鉄道会社が車両を省エネ型に更新しようとすると、1編成あたりの投資額は一般の中小企業向け補助金とは桁が違います。この規模の設備投資を後押しするのが、環境省と国土交通省が連携して実施する「交通システムの省CO2化に向けた設備整備事業(鉄道事業等におけるネットワーク型低炭素化促進事業)」です。
この記事で扱う回の申請受付は2026年7月21日ごろに締め切られ、すでに募集を終了しています。
交通システムの省CO2化に向けた設備整備事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(鉄道事業者。応募は執行団体を通じた間接補助方式) |
| 制度名 | 交通システムの省CO2 化に向けた設備整備事業(鉄道事業等におけるネットワーク型低炭素化促進事業) |
| 対象業種 | 汎用(実質的には鉄道・軌道事業者が対象) |
| 利用目的 | 設備投資、DX・IT導入、脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(対象経費の1/2以下が目安。詳細は公募要領参照) |
| 補助率 | 公募要領を参照(対象経費の1/2以下が目安) |
| 申請受付 | 終了(〜2026年7月21日ごろ) |
| 公式サイト | 国土交通省「鉄道事業等におけるネットワーク型低炭素化促進事業」 |

一般の中小企業は対象になりにくい制度
この事業は「鉄軌道分野の省エネルギー化・省CO2化」を目的にしており、対象になるのは車両の軽量化や省エネ設備の導入によって40%以上のCO2削減効果が見込まれる事業、または回生電力(ブレーキ時に発生する電力)の有効活用に資する設備を整備する事業です。実質的に、鉄道・軌道事業を営む事業者が対象になります。一般の製造業・サービス業がこの制度に応募することはできません。
誰が直接申請できるのか(間接補助の仕組み)
この事業は、環境省・国土交通省がそのまま補助金を配るのではなく、執行団体(一般社団法人地域循環共生社会連携協会)が公募を実施し、そこに鉄道事業者が応募する「間接補助」の形式です。DB上に記載される上限額・補助率は制度全体の枠組みを示すもので、個々の事業者がいくら受け取れるかは、応募する事業の規模・CO2削減効果の見込みによって審査後に決まります。「上限額=自社がもらえる金額」ではない点に注意してください。
対象経費の詳細(設備費・工事費の範囲など)は、執行団体が公開する交付規程・実施要領で定められています。
この回は終了。次年度の動き方
この事業は年度ごとに公募が実施される継続事業です。過去の実績を見ると、令和5年度・令和6年度・令和7年度と毎年公募が行われてきました。次年度の公募が出るかどうかは、環境省・国土交通省の報道発表資料、または執行団体の公式ページで確認する必要があります。
- 環境省・国土交通省の報道発表資料ページを定期的に確認する
- 自社の設備更新計画のCO2削減効果を、あらかじめ試算しておく
- 執行団体の問い合わせ窓口に、次回公募の見込み時期を確認する
よくある質問
今から申請できますか?
この記事で扱う回には申請できません。 2026年7月21日ごろに受付を終了しています。次年度の公募が実施されるかは、環境省・国土交通省の公式ページで確認してください。
中小企業やバス会社も対象になりますか?
一次情報で確認できた対象は鉄軌道分野の事業者です。バス等の他の公共交通機関の脱炭素化を支援する制度は別途用意されていることがあるため、環境省の「地域の公共交通×脱炭素化移行促進事業」など、他の制度も合わせて確認することをおすすめします。
補助上限額はいくらですか?
公式ページには具体的な上限額の記載がありません。 補助率は対象経費の1/2以下が目安とされていますが、応募する事業の内容・規模によって審査後の交付額が決まる仕組みです。詳細は執行団体が公開する公募要領で確認してください。
