補助金

【全国】最大9000万円!建築GX・DX推進事業の申請のコツ

#地域補助金#地域#設備投資#DX・IT

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入したいと思っても、いきなり工事の話には進めません。まず「代表事業者」として登録し、それから実際のプロジェクトごとに補助を申請する、という順番があります。この順番を知らずに個別の物件から動き出すと、登録が間に合わず補助のタイミングを逃すことになりかねません。

国土交通省の「建築GX・DX推進事業」は、建築BIMの活用による生産性向上(DX)と、建築物のライフサイクルCO2(LCCO2)削減(GX)を一体的に支援する制度です。令和8年度は代表事業者・事業者の登録が令和8年4月7日(火)から12月31日(木)まで受け付けられています。補助額は取り組み方によって幅がありますが、BIM活用型の大規模プロジェクトでは設計費・工事費を合わせて最大9,000万円まで補助される仕組みです。

建築GX・DX推進事業の要点まとめ

項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)※元請事業者等・下請事業者等
制度名建築GX・DX推進事業(令和8年度)代表事業者及び事業者の登録
対象業種建築(設計・施工・BIM関連)
利用目的BIM導入・建築物LCCO2評価によるGX・DX推進
対象地域全国
従業員数公式ページに記載なし(建築GX・DX推進事業実施支援室へお問い合わせください)
補助上限額最大9,000万円(BIM活用型・延べ面積30,000㎡以上の場合。LCCO2評価実施型は定額500万〜650万円+加算400万円、1事業者・1プロジェクトあたり加算上限1,000万円)
補助率BIM活用型は掛かり増し費用の1/2、LCCO2評価実施型は定額補助
申請受付代表事業者・事業者の登録受付:令和8年4月7日(火)〜12月31日(木)
公式サイト建築GX・DX推進事業実施支援室「事業概要」
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建築GX・DX推進事業の対象・金額・締切の概要

この記事で扱う範囲。「登録」と「補助申請」は別物

この制度でまず動くのは、個別のプロジェクトへの応募ではなく代表事業者・事業者としての登録です。登録を済ませた事業者だけが、その後の個別プロジェクトで補助を申請できます。登録をしていないと、そもそも補助の土俵に上がれません。まずは登録から着手する、という順番を押さえておいてください。

自分の会社は対象になる?(BIM活用型/LCCO2評価実施型)

補助のメニューは大きく2種類に分かれます。どちらに申し込むかで、対象になる立場・経費が変わります。

  • BIM活用型: 元請事業者等が主導し、下請事業者等による建築BIMの導入を支援する取り組み。ソフトウェア利用費・CDE(共通データ環境)構築費・BIMコーディネーターやモデラーの人件費・講習実施費などが対象
  • LCCO2評価実施型: 建築物のライフサイクルCO2を評価する取り組み。評価にかかる人件費・CO2原単位の策定費・データベース利用費・第三者検証費用などが対象

自社が元請けとして下請けのBIM導入を後押しする立場なのか、評価そのものを実施する立場なのかで、当てはまるメニューが変わります。

いくら戻る?延べ面積・取り組み方で上限が変わる

補助額の考え方は、メニューごとにまったく違います。

BIM活用型は、掛かり増し費用の1/2が補助され、建物の延べ面積によって上限額が3段階に分かれています。

延べ面積設計費の上限工事費の上限
10,000㎡未満2,500万円4,000万円
10,000㎡以上30,000㎡未満3,000万円5,000万円
30,000㎡以上3,500万円5,500万円
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もっとも規模の大きい30,000㎡以上のプロジェクトでは、設計費と工事費を合わせて最大9,000万円になります。

LCCO2評価実施型は定額補助です。BIMモデルを作らずにLCA(ライフサイクルアセスメント)を行う場合は650万円/件、BIMモデルを作った上でLCAを行う場合は500万円/件。さらにCO2原単位を独自に策定する場合は、策定した原単位1件につき400万円が加算されます(ただし1事業者・1プロジェクトあたりの加算上限は1,000万円まで)。

「うちのプロジェクトはどちらのメニューが有利か」は延べ面積と取り組み内容次第なので、登録前に両方のメニューの上限を見比べておくと判断しやすくなります。

動き出す順番

  1. GビズID(プライムまたはメンバー)を取得する
  2. 「Jグランツ」経由で代表事業者・事業者として登録する(令和8年4月7日〜12月31日)
  3. 募集要領・交付申請等マニュアルを確認し、対象メニュー(BIM活用型/LCCO2評価実施型)を決める
  4. 個別プロジェクトごとに補助を申請する

GビズIDの取得には時間がかかることがあるため、登録の締切である12月31日から逆算して早めに動き出す必要があります。

よくある質問

Q. 「登録」をすれば自動的に補助金がもらえますか?

いいえ。登録はあくまで補助を申請できる立場を得るための手続きです。実際の補助は、登録した事業者が個別のプロジェクトごとに申請し、審査を受けて決まります。

Q. BIM活用型とLCCO2評価実施型、両方に申し込めますか?

制度上どちらか一方に限定されるとは明記されていませんが、対象経費の性質がまったく異なるため、自社のプロジェクトがどちらに当てはまるかをまず整理することをおすすめします。詳しくは実施支援室にご確認ください。

Q. 登録の申請は誰が行いますか?

代表事業者(通常は元請けにあたる立場の事業者)が登録の主体になります。下請事業者等は、代表事業者を通じて事業に参加する形になります。

建築GX・DX推進事業(令和8年度)代表事業者及び事業者の登録について、専門家に相談する

対象になるか、いくら出るか、いつまでに何を用意するか。 申請の可否で迷ったら、補助金を扱う専門家に確認するのが確実です。相談は無料です。

この補助金の専門家に相談する

免責事項: 本記事の内容は2026年8月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・補助上限額・登録期間・対象経費は変更される場合があるため、申請前に必ず建築GX・DX推進事業実施支援室の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典(一次情報)

この記事を書いた人
ハルタ|元・現場監督
設備の入れ替えを見てきた元・現場監督

空調・電気設備の施工管理を10年経験。「見積は出たのに、費用で止まる」現場を数え切れないほど見てきました。省エネ・設備投資・店舗改装まわりを、実際に工事が動く順番で解説します。掲載内容は公募要領などの一次情報をもとに整理しています。

本記事は情報提供を目的としており、補助金の採択・交付を保証するものではありません。 補助上限額・補助率・締切等の内容は変更される場合があります。申請にあたっては、必ず 公式サイト・最新の公募要領をご確認ください。