農業法人が新しく人を雇うとき、いちばんのハードルはお金です。育つまでの数年間、教える側の手間もかかるのに、すぐに戦力になるわけではありません。この期間の負担を軽くするのが、雇用就農資金です。
対象は、50歳未満の就農希望者を新たに雇用する農業法人等。タイプによって支援額が変わり、いちばん手厚い「新法人設立支援」タイプでは年間最大120万円が最長4年間出ます。
雇用就農資金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(就農希望者を雇用する農業法人等) |
| 制度名 | 雇用就農資金 |
| 対象業種 | 農業 |
| 利用目的 | 新規雇用者の育成・独立支援 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | タイプ(1)年最大60万円(3人目以降は年最大20万円)/タイプ(2)年最大120万円(3年目以降は年最大60万円)/タイプ(3)月最大10万円 |
| 補助率 | 定額(タイプ・年数ごとに上限額を設定) |
| 申請受付 | タイプ(1)(2)は2026年6月18日〜7月22日で受付終了。タイプ(3)は2027年1月29日まで随時募集中 |
| 公式サイト | https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/zinzai/260618.html |

3つのタイプ、何が違うのか
雇用就農資金には3つのタイプがあり、支援の形がそれぞれ違います。
- タイプ(1) 雇用就農者育成・独立支援:新規雇用者1人につき年間最大60万円、最長4年間。3人目以降を雇う場合は年間最大20万円に減額されます
- タイプ(2) 新法人設立支援:年間最大120万円、最長4年間(3年目以降は年間最大60万円)。3タイプの中でいちばん支援額が大きいタイプです
- タイプ(3) 次世代経営者育成:月最大10万円、最短3か月〜最長2年間
タイプ(1)(2)には加算措置もあります。障がい者・生活困窮者・刑務所出所者等を雇用する場合、年間最大15万円が上乗せされます。一方で対象者は50歳未満の就農希望者に限られるため、この年齢を超える人材の雇用では対象外になる可能性があります。
募集期間が2つに分かれている点に注意
タイプ(1)(2)は2026年6月18日〜7月22日という決まった募集期間があり、本記事執筆時点(2026年8月)ではすでに受付を終えています。一方でタイプ(3)は2027年1月29日まで随時募集が続いています。
タイプによって次に動くタイミングが違うという点は、押さえておく価値があります。タイプ(1)(2)を狙う場合は次回募集の告知を待つ必要がありますが、タイプ(3)であれば今から準備を始めても間に合う可能性があります。
よくある質問
Q. 個人事業主でも申請できますか?
対象は「農業法人等」です。個人事業主が対象に含まれるかどうかは公式ページに明記がないため、農林水産省または全国新規就農相談センターへの確認をおすすめします。
Q. 50歳以上の人を雇う場合は対象外ですか?
対象者は「50歳未満の就農希望者」とされています。50歳以上の人材を雇用する場合の扱いは公式ページに記載がないため、詳細は公式窓口でご確認ください。
Q. 今から申請できるタイプはありますか?
タイプ(3)(次世代経営者育成)は2027年1月29日まで随時募集しています。タイプ(1)(2)は決まった募集期間があるため、次回の告知を確認する必要があります。
