自社の加工技術を医療機器に転用したくても、製販企業とのつながりがなければ開発すら始まりません。東京都中小企業振興公社「医療機器産業参入促進助成事業」は、都内ものづくり企業と医療機器製販企業が連携して開発する経費を最大5,000万円助成する制度です。第24回(令和8年度第2回)の募集が始まっています。
助成は「開発着手支援」と「事業化支援」の2段階に分かれ、構想段階から量産化までを別々の助成でカバーします。
医療機器産業参入促進助成事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 医療機器産業参入促進助成事業(第24回・令和8年度第2回) |
| 対象業種 | ものづくり中小企業(医療機器製販企業との連携が条件) |
| 利用目的 | 研究開発(医療機器の共同開発・事業化) |
| 対象地域 | 都内に本店・支店があり実質的な事業活動を行う中小企業 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者(業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、どちらか一方を満たせば該当します) |
| 補助上限額 | 事業化支援助成事業=5,000万円/開発着手支援助成事業=500万円 |
| 補助率 | 2/3以内(両事業共通) |
| 申請受付 | 事前ヒアリング予約: 令和8年7月23日〜9月8日/申請書類提出: 令和8年9月17日〜10月1日 |
| 公式サイト | 東京都中小企業振興公社「医療機器産業参入促進助成事業」 |

「開発着手」と「事業化」で助成額が10倍違う
同じ医療機器開発でも、進捗の段階によって申請する助成の種類が変わります。
| 区分 | 対象になる内容 | 上限額 | 事業期間 |
|---|---|---|---|
| 開発着手支援助成事業 | 構想の事前検証・初期試作 | 500万円 | 最長1年間 |
| 事業化支援助成事業 | 開発から事業化まで | 5,000万円 | 最長5年間 |
「まず試作品で技術的な目処を立てたい」段階なら開発着手支援、「量産・薬事申請まで見据えている」段階なら事業化支援、と使い分けます。開発着手支援で目処が立ってから、事業化支援に進むという段階的な使い方も可能です。
応募には「連携先」の会員登録が前提
この助成は自社単独では申請できません。次のいずれかの立場で、事前に会員登録している必要があります。
- 東京都医工連携HUB機構に会員登録している医療機器製販企業
- 東京都中小企業振興公社の医療機器産業参入支援事業に会員登録しているものづくり企業
医療機器製販企業と都内ものづくり中小企業が連携して開発を行うことが必須条件です。自社が製販企業とのつながりを持っていない場合、まず医工連携HUB機構への登録・マッチングから始める必要があります。
事前ヒアリングを飛ばして申請はできない
申請までのスケジュールは、いきなり書類提出から始まりません。
- 事前ヒアリング予約(令和8年7月23日〜9月8日)
- 事前ヒアリング実施(令和8年7月30日〜9月16日)
- 申請書類提出(令和8年9月17日〜10月1日)
- 対面受付(令和8年10月29日〜11月9日)
事前ヒアリングの予約枠が埋まると、その回の申請自体ができなくなります。第24回への申請を検討している場合は、早めに予約を取ることが重要です。
よくある質問
医療機器製販企業とのつながりが無い場合はどうすればよいですか?
まず東京都医工連携HUB機構への会員登録・マッチング相談から始めることになります。公社の医療機器産業参入支援事業への会員登録でも対象になります。
開発着手支援と事業化支援は両方申請できますか?
段階を分けて、開発着手支援で構想検証を行った後に事業化支援へ進む使い方ができます。同時申請の可否は個別の状況によるため、事前ヒアリングで確認してください。
事前ヒアリングを受けずに申請書類だけ提出できますか?
できません。事前ヒアリングの予約・実施を経てからでないと、申請書類提出の期間には進めません。
