路線バスの経営は、燃料費と人手不足の両方に押されています。愛媛県が用意したのは、その両方に効く5つのメニューです。
愛媛県バス事業者省エネ対策等緊急支援事業は、県内の路線バス事業者を対象に、EVバスの導入から人材確保まで5つの事業から選んで使える補助制度です。3次募集は令和8年8月3日〜8月31日の受付です。
愛媛県バス事業者省エネ対策等緊急支援事業(3次募集)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(県内に本社または営業所がある路線バス事業者。地方公共団体を除く) |
| 制度名 | 愛媛県バス事業者省エネ対策等緊急支援事業(3次募集) |
| 対象業種 | 路線バス事業 |
| 利用目的 | EVバス等車両・充電設備の導入、労働環境改善、利便性向上・業務効率化、人材確保・育成 |
| 対象地域 | 愛媛県内 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに明記なし) |
| 補助上限額 | EVバス:大型2,000万円/台・中小型1,200万円/台、充電設備:100万円/基、その他事業:600万円 |
| 補助率 | EVバス・充電設備は3分の1、その他事業は3分の2(人材育成ソフト事業は補助下限10万円) |
| 申請受付 | 3次募集:令和8年8月3日(月)〜8月31日(月) |
| 公式サイト | 愛媛県「バス事業者省エネ対策等緊急支援事業」 |

5つのメニューは、組み合わせて使えます
この事業の特徴は、5つの事業メニューから複数を選んで同時に申請できる点です。1つの事業者が、EVバスの導入と人材確保のソフト事業を同時に申請することもできます。
- EVバス等の導入(補助率3分の1・上限は大型2,000万円/台・中小型1,200万円/台)
- EVバス用充電設備の導入(補助率3分の1・上限100万円/基)
- 職場の労働環境改善事業(補助率3分の2・上限600万円)
- 利便性向上・業務効率化事業(補助率3分の2・上限600万円)
- 人材確保・育成事業(ソフト事業。補助率3分の2・上限600万円・下限10万円)
補助率が「ハード(車両・設備)は3分の1、ソフト(労働環境・人材育成)は3分の2」と分かれているのが特徴です。車両は事業者の資産として残る一方、ソフト事業は費用がそのまま消えるため、補助率で差をつけていると考えられます。
なぜ「3次募集」まで続いているのか
この事業は、1次・2次に続く3次募集です。複数回に分けて募集しているのは、年度の予算に応じて随時受け付けているためで、毎回、前回の申請状況を見ながら次の募集枠を出す運用になっています。
3次募集が出たということは、まだ予算に余地が残っているサインです。ただし、次に4次募集が出るとは限りません。「次もあるだろう」と先送りせず、対象事業があるなら今回の締切(8月31日)で申請するのが安全です。
具体例で見る補助額
- 中小型EVバス1台(車両価格3,600万円)を導入:補助率3分の1で1,200万円の計算になりますが、上限も1,200万円/台のため満額の1,200万円
- 充電設備1基(工事費込み240万円)を導入:補助率3分の1で80万円 → 上限100万円以内なので80万円
- 人材確保のためのソフト事業(採用サイト制作等・費用45万円):補助率3分の2で30万円
申請の流れ
- 対象事業の選定: 5つのメニューから、自社の課題に合うものを選ぶ(複数選択可)
- 申請書類の準備: 補助金交付申請書(様式第1号)等
- 申請: 交通政策室へ提出
- 交付決定・事業実施・実績報告
押印省略を希望する場合は、事前に交通政策室への連絡が必要です。
よくある質問
中古のEVバスを購入する場合も対象になりますか?
公式ページの記載からは、新車・中古車の区別は明確ではありません。詳しくは愛媛県交通政策室(089-968-2441)にご確認ください。
5つの事業のうち、複数を同時に申請できますか?
できます。公式ページには「複数事業の実施も可」と明記されています。
4次募集はありますか?
本記事の時点では公式ページに記載がありません。予算の状況によって実施の有無が決まるため、対象事業があるなら3次募集の締切(8月31日)での申請をおすすめします。
