塾の月謝と秋から冬に続く受験料は、支払いが重なります。その時期に無利子で借りられる制度があります。補助金ではなく、東京都の貸付です。日野市の窓口で受け付けていて、塾代は30万円まで、受験料は高校なら27,400円、大学等なら12万円まで借りられます。志望校に入学すると、返済が免除されます。申込の最終日は令和9年2月1日です。
日野市 受験生チャレンジ支援貸付の要点まとめ
正式名:受験生チャレンジ支援貸付事業
だれが
- 申請者
- 個人(本人)
- 対象業種
- 指定なし(個人が申請)
- 利用目的
- 学習塾の受講料、高校・大学等の受験料の貸付
- 対象地域
- 東京都日野市
- 従業員数
- 規定なし(個人が申請)
いくら
- 補助上限額
- 30万円(学習塾等受講料の貸付限度額)
- 補助率
- 貸付のため該当なし(無利子)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 令和8年4月1日〜令和9年2月1日
- 公式サイト
- 日野市「受験生チャレンジ支援貸付事業」
窓口は日野市健康福祉部セーフティネットコールセンターで、審査は東京都社会福祉協議会が行います。受験料の限度額は、中学3年生に準じる方が27,400円(高校の受験料)、高校3年生に準じる方が12万円(大学等の受験料)です。
まず、うちが対象か確かめる
次の条件にすべて当てはまると対象です。令和8年度から、東京都内に住んでいた期間の条件はなくなりました。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 6
住民登録は東京都内であれば要件を満たし、申込は住んでいる区市町村の窓口で行います。日野市の窓口を使うのは、日野市にお住まいの方です。
子の範囲には、高校・大学等の中途退学者、高卒認定の合格者、定時制高校の4年生、浪人生、編入希望者も入ります。その年度の4月1日に20歳未満であることが条件です。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 生活保護を受けている世帯
- ✕ 暴力団員が属する世帯
- ✕ この貸付の返済が滞っている
- ✕ 償還中の貸付の連帯保証人
最後の2つは、過去にこの貸付(平成22年度までのチャレンジ支援貸付を含む)を使った場合の話です。外国籍の方は、在留資格が「永住者」「特別永住者」「日本人の配偶者等」「定住者(将来にわたって居住する見込みがある場合に限る)」のいずれかであることが条件です(東京都社会福祉協議会の案内)。確認には在留カードか特別永住者証明書を使います。細かな扱いは窓口で確かめてください。
収入の基準を見る
収入は、父母など養育者の収入を合わせた額で見ます。給与と年金だけの世帯は総収入、事業所得や雑所得がある世帯は合計所得金額で比べます。確認には最新の課税証明書を使います。
総収入(給与収入と年金収入・年間)の基準です。
| 世帯人数 | 一般世帯 | ひとり親世帯 |
|---|---|---|
| 2人 | 記載なし | 405.7万円以下 |
| 3人 | 441.0万円以下 | 496.6万円以下 |
| 4人 | 504.9万円以下 | 577.2万円以下 |
| 5人 | 573.7万円以下 | 639.6万円以下 |
| 6人 | 652.2万円以下 | 722.8万円以下 |
合計所得金額(事業所得等・年間)の基準です。
| 世帯人数 | 一般世帯 | ひとり親世帯 |
|---|---|---|
| 2人 | 記載なし | 280.5万円以下 |
| 3人 | 308.7万円以下 | 353.2万円以下 |
| 4人 | 359.9万円以下 | 417.5万円以下 |
| 5人 | 414.9万円以下 | 467.4万円以下 |
| 6人 | 477.6万円以下 | 540.5万円以下 |
世帯人数には、親と借りる対象の子に加えて、4月1日時点で18歳未満の子と、18歳以上で就学中(浪人生を含む)の子が入ります。祖父母は数えません。
賃貸の場合は、年84万円(月7万円)を限度に、家賃を総収入から引ける場合があります。ただし事業所得などがあって合計所得金額で見る世帯は、家賃を引けません。
課税証明書の収入が基準を超えていても、令和8年中の収入が減っていて、それが書類で示せるときは特例になる場合があります。失業や休職などで減った場合は、先に窓口へ相談する手があります。
いくら借りられる?
