台東区に住む中学3年生・高校3年生の保護者が、塾代や受験料を無利子で借りられる制度です。補助金ではなく、東京都が行う貸付です。塾代は30万円まで、高校・大学の受験料は12万円まで借りられます。入学して所定の手続きをすると、返済が免除されます。まずは、台東区社会福祉協議会の窓口に予約を入れましょう。
受験生チャレンジ支援貸付の要点まとめ
正式名:受験生チャレンジ支援貸付事業
だれが
- 申請者
- 個人(本人)
- 対象業種
- 指定なし(個人が申請)
- 利用目的
- 学習塾の受講料、高校・大学の受験料の貸付
- 対象地域
- 東京都台東区
- 従業員数
- 規定なし(個人が申請)
いくら
- 補助上限額
- 30万円(学習塾等受講料の貸付限度額)
- 補助率
- 貸付のため該当なし(無利子)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 令和8年4月1日〜令和9年2月3日
- 公式サイト
- 台東区「受験生チャレンジ支援貸付事業」
借りる窓口は台東区社会福祉協議会(生活支援係)、審査は東京都社会福祉協議会が行います。受験料は、中学3年生に準じる方が27,400円、高校3年生に準じる方が12万円まで借りられます。
うちは対象になる?
次の6つにすべて当てはまることが条件です。台東区社会福祉協議会が受け付けるのは、台東区に住民登録がある世帯です。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 6
高校中退者、高卒認定の合格者、定時制高校の4年生、浪人生なども、子の範囲に入ります。20歳未満の方が対象です。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 生活保護を受けている世帯
- ✕ 借受人か配偶者が任意整理中・差押え中
- ✕ 暴力団員が属する世帯
- ✕ 過去の貸付で返済が滞っている
- ✕ 過去の貸付の連帯保証人になった
住民登録の条件には、子について一部例外があります。たとえば子が都外の学校で寮生活をしている場合は、窓口に相談します。外国籍の方は、在留資格などの別の条件があります(永住者・特別永住者・日本人の配偶者等・定住者のいずれか)。土地・建物は、いま住んでいる場所以外を持っていないことが条件で、不動産所得がある場合は対象外になることがあります。
世帯収入の基準は?
収入は、父母など養育者それぞれの収入を合わせた額で見ます。年間の総収入と、年間の合計所得金額の両方に基準があります。東京都福祉局のページに載っている基準は次のとおりです。
| 世帯人数 | 一般世帯の総収入 | ひとり親世帯の総収入 |
|---|---|---|
| 2人 | 記載なし | 405.7万円以下 |
| 3人 | 441.0万円以下 | 496.6万円以下 |
| 4人 | 504.9万円以下 | 577.2万円以下 |
| 5人 | 573.7万円以下 | 639.6万円以下 |
| 6人 | 652.2万円以下 | 記載なし |
賃貸に住んでいる場合は、年84万円(月7万円)を上限に、家賃を収入から引ける場合があります。営業所得など給与以外の所得がある場合は、合計所得金額で見ます。その場合、家賃は引けません。
合計所得金額の基準は、東京都のページに世帯人数別の一覧があります。たとえば一般世帯の4人なら、総収入が504.9万円以下で、合計所得金額が359.9万円以下です。世帯人数に数えるのは、親・要支援者・18歳未満の子・就学中の18歳以上の子です。就労中の18歳未満の子は数えません。
いくら借りられる?
貸付は3種類で、限度額は次のとおりです。
| 貸付の種類 | 限度額 |
|---|---|
| 学習塾等受講料 | 30万円 |
| 受験料(中学3年生に準じる方) | 27,400円 |
| 受験料(高校3年生に準じる方) | 12万円 |
受験料には、1校あたりの限度額や校数の制限はありません。ただし、全部合わせて上の限度額までです。仮の金額で計算すると、次のようになります。
- 中3が塾に年26万円を払う:26万円を全額借りられる
- 高3が塾の月謝2.5万円を12か月払う:2.5万円 × 12か月 = 30万円(上限ちょうど)
- 中3が私立3校を受け、受験料が計4.5万円:27,400円まで借り、残り17,600円は自己負担
- 高3が塾に年35万円を払う:30万円まで借り、残り5万円は自己負担
- 高3が大学4校を受け、受験料が計14万円:12万円まで借り、残り2万円は自己負担
塾代と受験料を同時に借りられるかは、公式ページに書かれていません。窓口で確かめてください。
何に使える?
