日本企業が持つ省エネ技術は、国内で使われているだけでは世界のCO2排出削減には貢献できません。アジアの新興国にその技術と使い方を伝える人材を育てる、これが「アジア等ゼロエミッション化人材育成等事業費補助金」の狙いです。令和6年度分は、2024年2月19日をもって募集を終了しました。
アジア等ゼロエミッション化人材育成等事業費補助金(令和6年度)の要点まとめ
正式名:令和6年度アジア等ゼロエミッション化人材育成等事業費補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(研修・人材育成事業を実施する執行団体)
- 対象業種
- 汎用(省エネ技術の海外移転・人材育成に取り組む事業者)
- 利用目的
- 人材確保・雇用
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 1億7,000万円
- 補助率
- 公式ページに記載なし(経済産業省へお問い合わせください)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 終了(〜2024年2月19日)

誰が育成されるのか、誰が申請するのか
この補助金には、申請の主体と、恩恵を受ける対象がずれているという分かりにくさがあります。申請できるのは研修プログラムを実施する事業者(執行団体)であり、実際に技術を学ぶアジア新興国の技術者本人ではありません。
日本の省エネ技術(工場の省エネ診断、設備の効率的な運用方法など)を、現地の技術者・行政担当者に伝える研修を企画・実施する側が対象です。過去の実施内容では、アジア新興国の政府関係者・企業技術者向けの研修プログラムの企画・運営が中心になっていたとみられます。
なぜアジア新興国が対象になるのか
日本国内での省エネはすでに一定水準まで進んでいますが、経済成長が続くアジアの新興国では、これからエネルギー消費が増える局面にあります。同じ量の経済活動をするにも、省エネ技術のある・なしでCO2排出量に大きな差が出る段階にあるという理解が、この事業の背景にあると読み取れます。日本の技術を「今」伝えることで、将来の排出量を抑える効果を狙った制度です。
次回公募に備えてやっておくこと
この制度は経済産業省が年度ごとに継続して実施しており、令和6年度の後も令和7年度分の公募が確認できています。次回申請を検討するなら、次の点を確認しておくと準備が進みます。
- 経済産業省の公募ページを1〜2月頃に定期チェックする
- 過去に採択された研修プログラムの対象国・テーマの傾向を把握しておく
- 現地の受け入れ機関(政府機関・現地企業等)との連携体制をあらかじめ検討しておく
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和6年度分は2024年2月19日で募集を終了しています。この制度は年度ごとに継続実施されており、次年度の公募は経済産業省の公式ページで確認してください。
アジアの技術者が個人で申請できますか?
できません。申請できるのは研修プログラムを企画・実施する日本側の事業者(執行団体)です。アジア新興国の技術者は、採択された事業者が実施する研修の受講者という立場になります。
どの国が対象になりますか?
公式ページでは対象国の明確な一覧までは確認できませんでした。過去の実施実績を踏まえると、東南アジアを中心とした新興国が想定されていると見られます。