貸付は3種類で、利子はつきません。
| 貸付の種類 | 限度額 |
|---|---|
| 学習塾等受講料 | 30万円 |
| 高校の受験料(中3に準じる方) | 27,400円 |
| 大学等の受験料(高3に準じる方) | 12万円 |
学習塾等受講料と受験料は、別々の借用書で借りる仕組みです。仮の金額で計算してみます。
- 中3が塾に年26万円を払う:26万円を全額借りられる
- 高3が塾の月謝2.5万円を12か月払う:2.5万円 × 12か月 = 30万円(上限ちょうど)
- 中3が私立の高校を3校受け、受験料が計4.5万円:27,400円まで借り、残り17,600円は自己負担
- 高3が塾に年35万円を払う:30万円まで借り、残り5万円は自己負担
- 高3が塾30万円と大学の受験料12万円を借りる:30万円 + 12万円 = 42万円
受験料の限度額には、1校あたりの上限や校数の決まりはありません。ただし全部合わせて限度額までで、1人の子につき借入の申込みは1回です。借入額は百円単位になります。
返済は据置期間のあとに始まります。たとえば30万円を最長の60回で返すと、30万円 ÷ 60回 = 月5,000円です。入学すれば、この返済そのものが免除されます。
何に使える?
使えるのは、塾代と受験料だけです。
対象にならないもの
- 高校・大学等の受験の手数料
- ほかの公的制度で受け取った額の範囲の費用
- 領収書で使い道を確認できない費用
対象になるもの
- 入塾費、月謝・受講料、維持費・設備費
- タブレットなど機器の貸与費用、模擬試験・テスト
- 高校・大学・短大・専修学校・各種学校の受験料
塾は、有償で学力を教え、一定期間以上運営を続けているところです。対面でも通信でも構いません。校内予備校は、学校以外の事業者が運営しているものが対象です。特定分野の塾、サポート校、フリースクールは、窓口に相談します。
ほかの公的制度で同じ目的の支援を受けた場合は、その額を超えて必要な分だけ、差額を借りられます。中3の受験で専修学校と各種学校は、一部の例外を除いて対象になりません。
申込の流れ
- 初回相談フォームに入力する(保護者→日野市。入力は15分ほど)
- 窓口で初回相談を受ける(保護者→セーフティネットコールセンター。30分ほど)
- 必要書類をそろえて借入申込書を出す(保護者→窓口。最終日は令和9年2月1日)
- 審査を待つ(東京都社会福祉協議会→保護者の自宅へ通知)
- 借用書に自筆署名し、実印を押して出す(借受人→窓口。借用書が届いてから2週間を目安に)
- 3週間以内に、借受人の口座へ入金される(不備がない場合)
- 領収書を令和9年3月末までに出す(保護者→窓口)
- 入学したら、免除の申請を出す(保護者→窓口。入学年次の5月末まで)
申請から入金まで、おおむね1か月半かかります。2月1日が最終日でも、受験料の支払い日に入金が間に合うとは限りません。早めに動く方が安全です。
平日に来庁しにくい場合は、土曜の臨時窓口があります。令和8年12月5日と令和9年1月30日で、時間は午前8時30分から午後5時までです。予約はいらず、混み合う時間帯は待つことがあります。
必要な書類
準備できた 0 / 12
住民票は発行から3か月以内で、続柄入り、個人番号なしです。印鑑登録証明書と通帳の写しは、貸付が決まったあとの借用書の提出時に要ります。通帳の写しには、カタカナの口座名義、口座番号、金融機関と支店のコードがわかる箇所を載せます。外国籍の方は、在留カードなど在留資格がわかるものも出します。ひとり親の確認書類は、該当する場合だけです。入試要項は受験料を借りる場合、塾の資料は塾代を借りる場合に出します。
課税証明書は例年6月の2週目ごろから発行されます。手数料は、マイナンバーカードでコンビニから取ると200円、市役所窓口では300円です。ほかにも書類を頼まれることがあります。
免除されなくなるのはどんなとき?
- 領収書を出していない:令和9年3月末までに、使い道がわかる領収書などを出します。出さないと免除になりません。使わなかった分も一括で返します。
- カード払いの明細で出した:口座引落しやクレジットカード払いの明細は、領収書として扱えません。領収書が出せないときは納入証明書の様式を使います。
- 免除の申請期日を過ぎた:入学したあとの申請が必要で、期限は入学年次の5月末です。領収書がすべてそろわないと、免除の申請もできません。
- 特例で借りて、あとで収入が基準を超えた:特例で申し込み、貸付の翌年6月以降に出る課税証明書で収入が基準を超えていると、全額を一括で返すことになります。
- ほかの用途に使った:虚偽の申請や使い道の変更があると、全額をすぐに返すことになります。
返済が始まったあと、約束の期限までに終わらないと、残りの元金に年3.0%の延滞利子がつきます。
よくある質問
これは補助金ですか?返さなくていいのですか?