使えるのは、塾代と受験料だけです。
対象にならないもの
- 他の公的制度で支給を受けた額の範囲の費用
- 領収書で使い道を確認できない費用
対象になるもの
- 学習塾、受験対策講座、通信講座、補習教室の受講料
- 高校・大学・専門学校などの受験料
学習塾は、一定期間以上続けて、有償で学力を教えているところです。通信での教育も含みます。ほかの公的制度を使っているときは、その額より多くお金が必要な場合に限り、差額を申し込めます。
申込の流れ
- 窓口に予約して相談する(保護者→台東区社会福祉協議会 生活支援係)
- 必要書類をそろえて借入申込書を出す(保護者→窓口。2月3日が受付の最終日)
- 審査を待つ(東京都社会福祉協議会→保護者。結果は郵送)
- 借用書に自筆署名し、実印を押して、届いてから2週間を目途に出す(借受人→窓口)
- 2〜3週間で、借受人の口座に入金される(入金前に都外へ転居すると交付されない)
- 領収書を令和9年3月末までに出す(保護者→窓口)
- 入学したら、入学した年の5月末までに免除の申請を出す(保護者→窓口)
領収書を出さないと、貸付金を一括で返すことになります。全部の領収書がそろうまで、免除の申請もできません。審査の結果によっては、貸付が受けられない場合もあります。申請前の確認には日数がかかるので、期限の直前に相談すると申請に間に合わないことがあります。
必要な書類
準備できた 0 / 12
住民票は世帯全員と続柄が載っていて、発行から3か月以内のものです。課税証明書は父母など養育者のもので、令和8年度の申込みは6月ごろから出る令和8年度分に限ります。生徒証や学生証でも在学証明の代わりになります。塾の資料は、塾名・開講年数・講座名・費用が分かるもので、今年度の受講料をまだ払っていなければ受講予定表かパンフレット、払い済みなら窓口で渡される納入証明書です。入試要項は今年度のもので、受験情報サイトの記事や昨年度の募集要項は使えません。賃貸借契約書は家賃を引くときだけ、印鑑登録証明書と通帳の写しは借用書を出すときに要ります。ひとり親世帯や外国籍の方は、それを確かめる書類(児童扶養手当の書類、在留カードなど)が別に要ります。必要書類は、相談内容によって増える場合があります。
借りられなくなる、返すことになるのはどんなとき?
- 同じ子で別の年度に借りた:1人の子に複数年度は貸し付けません。中3で借り、高3で再度借りることだけはできます。高3のときに大学受験で借りた人は、浪人した翌年度は借りられません。
- 領収書を出さなかった:令和9年3月末までに出さないと、一括返金になります。使わなかった分の返金がすんでいない場合も同じです。
- 免除の申請をしなかった:入学しても申請しなければ返済になります。返済は無利子ですが、期限を過ぎると年3.0%の延滞利子がかかります。
- 収入や資産が基準を超えた:預貯金などが600万円を超える、世帯収入が基準額を超える場合は対象外です。
- 審査で貸付できないと判断された:窓口の確認が済んでも、東京都社会福祉協議会の審査で外れることがあります。
よくある質問
受験生チャレンジ支援貸付は補助金ですか?
補助金ではなく、貸付です。給付ではなく、いったんお金を借りる仕組みで、利子はかかりません。東京都が実施し、台東区では社会福祉協議会が相談の窓口になります。ただし、高校・大学等に入学した場合は、所定の手続きをすれば返済が免除されます。手続きの期限は入学した年の5月末です。
いくらまで借りられますか?
塾などの受講料は30万円までです。受験料は、中学3年生に準じる方が27,400円まで、高校3年生に準じる方が12万円までです。受験料には1校あたりの限度額や校数の制限がなく、限度額の範囲で、受ける学校の分をまとめて借りられます。限度額を超えた分は自己負担になるため、塾の料金や受験校を決めたうえで、窓口で借りる額を相談してください。
入学すれば返済は免除されますか?
