敷地の道路側に木を植えたり、壁にツタを這わせたりする工事の費用を、東京都都市緑化基金が助成します。令和8年度は第2回の募集で、申請の締切は2026年11月13日17時です。工事費は100万円までが全額助成で、100万円を超える部分は1/2です。合計の上限は550万円です。
助成を受けるには、誰でも通れる道路や広場に面した、人目につく場所の緑化であることが条件です。令和9年度の募集は、この記事の確認時点で公表されていません。
街かど緑化支援事業の要点まとめ
正式名:東京都都市緑化基金 街かど緑化支援事業
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・団体)
- 対象業種
- 指定なし(継続的な事業実態のある法人・団体)
- 利用目的
- 接道部・壁面・屋上の緑化工事
- 対象地域
- 東京都内の市街化区域にある事業用施設
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(緑の基金担当へお問い合わせください)
いくら
- 補助上限額
- 550万円(緑化内容500万円と緑化義務に応じた50万円の合計)
- 補助率
- 工事費100万円までは全額、超える部分は1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 第2回は2026年10月下旬から11月13日17時まで
- 事業の完了
- 工事費の支払いは2027年1月31日まで
- 公式サイト
- 東京都公園協会「街かど緑化支援事業」
うちの会社は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
道路や広場に面している必要があるのは、緑化する地上部と壁面です。支払いの期間は2026年2月1日から2027年1月31日までです。
市街化区域とは、都市計画法で指定された、すでに市街地になっている区域です。東京23区は全域が市街化区域です。市・町・村で工事する場合は、市役所などに確かめます。23区外でも対象です。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 個人による申請
- ✕ 住居部分の緑化
- ✕ 既存の植栽の植え替え
- ✕ 土地・施設の売買を前提とした申請
- ✕ 公開性のない地上部・壁面
- ✕ 樹木を含まない地上部の緑化
事業用スペースと居宅を併設する場合は、事業用部分だけが対象です。公開性のない地上部・壁面は、塀などで視界がさえぎられている場所を指します。
いくら助成される?
助成は2つの合計です。1つ目は緑化内容に応じた助成で、上限500万円です。2つ目は緑化義務に応じた助成で、上限50万円です。緑化義務とは、新築や改築などの開発行為に伴い、都や区市町村が定める緑化の義務のことです。
1つ目は、助成対象の経費のうち100万円までが全額です。100万円を超える部分は1/2です。対象経費は、実費と助成単価表の上限単価のうち低い方で計算します。
- 対象経費が60万円:60万円 × 100% = 60万円
- 対象経費が300万円:100万円 + 200万円 × 1/2 = 200万円
- 対象経費が1,100万円:100万円 + 1,000万円 × 1/2 = 600万円 → 上限の500万円
上限の500万円に届くのは、対象経費が900万円以上のときです。
2つ目は、緑化義務がない施設なら緑化面積1㎡につき1万円で、上限50万円です。30㎡なら30万円になります。緑化義務がある施設は、義務面積の110%以上を緑化した場合が対象です。110%で10万円、以降1%増えるごとに1万円を加えます。120%なら20万円で、上限は同じ50万円です。
鉄道施設や郵便局など、2つ目の助成に準ずる施設は別の計算です。緑化工事費の1/2で、上限は400万円です。
何に使える?
対象にならないもの
- 個人の申請や、住居部分の緑化
- 既存の植栽の植え替え
- 東京都の外来種対策リスト2025で、侵入・定着防止外来種と総合対策外来種に指定された植物
- 樹木を含まない地上部の緑化
- 多年性のつる植物を使わない壁面緑化
対象になるもの
- 材料費(樹木、地被類、芝生、植栽基盤)
- 植栽の手間賃
- 緑化工事にかかる諸経費
- 自動灌水装置(タイマー)、灌水ホース、プランター
助成単価表には、種類ごとに上限単価があります。高木(植栽時の樹高3m以上)は1本5万円です。中木は3万円、低木は1万円です。高木10本の実費が60万円でも、助成対象の経費は50万円で計算します。見積書を取る前に、単価表と見比べておくと自己負担を読めます。
申請の流れ
令和8年度の第2回は、次の流れです。
- 事前相談をする(事業者→事務局。任意で随時。問題がなければ面談を省略できる)
- 面談を受ける(事業者→事務局。メールか電話で申し込む。事前相談で確認済みなら不要)
- 助成金交付申請を出す(事業者→事務局。2026年11月13日17時まで)
- 審査と通知を待つ(審査会は12月中旬頃、助成の可否と予定額の通知は2027年1月上旬頃の予定)
- 工事をして、費用を支払う(事業者。2027年1月31日までに支払いを終える)
- 完了報告を出す(事業者→事務局。2027年2月1日17時まで。写真データと領収書の写しを添える)
完了報告のあと、事務局が施工内容を確認して、交付額が確定します。
必要な書類
準備できた 0 / 10
事業計画書の様式はExcelで、記入見本もあります。登記事項証明書は、法人・団体が現在事項全部証明書を、土地・建物は登記事項証明書を出し、どちらも申請日から3か月以内のものです。納税証明書は申請の直前の年の分、図面・数量表は植栽の内容と面積が分かるもので、写真はJPEG形式です。契約書は賃貸借契約書・定期借地権契約書などで、申請者と土地・施設の所有者が違うときだけ出します。委任状は、複数の主体で工事するときだけ出します。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 公開性がない:塀などで視界がさえぎられた地上部や壁面は対象外です。非公開の屋上は、上空に屋根などの遮へい物がないことが条件です。
- 支払い期間の外:2026年2月1日から2027年1月31日に支払い・領収書の発行がない工事は対象外です。2027年2月1日以降に完了する事業は、令和9年度の対象となる見込みです。
- 予算を超えた:交付予定額の合計が事業予算を超えると、予算の範囲内に調整されます。
- 施工内容が変わった:交付額は、完了後の事務局の確認で確定します。計画から変更した場合は速やかに連絡します。
- 他の助成を受けている:同じ緑化工事費について、ほかの助成制度を受けた部分は対象外です。
次の募集について
2026年11月5日に、東京都公園協会の公式ページと募集要項を確認しました。令和8年度は第2回の募集要項が掲載されていて、令和9年度の募集要項は掲載されていません。ページには令和7年度版と令和8年度版が並んでいて、毎年度の募集が続いています。
事前相談は、翌年度以降の事業についても受け付けています。工事を2027年2月以降に予定している場合は、先に事務局へ相談しておくと、申請までの段取りを組めます。
よくある質問
令和8年度の申請は、まだ間に合いますか?
