「応援融資」という名前ですが、これは返済不要の補助金なのでしょうか。答えは「いいえ」です。これは借りたお金を返す必要がある融資制度です。補助されるのは、融資を受ける際にかかる信用保証料の部分だけです。
「成長やまなし応援融資(賃上げ特例枠)」は、持続的な賃上げに取り組む山梨県内の中小企業が使える低利融資で、県が信用保証料を全額補助する仕組みです。窓口は山梨県産業政策部産業振興課です。
成長やまなし応援融資(賃上げ特例枠)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(中小企業) |
| 制度名 | 成長やまなし応援融資(賃上げ特例枠) |
| 対象業種 | 全業種 |
| 利用目的 | 資金繰り・賃上げに伴う設備投資・運転資金 |
| 対象地域 | 山梨県内 |
| 従業員数 | 中小企業 |
| 補助上限額 | 融資限度額: 設備資金1億円・運転資金2,000万円(企業全体の限度額1億円)/信用保証料は全額補助 |
| 補助率 | 信用保証料: 全額補助(融資本体の返済は事業者負担) |
| 申請受付 | 取扱期間: 令和13年3月31日までを予定(変更の可能性あり) |
| 公式サイト | 山梨県「成長やまなし応援融資(賃上げ特例枠)のご案内」 |

「補助される」のは融資額ではなく保証料
制度融資は通常、金融機関から借りるときに信用保証協会へ保証料を支払います。この賃上げ特例枠では、その保証料を山梨県が全額肩代わりするため、事業者の実質負担は金利分だけになります。借りた元金は当然、返済が必要です。
金利は1.6%(責任共有型)で、返済期間は設備資金が10年以内(据置1年以内を含む)、運転資金が5年以内(据置1年以内を含む)です。
対象になる/ならないの線引き
この融資を使うには、次の3つをすべて満たす必要があります。
- 「豊かさ共創スリーアップ実践企業認証制度」のプレミアム認証を取得していること(通常の認証では不足)
- 過去2期で、対前年の雇用者給与等支給額の平均が2.5%以上増加していること
- 持続的な賃上げに取り組む企業であること
「賃上げをしている」だけでは足りず、「プレミアム認証」まで取得していないと利用できません。認証を取得していない企業は、まず認証取得の手続きから始める必要があります。
| 対象になる | 対象にならない |
|---|---|
| プレミアム認証を取得し、賃上げ実績(過去2期平均2.5%以上)がある中小企業 | プレミアム認証未取得の企業 |
| 設備投資・運転資金としての利用 | 認証はあるが賃上げ実績要件を満たさない企業 |
よく誤解されるポイント
「融資限度額1億円」という数字だけを見て、必ずそこまで借りられると誤解しやすい点に注意してください。融資額は事業計画や返済能力の審査によって決まるもので、上限額は「借りられる可能性がある上限」であって「保証される金額」ではありません。
よくある質問
この融資は返済しなくてよいのですか?
いいえ、返済が必要な融資です。補助されるのは信用保証料だけで、借入元金と金利1.6%分は返済する必要があります。
プレミアム認証はどこで取得できますか?
本記事の出典ページには認証制度そのものの案内はありません。山梨県産業政策部産業振興課(055-223-1537)に確認してください。
賃上げ実績が2.5%に届かない場合、他の融資制度は使えますか?
本記事の対象外ですが、山梨県には事業承継支援融資・起業家支援融資など複数の制度融資があります。産業振興課に相談すると、条件に合う制度を案内してもらえます。