補助金ではなく、貸付です。借りたお金は、原則として返します。ただし、貸付の対象になる高校や大学等に入学し、免除の申請をして認められると、返済が免除されます。実施主体は東京都社会福祉協議会で、日野市は窓口です。免除の申請には、入学先の在学証明書などが要ります。入学後の申請を忘れないようにしてください。
志望校に入学できなかったら、どうなりますか?
返済が必要です。対象の学校を受験して不合格だった場合や、合格しても進学しなかった場合は、償還免除の申立てをすると、運営委員会の審査で返済が免除される可能性があります。受験に向けた取り組みの状況も確かめられます。免除が認められなければ返済になり、無利子で、据置期間は原則として貸付を受けた年度末の翌日から6か月以内、そのあと5年以内に均等で返します。返済回数は最大60回で、原則として口座引落しです。申立ての詳細は窓口に相談してください。
塾代と受験料を両方借りることはできますか?
できます。学習塾等受講料と受験料は、別の貸付として別々の借用書で扱われます。借用書を同時に出す場合は、印鑑登録証明書を1部添えれば足りるという案内もあります。ただし、ほかの公的制度で同じ目的の支援を受けているときは、その額を超えた分だけが対象になります。借りたい金額と使い道は、初回相談で伝えておくと整理しやすくなります。
浪人生でも借りられますか?
借りられる場合があります。浪人生は、中3・高3に「準じる方」に入ります。予備校に通っている、模試を受けている、受験を控えている、といったことが受験票などで確かめられれば、世帯人数にも数えられます。ただし、その年度の4月1日に20歳未満であることが条件です。1人の子が複数の年度にわたって使うことはできません。例外は、中3のときに借りて、高3で改めて申し込む場合で、これは可能です。
世帯の収入が基準を少し超えています。借りられませんか?
基準を超えていると、原則は対象外です。ただし、課税証明書の収入が基準を超えていても、令和8年中の収入が減っていると客観的な書類で示せる場合は、特例で対象になることがあります。賃貸の場合は家賃を総収入から引ける場合もあります。判断が難しいので、課税証明書を持って、一度相談してみてください。
持ち家があると借りられませんか?
住んでいる家や、生計を立てるために必要な土地・建物は、収入の基準の範囲内であれば対象になります。それ以外の土地・建物を持っていないことが条件です。あわせて、世帯の預貯金などの資産が600万円以下であることも条件になります。判断に迷う資産があるときは、初回相談で確かめておくと、書類を準備する前に見通しが立ちます。
子が都外の学校に通っていても対象ですか?
子の住民登録が東京都内にあれば、対象になります。ただし、住民登録だけで実際には住んでいない場合は、原則として対象外です。借りる人と子は、原則として同居の同一世帯であることも条件です。通学のため寮で暮らしている場合は、窓口に相談します。送金が終わるまで都内に住み続けることも必要で、都外へ転居すると貸付されません。
申込みの締切はいつですか?
日野市での最終日は令和9年2月1日(月曜日)で、過ぎると受け付けません。ただし、申請から入金までおおむね1か月半かかり、塾の書類を塾に書いてもらう準備にも時間がかかります。受験の日程に合わせるなら、締切より前に動く必要があります。土曜の臨時窓口は、令和8年12月5日と令和9年1月30日です。
領収書は、クレジットカードの明細でも出せますか?
出せません。口座引落しやクレジットカード払いの明細書は、この貸付では領収書として扱われないとされています。領収書には、子の名前、塾名(印)、受講年月または受験した学校名、金額、支払日、内訳が必要です。書かれていない場合は、納入証明書の様式を使います。様式は窓口で受け取れます。提出は令和9年3月末までです。
問い合わせ先はどこですか?
日野市健康福祉部セーフティネットコールセンターの受験生チャレンジ支援貸付事業専用ダイヤル(電話 042-581-3812)です。対象かどうかの確認や、制度の説明を受けられます。窓口は日野市役所2階で、業務時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時です。書類の準備を始める前に、先に電話や初回相談フォームで確かめると、出し直しを減らせます。