高校・大学等に入学した場合は、免除の申請をすれば返済が免除されます。申請は入学した年の5月末までに、償還免除申請書と、入学した学校の在学証明書か学生証を窓口に出します。入学しなかった場合(不合格や、合格しても進学しなかった場合)も、免除の申立てをすると、東京都社会福祉協議会の運営委員会の審査で免除される可能性があります。申請しなかった場合や免除の要件に当てはまらない場合は返済になり、返済は無利子ですが、期限を過ぎると年3.0%の延滞利子がかかります。免除の申請には、すべての領収書の提出が前提です。
浪人生や高校中退の人でも借りられますか?
借りられます。中学3年生・高校3年生に「準じる方」として、高校中退者、高校卒業程度認定試験の合格者、定時制高校の4年生、浪人生などが含まれます。ただし、20歳未満であることが条件です。在学証明書の代わりには、卒業証明書や高卒認定試験の合格証明書などを出します。
世帯収入の基準はどう見ればいいですか?
父母など養育者それぞれの収入を合算し、世帯人数に応じた基準額と比べます。年間の総収入と合計所得金額の両方に基準があります。一般世帯の4人なら、総収入504.9万円以下、合計所得金額359.9万円以下です。賃貸なら家賃を引ける場合もあり、自分で判断しにくいので、台東区のページも案内するとおり、収入基準は相談窓口で確かめるのが確実です。
預貯金や持ち家があると借りられませんか?
預貯金などの資産が600万円以下であることが条件です。土地や建物は、現在住んでいる場所を除いて、持っていないことが条件になります。つまり持ち家に住んでいる場合は、その家は数えません。ほかの不動産があると対象外で、不動産所得がある場合も対象外になることがあります。資産の額は本人が資産計算書で申告します。判断に迷う資産があれば、相談の予約のときに伝えておきましょう。
台東区に住んでいなくても借りられますか?
借受人と対象の子の両方が、都内に住民登録していることが条件です。そのうえで、台東区社会福祉協議会が相談と申込を受け付けるのは、台東区に住民登録がある世帯です。ほかの区市町村にお住まいなら、その区市町村の窓口に相談します。子が都外の学校で寮生活をしている場合などの例外は、窓口にご相談ください。引っ越しの予定がある場合は、先に台東区社会福祉協議会か東京都の担当課(電話 03-5320-4072)に確かめてください。貸付金の交付前に都外へ転居すると、貸付金は交付されません。
申込から入金まで、どのくらいかかりますか?
借用書を出してから入金まで、2〜3週間ほどかかります。その前に、窓口での相談、書類の準備、東京都社会福祉協議会の審査と結果の郵送があり、全体の期間は公式ページに書かれていません。塾の月謝や受験料の支払日に間に合わせたいときは、早めに相談の予約を入れましょう。入金後、使い道の確認のために領収書を出す必要があります。
申込の窓口はどこですか?
台東区社会福祉協議会の生活支援係(台東区下谷1丁目2番11号、電話 03-5828-7547)です。相談に行く前に、事前の予約が必要です。社協の開所時間は、土日祝日と年末年始を除く8時30分〜17時15分です。事業全体への問い合わせは、東京都福祉局の生活福祉部地域福祉課(電話 03-5320-4072)で受け付けています。
いつまで申し込めますか?
令和8年度の申請受付期間は、令和8年4月1日から令和9年2月3日までです。ただし、申請の前に生活状況や所得の確認があり、日数がかかります。期限の直前に相談すると、申請に至らないことがあります。領収書も令和9年3月末までに出す決まりなので、受験や塾の費用が決まった時点で、早めに窓口へ相談するのが安全です。
他の支援制度と一緒に使えますか?
使えます。ほかの公的制度を使っている場合は、そこで受けた額以上にお金が必要なときに限り、その差額を申し込めます。たとえば塾代の一部が別の制度で出る場合は、残りの額が貸付の対象です。どの制度が重なるかは世帯の状況で変わるので、相談のときに、利用中の制度の名前と受け取った額を窓口に伝えてください。
