外国人観光客を乗せた運転手が、行き先を伝えられず立ち往生する。車椅子の利用者を乗せようとしたら車両に対応する設備がない。徳島県内のタクシー事業者から、こうした現場の困りごとが増えています。訪日客の増加にサービスが追いついていない、という状況です。
徳島県の「インバウンド等対応タクシーサービス導入推進事業費補助金」は、この状況に対応するための2種類の投資を後押しします。ひとつはユニバーサルデザインタクシー(車両本体・リフト・スロープ等)の導入で、補助率1/2以内、1台最大150万円。もうひとつは配車アプリ・キャッシュレス決済機器・多言語対応システムの導入で、補助率1/2以内、事業者ごとに最大100万円です。
申請期間は令和8年4月1日から8月31日必着。福祉タクシー・介護タクシーは対象外という点も、申請前に確認しておく必要があります。
インバウンド等対応タクシーサービス導入推進事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(一般乗用旅客自動車運送事業を経営する者およびその団体) |
| 制度名 | 徳島県インバウンド等対応タクシーサービス導入推進事業費補助金 |
| 対象業種 | タクシー事業(一般乗用旅客自動車運送事業。福祉タクシー・介護タクシーは対象外) |
| 利用目的 | ユニバーサルデザインタクシーの導入、配車アプリ・キャッシュレス決済機器・多言語対応システムの導入 |
| 対象地域 | 徳島県内に事業所等を有すること |
| 従業員数 | 規定なし(タクシー事業を経営する者が対象) |
| 補助上限額 | ユニバーサルデザインタクシー:1台最大150万円/配車アプリ等:事業者ごとに最大100万円 |
| 補助率 | いずれも1/2以内 |
| 申請受付 | 令和8年4月1日〜8月31日必着 |
| 公式サイト | 徳島県「徳島県インバウンド等対応タクシーサービス導入推進事業費補助金」 |

2つの投資、どちらを優先するか
現場の課題によって、優先すべき投資は変わります。
- 車椅子の利用者を乗せられない、大きな荷物が積めないという課題なら、ユニバーサルデザインタクシーの導入が直接の解決策になります。車両本体・リフト・スロープ等の設置・改造費が対象で、1台あたり最大150万円
- 言葉が通じない、支払い方法が現金しかないという課題なら、配車アプリやキャッシュレス決済機器、多言語対応システムの導入が優先です。技術研修費も対象に含まれ、事業者ごとに最大100万円
車両の入れ替えとシステム導入は同時に申請することも可能です。台数やシステムの規模に応じて、それぞれの上限まで別々に計算されます。
いくら戻るか
車両1台をユニバーサルデザインタクシーに入れ替える場合 車両本体とリフト設置で合計250万円かかったとすると、補助率1/2で125万円。上限150万円の範囲内なので、そのまま125万円が補助対象になります。
配車アプリと多言語対応システムをあわせて導入する場合 システム導入費とドライバー向け技術研修費で合計180万円かかったとすると、補助率1/2で90万円。上限100万円の範囲内なので、90万円が補助対象になります。
対象になる/ならないの境界
対象は「一般乗用旅客自動車運送事業を経営する者及びこれらの者を構成員に含む団体」で、徳島県内に事業所等を有する事業者です。福祉タクシー・介護タクシーは、この補助金の対象から明確に除外されています。 訪日外国人や一般利用者向けのサービス向上が目的のため、対象を混同しないよう注意してください。
申請方法と問い合わせ先
電子メールまたは郵送で申請します。
- メール:koutsuuseisakuka@pref.tokushima.lg.jp
- 問い合わせ先:徳島県生活環境部交通政策課 088-621-2686(受付時間:午前9時〜午後5時、土日祝除く)
よくある質問
福祉タクシー事業者は本当に対象外ですか?
はい。公式ページで明確に対象外とされています。福祉タクシー・介護タクシー向けの支援策は、別の制度をご確認ください。
車両とシステムの両方を同じ年度に申請できますか?
できます。ユニバーサルデザインタクシー(1台最大150万円)と配車アプリ等(事業者ごとに最大100万円)は別枠として計算されます。
個人タクシー事業者でも申請できますか?
「一般乗用旅客自動車運送事業を経営する者」であれば対象です。個人・法人の別による除外規定は公式ページに記載なし(徳島県生活環境部交通政策課へお問い合わせください)。
