毎年募集する市の補助より、今回は補助率も対象も広がっています。国の物価高騰対策の交付金を使った、今回限りの事業だからです。
自分で張れば資材費の100%、業者に頼めば施工費を含む設置費の85%が補助されます。ただし交付決定の前に購入や契約をした分は、対象外です。
三田市農作物獣害対策支援事業(防除柵)補助金の要点まとめ
正式名:三田市農作物獣害対策支援事業(防除柵)補助金
だれが
- 申請者
- 市内に農地を持つ人・農会(個人・団体)
- 対象業種
- 農業
- 利用目的
- イノシシ・ニホンジカ対策の防除柵の新設・更新
- 対象地域
- 兵庫県三田市
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 50万円
- 補助率
- 自分で設置は資材費の100%、業者に依頼は設置費の85%
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年10月26日〜2027年1月29日
- 事業の完了
- 2027年2月末まで
補助上限額の50万円は、農会(複数の農家が受益する団体)の場合です。個人(単独受益)の上限は20万円になります。
自分は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
最後の項目は、柵を新しく付ける場合の条件です。公式ページは「自家消費を目的とした農地でないこと」と書いています。受益区域(柵で守られる農地の範囲)に、申請者が耕作する農地か耕作予定の農地があることも要ります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 家庭菜園など自家消費だけの畑
- ✕ 延長が100m未満の柵
- ✕ 交付決定の前に契約・発注した
過去に市の補助で付けた柵の更新・改良なら、自家消費の条件は書かれていません。代わりに次のどれかが条件です。
- イノシシ用の柵をニホンジカ用に改良する
- 設置から8年たった柵を更新する(金属造が中心なら14年)
- 災害で壊れた柵を、市長が認めて更新する
いくら戻ってくる?
施工の方法で、補助される範囲が変わります。自分で張る場合は資材費だけが対象で、100%です。業者に頼む場合は、施工費を含む設置費の85%です。千円未満は切り捨てになります。
- 個人が自分で電気柵を張る(資材費18万円):18万円 × 100% = 18万円
- 個人が業者に金網柵を頼む(設置費30万円):30万円 × 85% = 25.5万円 → 上限の20万円
- 農会が業者に頼む(設置費60万円):60万円 × 85% = 51万円 → 上限の50万円
個人が業者に頼むと、設置費が約23.6万円を超えた分は自己負担です。上限に届かない範囲なら、業者施工の自己負担は15%で済みます。
何に使える?
対象にならないもの
- 自家消費だけの畑に張る柵
- 延長100m未満の柵
- 交付決定の前に買った資材や、契約した工事
- 市の仕様や施工基準を満たさない柵
対象になるもの
- 電気柵、金網柵、ワイヤーメッシュ柵、ネット柵、トタン柵、複合柵
- 柵の設置に付随する地際対策の資材
- 業者に頼む場合の施工費
柵の仕様は、守る獣の種類で決まっています。
| 対象鳥獣 | 電気柵の段数 | 電気柵のポール | 金網柵 |
|---|---|---|---|
| イノシシ | 2段張り以上 | 地上高60cm以上 | 地上高95cm以上 |
| ニホンジカ | 4段張り以上 | 地上高180cm以上 | 地上高180cm以上 |
その他の防除柵は、対象鳥獣の侵入防止に有効であることが条件です。そのほかの哺乳類も同じ扱いです。電気柵は支柱の間隔を4m以下にします。ネット柵は編み目を10cm以下にします。
申請の流れ
- 見積書を取る(申請者→資材の販売元や施工業者。資材費と施工費が分かるもの)
- 交付申請書などを出す(申請者→市の農村整備課。2027年1月29日の9時〜16時30分まで)
- 交付決定通知書を受け取る(市→申請者。届く前に購入・契約・着工しない)
- 柵を設置し、2027年2月末までに終える(申請者または施工業者)
完了後の報告や請求の手続きは、公式ページに書かれていません。交付決定のときに、農村整備課へ手順を聞いておくと安心です。
必要な書類
準備できた 0 / 5
事業実施計画書と収支予算書は、市の案内ページから同じ様式(Word)でダウンロードできます。計画書には、設置場所の地区、主要農戸数、対象鳥獣、柵の種類ごとの延長と事業費を書きます。申請書の交付申請額は、収支予算書の市補助額と同じ額にします。申請書は押印が要りません。見積書は、資材費と施工費の両方が分かるものを求められています。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 交付決定の前に着手した:購入、契約、発注、着工のどれも、決定通知書の前に済ませると対象外です。
- 予算が上限に達した:受付期間の途中でも、予告なく締め切られることがあります。
- 柵の仕様を満たしていない:イノシシ用の高さでシカ対策をすると、仕様違反になるおそれがあります。
- 2027年2月末までに終わらない:設置を令和9年2月末までに完了できる事業に限ります。
- 家庭菜園に付ける:自家消費だけの畑は、新設の対象外です。
今回限りの事業であることの意味
三田市は毎年、獣害対策の補助事業を募集しています。今回の事業は、その毎年の補助より補助率と対象が広がっています。
国の物価高騰対応の交付金を使い、今回限りで実施する事業だと公式ページに書かれています。次の年度に同じ条件が続くかは、公式に記載がありません。柵を付ける予定があるなら、受付期間のうちに動くほうが確実です。
よくある質問
個人と農会で、上限額はどう違いますか?
