空港内で使うトーイングトラクターやGPU(地上動力装置)を電動化する方法は、新しく買うか、今ある車両を直すかの2通りがあります。この補助金は後者、すでに保有している空港内専用車両を、廃棄せずにEV・FCVへ改造する事業だけが対象です。
環境省の「産業車両等の脱炭素化促進事業のうち、空港における脱炭素化促進事業③空港におけるEV・FCV型車両改造事業」(二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金)で、執行団体は公益財団法人北海道環境財団です。
空港におけるEV・FCV型車両改造事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(空港内専用車両を保有・改造する空港事業者・グランドハンドリング事業者等) |
| 制度名 | 産業車両等の脱炭素化促進事業のうち、空港における脱炭素化促進事業③空港におけるEV・FCV型車両改造事業(二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金) |
| 対象業種 | 空港運営事業者・航空機地上支援業務(グランドハンドリング)事業者等 |
| 利用目的 | 既存の空港内専用車両(トーイングトラクター・GPU等)のEV・FCV化改造 |
| 対象地域 | 全国(対象空港内) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(執行団体へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 令和8年5月21日〜10月30日18時必着 |
| 公式サイト | 公益財団法人北海道環境財団「空港・港湾における脱炭素化促進事業」 |

「導入」と「改造」で公募要領が別になっている
空港の脱炭素化促進事業には、①再エネ活用型GPU等導入支援、②EV・FCV型車両導入事業、③この記事のEV・FCV型車両改造事業、という3本のメニューがあります。環境省の公募要領には「①〜③はそれぞれ別途公募要領を制定する」と明記されており、同じ「空港の脱炭素化」という目的でも、申請書式・審査基準は完全に別立てです。
すでに新車の導入について書いた記事があります。既存車両を改造するのではなく、新しくEV・FCV車両を買う場合は、こちらのメニューが対象になります。
なぜ「改造」を別枠にしているのか
新車導入は車両価格全体が対象経費になりますが、改造の場合は既存車両の動力部分を載せ替える工事費だけが対象になります。対象経費の性質が根本的に違うため、審査基準も分けて運用されていると考えられます。
改造の場合、改造後の車両が空港内専用車両として引き続き使えるかどうかの技術的な確認が、新車導入よりも重要になります。改造を検討する段階で、車両メーカーや改造事業者に事前相談しておくと、応募書類の準備がスムーズです。
補助率・上限額は公募要領で確認する
同じ空港脱炭素化促進事業の①GPU等導入支援では、補助率2分の1以内・上限1億5,000万円という水準が公募要領に明記されています。ただし③の改造事業については、①と同じ水準とは限りません。数値を推測で当てはめず、必ず執行団体である公益財団法人北海道環境財団に直接確認してください。
よくある質問
対象となる空港はどこですか?
国管理空港等・会社管理空港(成田・中部・関西・大阪国際空港)・地方管理空港等・コンセッション空港・その他の空港(調布飛行場、名古屋飛行場等)が対象です。
ガソリン車をハイブリッド車に改造する場合も対象ですか?
この事業はEV・FCV化への改造が対象です。ハイブリッド化への改造が含まれるかどうかは、公募要領で個別に確認が必要です。
予算がなくなったら公募は終了しますか?
公募期間内であっても、補助金予算の上限額に達した場合は公募受付を終了することがあると案内されています。改造を検討している場合は早めの相談が安全です。
