多摩市の妊婦健診の受診票は、市と契約した医療機関と助産所でしか使えません。里帰り先の病院では使えないので、いったん自費で払うことになります。その費用を、検査の種類ごとの上限内であとから払い戻すのがこの制度です。申請は1回の出産につき一度だけなので、すべての健診を終えてから出します。
里帰り等妊婦健診受診費助成金の要点まとめ
正式名:里帰り等妊婦健康診査等受診費助成金
だれが
- 申請者
- 個人(本人)。多摩市内に住所がある妊婦
- 対象業種
- 指定なし(個人が申請)
- 利用目的
- 里帰り先などで受けた妊婦健診の費用負担の軽減
- 対象地域
- 東京都多摩市
- 従業員数
- 規定なし(個人が申請)
いくら
- 補助上限額
- 健診1回につき最大11,670円(検査ごとに上限が異なる)
- 補助率
- 実費と上限額の低いほう(上限内は実費の全額)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 出産日から1年以内(受付期間の定めは公式に記載なし)
自分は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
保健指導票が何かは、公式ページに説明がありません。心当たりがなければ、申請前に窓口へ聞いてください。
多胎妊娠で、受診票14回分を超えて自費で受けた人は別の枠です。この場合は里帰りでなくても対象になります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 東京都内の医療機関で受けた
- ✕ 転出日以降に受けた健診
- ✕ 日本国外で受けた健診
東京都内の医療機関が外れるのは、要綱が「医療機関は東京都外のもの」と定めているためです。助産所は、市の契約外であれば都内でも対象になります。
転出した場合、転出日より前の受診分は多摩市に申請できます。転出日以降の分は、転出先の市区町村で申請します。
いくら払い戻される?
1回の受診ごとに、実際に払った額と上限額を比べて、低いほうが助成されます。上限額は受診日で変わります。
| 検査 | 令和8年3月31日まで | 令和8年4月1日から |
|---|---|---|
| 妊婦健診1回目(助産所を除く) | 11,280円 | 11,670円 |
| 妊婦健診2〜14回目 | 各5,280円 | 各5,460円 |
| 超音波検査 | 1回5,300円(最大4回) | 同左 |
| 子宮頸がん検診 | 3,400円(1回) | 同左 |
| 新生児聴覚検査 | 3,000円(1回) | 同左 |
| 産婦健康診査 | 各5,000円(2回まで) | 同左 |
| 1か月児健康診査 | 6,000円(1回) | 同左 |
| 多胎の15〜19回目 | 各5,000円(最大5回) | 同左 |
公式ページには「上限額は受診した年度により変わる場合があります」とあります。受診日の年度の額を確かめてください。
計算の例です。令和8年4月以降の受診分で考えます。
- 実費が6,000円の健診(2回目以降):6,000円と5,460円の低いほうで 5,460円
- 実費が4,800円の健診(2回目以降):4,800円と5,460円の低いほうで 4,800円(上限に届かず実費の全額)
- 受診票を5枚使ってから里帰りし、残り9回を里帰り先で受けた(すべて実費が5,460円以上):5,460円 × 9回 = 49,140円(上限いっぱいの場合)
- 多胎で15〜19回目を5回とも自費で受けた(実費が5,000円以上):5,000円 × 5回 = 25,000円
最後の2つは、上限の合計が最大でこの額になるという計算です。実際の額は領収書の金額で決まります。
何が対象になる?
対象にならないものを先に挙げます。
- 助産所で受けた1回目の妊婦健診
- 受診票を使って受けた健診
- 5回目以降の超音波検査
- 受診票の交付を受ける前の受診分
対象になるものです。
- 妊婦健診:最大14回から、受診票を使った回数を引いた回数
- 超音波検査:最大4回
- 子宮頸がん検診と新生児聴覚検査:各1回
- 産婦健康診査:2回まで
- 1か月児健康診査:1回
1回目の健診は医療機関で受けてください。助産所の分は2回目からです。
申請の流れ
- すべての健診を終える(本人。出産日から1年以内が期限。死産・流産は最後に受診した日から1年以内)
- 書類をそろえる(本人。領収書と診療明細書は原本が必要)
- こども家庭センター「にじたま」に出す(本人→窓口か郵送。郵送は消印日が申請日)
- 審査を待つ(市。交付か不交付かの通知が届く)
- 口座に振り込まれる(市→本人。申請した月の翌月末の予定)
申請場所は市役所の本庁舎ではありません。多摩市立健康センター内の「にじたま」です。
必要な書類
準備できた 0 / 7
母子健康手帳は、郵送の場合は表紙と受診記録のコピーを出します。未使用の受診票は里帰りの場合に要り、出さなかった分は助成されません。印鑑は、口座名義人が本人以外のときだけ要ります。
領収書は原則として返却されません。領収書と診療明細書のコピーも認められません。原本を手放す前に、自分用の控えを撮っておくと安心です。
要綱には住民票の写し(閲覧に同意すれば省略可)も挙がっています。公式ページの持ち物欄には載っていないので、窓口で確かめてください。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 出産から1年たった:期限は出産日から1年以内です。死産・流産は最後の受診日から1年以内です。
- 先に一度申請した:1回の出産につき申請は一度だけです。受診の漏れがあっても追加できません。
- 領収書がコピー:原本だけが認められます。レシートは可ですが、診療明細書の原本も要ります。
- 不正な申請:虚偽の申請で受け取った場合、交付が取り消され、返還を求められます。
上限額が変わる点
令和8年4月1日から、妊婦健診の上限額が上がりました。1回目は11,280円から11,670円に、2〜14回目は各5,280円から各5,460円になっています。3月以前の受診分は、旧額で計算します。
よくある質問
里帰り先が東京都内の病院でも対象になりますか?
