社内で企画する研修も、外部の研修機関に参加する研修も、同じ条件で補助されるわけではありません。大分市中小企業者経営力強化促進補助金(人材育成応援事業)は、事後申請が使えるのは外部研修だけです。自主研修(社内企画)は事前申請しか選べません。
補助率は通常の研修が2分の1、DX研修だけ3分の2に上がります。上限は研修対象者1人あたり10万円、1事業者につき30万円までです。
対象は、大分市内で1年以上事業を続けている中小企業者です。ここでは、自主研修と外部研修の違い、そして見落としやすい線引きを整理します。
人材育成応援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 大分市中小企業者経営力強化促進補助金(人材育成応援事業) |
| 対象業種 | 業種指定なし(大分市が定める中小企業者要件を満たすこと) |
| 利用目的 | 社員研修(自主研修・外部研修)の受講・開催費用の補助 |
| 対象地域 | 大分市内に住所または事業所を有する事業者(自主研修は市内での開催が条件) |
| 従業員数 | 公式ページに規模の数値基準の記載なし(中小企業者であることが要件) |
| 補助上限額 | 研修対象者1人あたり10万円(1事業者につき30万円まで) |
| 補助率 | 2分の1(DX研修は3分の2) |
| 申請受付 | 通年(4月1日〜翌年3月31日)。予算額に達し次第終了 |
| 公式サイト | 大分市「人材育成応援事業」 |

対象になるもの・ならないもの
自主研修(社内で企画・開催)
- 対象: 大分市内で自ら企画・開催する研修。役員から短時間労働者まで受講対象
- 対象経費: 会場借上料、講師謝礼金、テキスト代、講師招へいの交通費・宿泊費(一部除外)
外部研修(研修機関が開催)
- 対象: 常勤従業員等が参加する、実研修時間6時間以上の研修
- 対象経費: 受講料、テキスト代、公共交通機関の利用費、宿泊費(一部除外)
一方、次は対象になりません。
- 実研修時間が6時間未満の外部研修。短時間セミナーは対象外です
- 消費税・源泉徴収税
- 1取引10万円(税抜)を超える現金払い(原則対象外)
- 大分市外で開催する自主研修(自主研修は「大分市内で自ら企画・開催する」ことが条件です)
よく誤解されやすいポイント
「研修が終わってから申請すればいい」とは限りません。事後申請ができるのは外部研修だけです。自主研修は事前申請のみで、先に研修を始めてしまうと、その回の費用は対象になりません。
「6時間ならオンラインセミナーもすべて対象」とも限りません。外部研修は「実研修時間6時間以上」が条件です。移動や休憩を含めた拘束時間ではなく、実際に研修を受けている時間で判定される点に注意してください。
「DX研修かどうかは自己申告でよい」わけでもありません。補助率が2分の1から3分の2に上がる区分なので、何がDX研修に該当するかは創業経営支援課への事前確認が安全です。
申請の流れとタイミング
- 創業経営支援課へ事前相談
- 交付申請(原則は事前申請。研修申込予定日の14日前まで、年末年始を除く)
- 交付決定(採択とは別に届く、正式な着手許可の通知)
- 研修の実施
- 実績報告(外部研修は交付申請書と実績報告書を一括提出する事後申請も選べます)
交付決定より前に研修を申し込んでしまうと、自主研修は対象から外れます。外部研修の事後申請も「実施後30日以内」という期限があるため、忘れると対象外になります。
よくある質問
社員全員をDX研修に参加させれば、上限まで満額補助されますか?
上限は「研修対象者1人あたり10万円、1事業者につき30万円まで」です。DX研修(補助率3分の2)でも、3人分の研修費がそれぞれ10万円以上かかっていれば、3人で合計30万円が上限に達します。4人目以降は補助額が増えません。
オンラインで受講する外部研修も対象になりますか?
公式ページに記載がありません(創業経営支援課へお問い合わせください)。
自主研修の講師を社員が務める場合、講師謝礼は発生しませんが対象経費はありますか?
会場借上料やテキスト代など、講師謝礼以外の対象経費が発生すれば、その分は対象になり得ます。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助上限額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず大分市の公式ページで最新の内容をご確認ください。
出典(一次情報)

