令和9年4月から、技能実習に代わって「育成就労制度」が始まります。外国人材を受け入れる農業現場は、今のうちに指示の出し方や就業規則を整えておく必要があります。
宮崎県の「農業者向け外国人材育成体制構築事業費補助金」は、この準備にかかる費用を補助率2分の1・上限25万円で支援する制度です。農作業の指示動画づくりや、作業指示書・就業規則の多言語化が対象になります。締切は2026年7月30日です。
農業者向け外国人材育成体制構築事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 農業者向け外国人材育成体制構築事業費補助金 |
| 対象業種 | 農業(外国人材を受け入れている経営体) |
| 利用目的 | 育成就労制度への対応(作業指示の動画化・多言語化、講習受講など) |
| 対象地域 | 宮崎県内に本社または主たる事務所を有すること |
| 従業員数 | 規定なし(外国人材を受け入れている農業経営体であることが要件) |
| 補助上限額 | 1経営体あたり25万円 |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 2026年6月19日〜7月30日(当日必着) |
| 公式サイト | 宮崎県「農業者向け外国人材育成体制構築事業費補助金の募集について」 |

なぜ今、農業現場の「育成体制」が問われるのか
技能実習制度は、転籍が原則できない仕組みでした。育成就労制度は一定の要件のもとで転籍が認められるため、受け入れる側には「選ばれる職場」であることが求められるようになります。
作業の指示が口頭だけで、多言語化された就業規則もない。そんな現場では、外国人材が定着しにくくなります。この補助金が対象にしているのは、まさにその土台づくりです。動画・翻訳・講習という3つの手段で、指示の伝わりやすさを底上げする狙いがあります。
対象になる経費と金額の目安
対象経費は、農作業指示の動画制作費、作業指示書・就業規則の翻訳費・印刷費、多言語対応無線機の導入費、講習費、カリキュラム作成の委託料などです。
例えば、収穫作業の手順を動画にまとめ、就業規則をベトナム語に翻訳する費用として40万円かけたとします。補助率2分の1なら20万円が補助され、上限25万円の範囲内に収まります。
対象は「すでに受け入れている」経営体
この補助金は、これから外国人材を採用する経営体ではなく、県内事業所ですでに外国人材を受け入れている経営体を対象にしています。県税の未納がないこと、暴力団と関係がないことも条件です。
よくある質問
まだ外国人材を受け入れていませんが、採用予定があれば申請できますか?
対象要件は「県内事業所で外国人材を受け入れている企業等」です。募集要項の文言をそのまま読むと、受け入れ前の経営体は対象に含まれない可能性が高いですが、詳細は宮崎県農政水産部農村振興局担い手農地対策課(0985-32-4465)へご確認ください。
動画制作を自社で内製した場合、人件費は対象になりますか?
対象経費の欄には「農作業指示動画製作費」とありますが、外部委託と自社内製で扱いが変わるかは公式ページからは判断できません。申請前に窓口へ確認しておくと安心です。
補助金の交付を受けたあと、報告義務はありますか?
補助金である以上、実績報告は必要になると考えられます。具体的な提出書類・期限は募集要項に定めがあるため、申請前に必ず要綱の全文をご確認ください。
