この補助金でいちばん多い失敗は、金額の話ではなく「順番」です。締切を確認しないまま準備を進めて、気づいたら受付が終わっていた——宮城県の「中小企業等再起支援事業補助金」の追加募集は、まさにそのタイミングの制度でした。
追加募集の申請受付期間は令和8年6月26日から7月27日までで、この記事を書いている時点(2026年8月)ではすでに受付が終了しています。対象は物価高騰や米国の関税措置の影響で売上が減少した県内中小企業・小規模事業者等で、通常枠は補助率3分の2以内・上限100万円、賃上げ加算枠・中東情勢加算枠は補助率5分の4以内・上限120万円という内容でした。令和6年度・7年度と続けて実施されてきた制度のため、次の募集が今後行われる可能性があります。制度自体が終わったわけではないので、宮城県中小企業支援室の案内を定期的に確認しておく価値はあります。
中小企業等再起支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主。収益事業を行うNPO法人を含む) |
| 制度名 | 令和8年度(令和7年度12月補正)宮城県中小企業等再起支援事業補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 販路開拓、生産性向上、新商品・新役務の展開、売上原価の抑制、キャッシュレス化・新紙幣対応、人材確保 |
| 対象地域 | 宮城県内 |
| 従業員数 | 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者・小規模企業者(業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、どちらか一方を満たせば該当します) |
| 補助上限額 | 通常枠:100万円/賃上げ加算枠・中東情勢加算枠:120万円(下限10万円) |
| 補助率 | 通常枠:3分の2以内/賃上げ加算枠・中東情勢加算枠:5分の4以内 |
| 申請受付 | 追加募集は令和8年6月26日~7月27日で終了(次回募集は宮城県公式ページでご確認ください) |
| 公式サイト | 宮城県「中小企業等再起支援事業補助金について」 |

いま何ができるか
追加募集はすでに締め切られていますが、制度そのものがなくなったわけではありません。令和6年度・7年度と年度をまたいで実施されてきた経緯があるため、次年度以降も同様の枠組みで再起支援の補助金が組まれる可能性があります。今のうちにできるのは、自社が売上減少要件(営業利益率の減少、または直近1か月の売上が過去同月比で30%以上減少)に当てはまるかを確認しておくことです。要件を満たすかどうかを把握しておけば、次の募集が始まったときにすぐ動けます。
自分の会社は対象になるか
対象は県内に本店または住所を有する中小企業・小規模事業者等です。物価高騰や米国の関税措置の影響により、営業利益率が減少しているか、令和7年4月以降の任意の1か月の売上が過去同月比で30%以上減少していることが要件でした。対象経費は広報費・展示会出展費・開発費・機械装置費・外注費の5費目で、いずれも交付決定後の発注が条件です。
いくら戻るか計算する
通常枠は補助率3分の2以内・上限100万円、賃上げ加算枠と中東情勢加算枠は補助率5分の4以内・上限120万円でした。たとえば新商品のパッケージデザインと展示会出展に150万円をかけた場合、通常枠なら3分の2で100万円(上限到達)、賃上げ加算枠なら5分の4で120万円(上限到達)が補助の目安になります。下限は全枠共通で10万円のため、対象経費15万円程度の小規模な取組は対象になりにくい点に注意が必要です。
つまずきやすい順番の話
追加募集は令和8年4月1日以降に発注し、11月30日までに事業を完了することが条件でした。交付決定前に着手する場合は事前の届出が必要という条件も付いており、見切り発車で発注してしまうと対象外になるリスクがありました。次回募集が始まった際も、同様に「交付決定前の着手には事前届出が必要」という考え方が引き継がれる可能性が高いため、覚えておくとよいでしょう。
よくある質問
追加募集はもう申し込めませんか?
はい、追加募集の受付は令和8年7月27日で終了しています。次回募集の予定は現時点で確認できていないため、宮城県中小企業支援室の公式ページで最新情報をご確認ください。
この補助金は毎年実施されますか?
令和6年度・7年度と続けて実施されてきた実績があります。今後も同様の枠組みで実施される可能性はありますが、確約はできません。
賃上げ加算枠を使うにはどんな条件が必要ですか?
公式ページに詳細な加算要件の記載がありました。次回募集の際に確認できるよう、宮城県中小企業支援室へお問い合わせください。