医療機関の場合は対象外です。要綱が、里帰り分の助成の対象を「東京都外の医療機関」と定めているためです。一方、助産所は市と契約していない所であれば、東京都内でも対象になります。里帰り先がどちらに当たるか迷うときは、受診の前に、こども家庭センター「にじたま」の母子保健担当(電話042-376-9177)に確かめてください。
申請はいつまでにすればよいですか?
出産した日から1年以内です。死産または流産のときは、助成の対象になる健診を最後に受けた日から1年以内になります。この日は、添付する領収書の日付で見ます。郵送の場合は消印の日が申請日です。受付期間そのものの定めは、公式ページに記載がありません。出産後の育児で慌ただしくなるので、領収書を早めに一か所にまとめておくと安心です。
何回も分けて申請できますか?
できません。申請は1回の出産、死産または流産につき一度だけです。受診が終わっていない健診の分を後から足すことはできないので、すべての健診を終えて、漏れがないことを確かめてから出します。産婦健診や1か月児健診の領収書も一緒に出す必要があります。出産後に申請する流れになりますが、里帰り先で受けた領収書は、受診のたびに捨てずに保管しておいてください。
領収書はコピーでもよいですか?
コピーは認められません。領収書は原本が必要で、レシートでも構いません。診療明細書も原本が必要です。検査の項目と内訳を確かめるために使われます。原則として領収書は返却されません。母子健康手帳だけは、郵送のときに表紙と受診記録のコピーで足ります。原本を郵送する前に、自分用に写真を撮って控えを残しておくと、後で金額を見返せます。
郵送で申請できますか?
できます。窓口に行けない人のために、郵送の受付もあります。消印の日が申請日として扱われます。郵送のときは、母子健康手帳の表紙と、助成の対象になる受診記録の箇所をすべてコピーして同封します。振込口座の情報がわかる部分のコピーも必要です。領収書と診療明細書は原本を送ります。紛失が心配なら、追跡できる方法で送ってください。
いつ振り込まれますか?
申請した月の翌月末の予定です。公式ページには「予定」とあり、確約された日ではありません。審査の途中で医療機関に調査が入ることがあります。支給するかどうかと金額は、交付決定通知書か不交付決定通知書で知らされます。振込日が土日に当たる場合の扱いは、公式ページに記載がありません。心配なときは窓口へ聞いてください。
里帰りの途中で多摩市から引っ越した場合は?
転出日より前に受けた健診は、多摩市に申請できます。転出日、または転出の予定日以降に受けた分は、多摩市では対象になりません。その分は、転出先の市区町村で申請します。多摩市に住所があったかどうかは、各健診の受診日で見られます。引っ越しの予定がある人は、転出日と各健診の受診日を並べて、どちらの市に出す分かを分けておきましょう。
双子などの多胎妊娠では、どんな助成がありますか?
受診票の14回分を超えて、自費で妊婦健診を受けた分が対象です。15回目から19回目までの最大5回分で、1回の上限は5,000円です。里帰りかどうかは問われません。ただし、多摩市に住所があることと、保健指導票の交付を受けていないことが条件です。5回とも実費が5,000円以上なら、合計は最大25,000円になります。
受診票を使わずに残した場合はどうなりますか?
里帰りの場合は、使っていない受診票を申請のときに提出します。出さなかった分は助成されません。助成の対象になる妊婦健診の回数は、最大14回から受診票を使った回数を引いた数です。通常は手元に残っている受診票の枚数になります。受診票を使い切ったあとに自費で受けた分は、この枠では見られません。残りの枚数は、申請前に数えておきましょう。
上限を超えた分は自己負担になりますか?
なります。助成されるのは、実際に払った額と上限額の低いほうです。たとえば2回目以降の妊婦健診で6,000円かかったなら、令和8年4月以降の受診分では5,460円が助成され、差額の540円は自己負担です。実費が上限より安ければ、実費の全額が助成されます。検査ごとの上限は、この記事の表で確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
こども家庭センター「にじたま」の母子保健担当です。電話は042-376-9177で、所在地は多摩市関戸四丁目19番5号の多摩市立健康センター内です。市役所の本庁舎ではないので、行き先を間違えないようにしてください。対象になるか迷うときや、領収書の扱いで不安なときは、受診の前に聞いておくと、申請のやり直しを防げます。
