木造建築の設計・施工は、図面と現場のすり合わせに人手がかかる分野です。宮崎県はこの分野のDX化を進めるため、BIM(建物の3次元情報を一元管理するシステム)などのソフトウェア導入費を補助する事業を設けました。 木材の産地として知られる宮崎県らしく、対象を木造建築の関連事業者に絞っているのが特徴です。
対象は、みやざき木の建築推進協議会の会員(所属団体経由の会員を含む)、またはプレカット事業者(木材を工場であらかじめ加工する事業者)です。業種を問わない一般的なIT導入補助金とは異なり、木造建築という特定分野に的を絞った制度です。
みやざき木の建築DXツール導入支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 令和8年度みやざき木の建築DXツール導入支援事業 |
| 対象業種 | 木造建築関連(みやざき木の建築推進協議会の会員、またはプレカット事業者) |
| 利用目的 | BIM等ソフトウェアの導入・ライセンス利用料・クラウド利用料・保守費用、BIM講習費用 |
| 対象地域 | 宮崎県内 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。担当窓口へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(対象経費10万円以上が条件。西臼杵支庁または各農林振興局林務課へお問い合わせください) |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 申請受付 | 〜2026年11月30日(月)(予算に達し次第終了の可能性あり) |
| 公式サイト | 宮崎県「令和8年度みやざき木の建築DXツール導入支援事業について」 |

対象は「ソフトウェア」。ハードウェアは含まれない
補助対象経費は、BIM等ソフトウェアの導入費、ライセンス利用料、クラウド利用料、保守費用、BIM講習実施費用です。パソコン等のハードウェアは対象外とされています。
DXという言葉から、パソコンやタブレットの購入まで含まれると誤解しやすい制度ですが、この補助金が支援するのはあくまでソフトウェア側の投資です。 すでに業務用のパソコンを保有している事業者が、そこにBIMソフトを導入する場合に使いやすい設計になっています。
サブスク形式は「契約日から2月末まで」
BIMソフトの多くはサブスクリプション契約で提供されています。この補助金では、サブスクリプション形式の場合、契約日から交付決定年度の2月末までの費用が対象とされています。
年度をまたいで契約を続ける場合、翌年度分の費用は今回の補助対象には含まれません。3月以降も使い続ける前提で契約するソフトは、年度内の対象期間分と、それ以降の自己負担分を分けて資金計画を立てておく必要があります。
対象経費10万円以上という最低ライン
補助対象経費が10万円以上の計画であることが条件です。単体のBIMソフトライセンス1本だけでは10万円に届かないケースもあります。 複数ライセンスの導入や、講習費用を合わせて申請することで10万円のラインに到達させる、という組み立て方も選択肢に入ります。
申請窓口は林務担当部署
申請窓口は、宮崎県庁の中小企業支援窓口ではなく、西臼杵支庁または各農林振興局の林務課です。木造建築のDX化という取組でも、所管は林業振興の枠組みに位置づけられていることがうかがえます。窓口が県内の地域ごとに分かれているため、自社の所在地を管轄する農林振興局を事前に確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
みやざき木の建築推進協議会の会員でなくても申請できますか?
プレカット事業者であれば、協議会に所属していなくても対象になります。それ以外の事業者は、協議会または所属団体を通じた会員であることが条件です。
パソコンの購入費も補助対象になりますか?
対象外です。補助対象はBIM等ソフトウェアの導入・利用にかかる経費で、ハードウェアは含まれません。
上限額はいくらですか?
公式ページには上限額の記載がありません。西臼杵支庁または各農林振興局の林務課へご確認ください。
