複合柵の場合です。修了証は研修を受けた人だけ、免許証の写しは捕獲わなの場合だけです。指定通知書の写しは、給与を支払う事業者の場合に出します。見積書は、価格が分かるカタログやウェブページのコピーでも構いません。
残りの6行は設置後に出します。電気柵では、電源装置と案内表示板の写真も要ります。家庭用電源を使うタイプでは、漏電遮断器の写真も加わります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 購入や設置を先に進めた:交付決定のあとに購入・設置するのが決まりです。先に買った場合の扱いは書かれていないので、避けるのが安全です。
- 前回の設置から年数が足りない:同じ場所は、金属製フェンスで10年、その他は3年たってから再申請します。
- 研修の修了証が出せない:補助率が1/5のままになります。受講後、申請に修了証を付ける必要があります。
- 電気柵の安全措置が不足している:危険表示や漏電遮断器は交付の条件です。条件に反すると、交付決定が取り消されることがあります。
- 予算がなくなった:先着順で予算が限られているため、申込みが多いと補助を受けられません。
- 重複して補助を受けた:他の補助事業との重複交付は認められません。
研修と一体型申請は何が違う?
個別型は、1人や1団体で申請する形です。一体型は、近接した土地で栽培や飼育をする2主体以上が、研修修了者を含めて一緒に申請する形です。
一体型の補助率は1/2で、上限は申請者の数に応じて増えます。複合柵なら申請者数に25万円、防護施設なら20万円、電気柵なら5万円をかけた額です。
要綱には、ほかに環境整備用の資材(緩衝帯の設置、放任果樹の伐採など)や、猟犬用の受発信機の補助もあります。公式ページの案内は個別型の資材が中心です。一体型を考える人は、農業振興課に相談してください。
豚熱緊急対策事業という区分もあります。養豚場にイノシシを近づけない柵が対象で、補助率は1/2です。この区分だけは、理由を書いた交付決定前着工届を出せば、交付決定の前に着工できます。その間の損失は自己負担です。市が発生状況に応じて対象から外すことがあります。
よくある質問
研修を受けていないと補助は出ませんか?
出ます。ただし補助率と上限が下がります。電気柵、忌避資材、追払い資材、捕獲わなは1/5で上限2万円、防護施設は1/5で上限8万円、複合柵は1/5で上限10万円です。研修を受けた人は1/2で、上限は5万円、20万円、25万円に上がります。補助を申請する前に受講しておく必要があるので、資材を選ぶ前に研修の日程を確かめてください。
研修はどこで受ければいいですか?
公式ページは「鳥獣被害対策基本講座」(浜松地域鳥獣被害対策協議会主催)などを挙げています。要綱では、鳥獣被害対策のために活動する組織が開く、基本的事項を学ぶ研修会や勉強会が対象です。例は、浜松市鳥獣被害対策実施隊、農協、森林組合、猟友会です。農協や森林組合の研修会も修了証のコピーが使えます。開催日は主催者に確かめてください。
購入してから申請してもいいですか?
避けてください。公式ページは、必ず購入前に申請し、必ず交付決定の後に購入と設置をするよう求めています。順番を守らなかった場合の扱いは書かれていませんでした。すでに買ってしまった資材について、補助を受けられるかどうかは、農業振興課の窓口に確かめるのが確実です。見積書を取った段階で、先に申請してください。
同じ場所に何度も申請できますか?
年度に1回までで、同じ場所の再申請には年数の条件があります。前回の完成日から、金属製フェンスで10年以上、部分補修で3年以上、その他の防護施設や複合柵、電気柵は3年以上が必要です。前回の補助を受けた設備を強化する場合は、機能強化の経費として別枠で申請できます。そのときは、前回の交付額を上限から引いた額が上限になります。
家庭菜園の小さな畑でも対象になりますか?
公式ページと要綱に、規模の条件は書かれていません。個別型の対象は、市内で農林産物を栽培または畜産物を飼育している個人または団体等です。栽培の事実があれば対象に入る読み方もできますが、確認はできていません。申請書には、設置場所の地番や設置延長、被害の軽減見込みを書くので、窓口で相談してから進めると安心です。
申請の受付はいつまでですか?
公式ページと要綱に、受付期間は書かれていません。先着順で、予算が限られているため、申し込みが多いと補助を受けられない場合があります。年度の途中で受付が止まる可能性もあるので、買う予定が決まったら早めに申請してください。受付の状況は、地域の農業グループか、農業振興課(電話053-457-2332)に問い合わせると確かめられます。
捕獲わなを買うときの条件はありますか?
わな猟免許を持つ人が申請できます。申請には免許証の写しを付けます。対象は箱わな、くくりわな、囲いわなで、囲いわなは工事費も含みます。同じ動物を捕獲するための檻を再申請する場合は、前回の完成日から3年以上たっていることが条件です。補助率と上限は、電気柵と同じ区分で、研修を受けた人は1/2で上限5万円です。
電気柵の補助には、どんな注意がありますか?
安全措置が補助の条件になっています。危険である旨の表示を、人が見やすい場所に付けます。30V以上の電源を使う場合は、漏電遮断器を付けます。電源装置は電気用品安全法の適用を受けるものを選びます。実績報告では、電源装置と案内表示板の写真が要ります。家庭用電源のタイプでは、漏電遮断器の写真も出します。
実績報告では何を出しますか?
設置後に、補助金実績報告書、事業実績書、収支決算書を出します。添付するのは、領収書など支払いの内容と金額が分かるもの、補助金の振込先が分かるもの、設置前後と納品時の写真です。電気柵は、電源装置と案内表示板の写真も加えます。審査のあとに確定通知書が届くので、受け取ったら速やかに請求書を出します。
隣の農家と一緒に申請できますか?
できます。近接した土地で栽培や飼育をする2主体以上が、研修修了者を含めて申請する「一体型申請」があります。補助率は1/2で、上限は申請者数に応じて増えます。たとえば複合柵なら、申請者1人あたり25万円です。参加者全員の氏名と住所の一覧、委任状が要ります。詳しい手続きは農業振興課に確かめてください。
補助を受けたあとの義務はありますか?
設置した資材は、完了後も注意して管理します。帳簿や領収書は、交付を受けた年度の終了後5年間保管します。補助を受けた日から5年間は、市の補助事業に関する調査に協力する決まりです。事業の完了で相当の収益が生じる場合は、補助金の一部または全部を市に納める場合もあります。取消しの場合は返還を求められます。
問い合わせ先はどこですか?
浜松市産業部農業振興課です。電話は053-457-2332です。申請の窓口は、浜名区の北部農業グループ(電話523-1113)、浜北農業グループ(電話588-1117)、天竜区の天竜農業グループ(電話922-0030)です。支所でも受け付けます。公式ページに説明がない点は、申請の前に電話で確かめておくと、書類の出し直しを防げます。