第2回の交付申請の締切は2026年11月13日17時です。この時刻までなら申請できます。申請の前に面談(必須)が要るので、メールか電話で早めに申し込んでください。2027年2月1日以降に完了する事業は、令和9年度の助成対象となる見込みとされています。令和9年度の募集要項は掲載されていないため、公式ページを定期的に確認してください。事前相談は、翌年度以降の事業についても受け付けています。
賃貸のビルでも申請できますか?
申請できる場合があります。申請者と土地・施設の所有者が違うときは、賃貸借契約書や定期借地権契約書などを出す決まりです。ただし、募集要項には所有者の同意に関する細かい条件が書かれていませんでした。個別の事情は結果を左右するので、面談の前に事務局(03-5510-7183)へ相談してください。事業用施設であることと、継続して植栽を維持できることは必要です。
100万円ちょうどの工事なら、全額もらえますか?
対象経費が100万円までなら、全額が助成されます。ただし、対象経費は実費と助成単価表の上限単価のうち低い方で計算します。見積額が100万円でも、単価表の上限を超えていれば、助成額はそれより下がります。また、交付額は実際の工事経費を超えません。完了後の事務局の確認で、最終的な額が決まります。
個人でも申請できますか?
できません。申請者は、継続的な事業活動の実態がある法人・団体に限られます。個人による申請と、住居部分に対する申請は対象外です。事業用のスペースと居宅を併設している建物では、事業用の部分だけが助成の対象になります。個人事業主の扱いは募集要項に書かれていないため、事務局に確かめてください。
自社の敷地内の中庭は対象になりますか?
対象になりません。地上部と壁面の緑化は、いつでも誰でも使える道路や広場に面していて、塀などで視界がさえぎられていないことが条件です。外から見えない中庭や裏庭は公開性がなく、対象外です。地上部は、樹木を含む緑化であることも求められます。道路に面した植え込みに、高木や中木を入れる計画なら、条件を満たします。
マンションの屋上緑化は対象になりますか?
共有部の屋上は対象です。ルーフバルコニーのように、特定の住民だけが使うスペースの屋上緑化は、個人の受益性が高いため対象外です。非公開の屋上を緑化する場合は、上空に屋根などの遮へい物がないことも条件です。住居部分への申請も対象外なので、管理組合など、共有部を管理する法人・団体として申請する形になります。
緑化する面積に下限はありますか?
下限はありません。面積が小さい緑化でも、対象経費があれば助成の計算ができます。ただし、緑化義務のない施設の2つ目の助成は、緑化面積1㎡につき1万円です。5㎡なら5万円にとどまります。緑化義務がある施設では、義務面積の110%以上を緑化したときだけ、加算の対象になります。
工事がもう終わっていても対象になりますか?
工事費の支払いと領収書の発行が、2026年2月1日から2027年1月31日にある事業なら対象です。この期間より前に支払いを終えた工事は、令和8年度の対象外です。工事が終わっていても、期間内に支払いと領収書の発行があれば対象になりえます。2027年2月1日以降に完了する事業は、令和9年度の対象となる見込みです。
助成金はいつ支払われますか?
完了報告のあとです。完了報告書、写真データ、領収書の写し、振込先の情報を、2027年2月1日17時までに出します。事務局が施工内容を確認して、交付額を確定します。確定後、指定した預金口座に助成金が振り込まれます。公式ページには、完了報告から支払いまで約2か月と書かれています。助成金を受けるのは、工事費を支払った後です。
外来種の植物は使えますか?
東京都の外来種対策リスト2025で、侵入・定着防止外来種と総合対策外来種に指定された植物は対象外です。リストは東京都環境局のページに載っています。植栽計画を立てる段階で、施工業者と一緒に樹種を照らしておくと、申請後の変更を避けられます。変更があった場合は、事務局へ速やかに連絡する必要があります。
他の補助金と併用できますか?
同じ緑化工事費について、ほかの助成制度を受けた部分は対象外です。同じ工事に二重で助成を受けることはできません。工事の別の部分に別の制度を使えるかは、募集要項に書かれていませんでした。併用を考えているときは、申請の前に事務局へ相談して、対象経費の切り分けを確認してください。
問い合わせ先はどこですか?
公益財団法人東京都公園協会 公園事業部 公益事業推進課 緑の基金担当です。電話は03-5510-7183で、受付は平日の9時30分から17時です。メールは midorinokikin@tokyo-park.or.jp です。住所は千代田区日比谷公園1-5 緑と水の市民カレッジ2Fです。面談の申し込みも、この電話かメールで受け付けています。