個人(単独受益)は上限20万円、農会等(複数受益)は上限50万円です。複数の農家が同じ柵で守られる形なら、農会として申請するほうが上限が大きくなります。ただし農会として申請できるかは、柵で守られる範囲や申請者の構成で決まります。個人で出すか農会で出すか迷う場合は、見積書をそろえる前に農村整備課の農村振興係へ相談してください。
自分で柵を張っても補助されますか?
補助されます。直営施工(自分で設置する場合)は、防除柵の資材費の100%が補助の対象です。千円未満は切り捨てになります。人件費や自分の作業時間は、補助の対象として書かれていません。資材のカタログと見積書で、仕様を満たす柵であることを示す必要があります。電気柵の段数やポールの高さは、対象鳥獣ごとに決まっています。
業者に頼むと、いくらまで補助されますか?
施工費を含む設置費の85%です。千円未満は切り捨てになります。上限は、個人が20万円、農会等が50万円です。たとえば個人が設置費30万円の工事を頼むと、85%は25.5万円ですが、上限の20万円までになります。見積書は、資材費と施工費が分かる形で出すよう求められています。
家庭菜園に付ける柵は対象ですか?
対象外です。公式ページは、新設の条件として「自家消費を目的とした農地でないこと」を挙げています。案内チラシにも、自家消費のための畑等(家庭菜園)に設置するものは対象外と書かれています。販売する作物を育てる農地かどうかが、分かれ目になります。判断に迷う農地は、申請の前に農村整備課へ事情を伝えて確かめてください。
柵の長さが100m未満でも申請できますか?
申請できません。対象は、市の仕様と施工基準で延長100m以上の事業です。短い柵を1本ずつ別々に出しても、合算してよいかは公式ページに書かれていません。複数の農地をつないで100m以上にする場合は、同じ受益区域として扱えるかを、申請前に農村整備課へ問い合わせてください。延長の測り方も、あわせて確かめると安心です。
古い柵の付け替えにも使えますか?
使えます。過去に市の補助事業で設置した柵が条件です。イノシシ用の柵をニホンジカ用に改良する場合、設置から8年たった柵の更新(主として金属造のものは14年)、災害で壊れて市長が更新を認めた場合が対象です。自費で付けた柵が対象になるかは、公式ページに書かれていません。柵の設置時期と、補助を受けた履歴を手元で確かめてください。
交付決定の前に資材を買ってもいいですか?
買わないでください。公式ページは、交付決定の前に購入・契約・発注・着工をしたものを補助対象外と明記しています。必ず交付決定通知書を受け取ってから、事業に着手します。見積書を取るのは構いません。ただし、見積の段階でも発注の約束をしてしまうと、契約とみなされるおそれがあります。見積は金額の確認だけにとどめてください。
いつまでに柵を付ければいいですか?
令和9年(2027年)2月末までに設置を完了できる事業が対象です。申請の受付は2027年1月29日までなので、申請から設置までの期間は短くなります。業者に頼む場合は、工事の予定を早めに押さえてください。交付決定がいつ出るかは、公式ページに書かれていません。申請の際に、農村整備課へ見込みを聞いておくと日程を組みやすくなります。
受付はいつまでですか?
2026年10月26日(月)から2027年1月29日(金)までです。受付時間は9時から16時30分で、土日祝と12月29日から1月3日は受け付けません。申請額が予算の上限に達すると、期間の途中でも予告なく締め切られることがあります。柵を付ける予定が決まっているなら、見積書がそろいしだい早めに出すのが安全です。
申請書はどこで手に入りますか?
三田市の案内ページから、補助金等交付申請書と、事業実施計画書及び収支予算書をダウンロードできます。案内チラシによると、市役所本庁舎5階の農村整備課の窓口でも様式を受け取れます。どちらも様式はWordで用意されています。位置図、見積書の写し、資材のカタログ等は、申請者が用意します。書き方に迷うときは、農村整備課へ電話してください。
問い合わせ先はどこですか?
三田市の産業振興部 農村整備課です。電話は079-559-5090(直通)で、市役所の代表は079-563-1111です。開庁時間は9時から16時30分で、土日祝と年末年始は休みです。対象の柵かどうか、農会として申請できるかなど、公式ページに書かれていない点は、書類をそろえる前に問い合わせると出し直しを防げます。
