M&Aの補助金と聞くと、買う側も売る側もどちらも支援を受けられると思われがちです。この助成金は違います。対象になるのは「会社を譲る側」だけです。買収する側の企業がどれだけ費用をかけても、この制度からは1円も出ません。

対象は北九州市内に本社・事業所を置く中小企業で、後継者が市内で事業を続ける見込みがあることが条件です。助成率は対象経費の2分の1以内、上限50万円。募集期間は2026年5月1日から2027年2月26日までですが、予算に達し次第、期間内でも受付を終えます。

北九州市事業承継・M&A促進化助成金の要点まとめ

項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)※事業を譲る側の中小企業
制度名北九州市事業承継・M&A促進化助成金
対象業種指定なし(風俗営業等を除く)
利用目的事業承継計画の策定支援、M&A仲介委託にかかる費用の補助
対象地域北九州市内(本社・事業所)
従業員数公式ページに記載なし(北九州市中小企業振興課へお問い合わせください)
補助上限額50万円(千円未満切捨て)
補助率対象経費の2分の1以内
申請受付2026年5月1日〜2027年2月26日(随時受付・予算終了まで)
公式サイト北九州市「事業承継・M&A促進化助成金」
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北九州市事業承継・M&A促進化助成金の対象・金額・締切の概要

誰が使えるのか:譲る側の要件

対象になるのは、次のすべてに当てはまる中小企業です。

  • 北九州市内に本社または事業所があること
  • 後継者が市内で事業を継続する見込みがあること
  • 北九州市税を滞納していないこと
  • 暴力団と関係がないこと、風俗営業等を営んでいないこと

買い手側の企業(譲り受ける側)は、この助成金の対象になりません。M&Aを検討している経営者は、自社が「譲る側」か「譲り受ける側」かで、この制度が使えるかどうかがまず分かれます。

何にいくら使えるのか

対象経費は大きく2つに分かれます。

  • 事業承継計画の策定: コンサルティング費用、企業価値算定費用、相続税対策にかかる費用など
  • M&A仲介委託: 仲介者・FA(フィナンシャル・アドバイザー)への手数料(着手金・成功報酬等)

一方、消費税や顧問料、訴訟対応にかかる費用は対象外です。助成額は対象経費の2分の1以内、上限50万円(千円未満切捨て)。企業価値算定に100万円かけたなら、助成額はその半分の50万円で頭打ちになります。

申請の順番と注意点

この助成金は、コンサルティングやM&A仲介の契約を先に結んでから使うものではありません。申請と交付決定の前に契約・発注してしまうと、対象外になる可能性があります。事業承継の相談を始めた段階で、この助成金の存在を頭に入れておくと、契約のタイミングを間違えずに済みます。

募集は2026年5月1日から2027年2月26日までですが、予算がなくなり次第、期間の途中でも受付が終わります。事業承継やM&Aの検討は数か月単位で動くことが多いため、早めに窓口へ相談しておくと安心です。

よくある質問

会社を買収する側でも申請できますか?

できません。この助成金は事業を譲る側(売り手側)の中小企業だけが対象です。買収する側の費用は対象外です。

コンサルティング費用と仲介手数料の両方に使えますか?

使えます。事業承継計画の策定にかかるコンサルティング費用と、M&A仲介委託にかかる仲介手数料の両方が対象経費です。合計額の2分の1以内、上限50万円まで助成されます。

個人事業主でも申請できますか?

公式ページには法人・個人の区別についての明記がありません。申請を検討する場合は、事前に窓口へ確認することをおすすめします。

免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。助成率・上限額・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず北九州市の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典(一次情報)