益城町には、被災農地を自分で直した費用を補助する制度が2つあります。令和8年熊本地震の分と、令和8年6月豪雨の分です。この記事は、地震で被災した農地の話です。
補助の中身は豪雨の分と同じで、直した費用の半分(1か所につき上限20万円)です。ただし被害の原因が地震であることが前提で、国の災害復旧事業の対象になる農地は外れます。
熊本地震の被災農地・自力復旧補助金の要点まとめ
正式名:令和8年熊本地震による被災農地の自力復旧補助金
だれが
- 申請者
- 令和8年熊本地震で被災した農地の所有者・耕作者
- 対象業種
- 農業(田・畑の所有者・耕作者)
- 利用目的
- 被災農地の復旧(原形復旧)
- 対象地域
- 熊本県益城町
- 従業員数
- 規定なし(個人・法人を問わない)
いくら
- 補助上限額
- 20万円(1か所につき)
- 補助率
- 対象経費の1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2027年3月12日まで(窓口のみ)
- 事業の完了
- 2027年3月31日まで
自分の農地は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
対象の農地は、田畑の面、あぜ(畦畔)、田畑への進入路です。住民票が益城町になくても申請できます。所有者でも耕作者でもない方が申請するときは、委任状が要ります。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 家庭菜園である
- ✕ 国庫補助の対象になる農地
- ✕ 多面的機能支払交付金で復旧した
国庫補助とは、国が費用を出す災害復旧事業のことです。この補助金は、国の補助がつかない復旧を自分で行う「自力復旧」を支えるものです。国庫補助で工事を申請した農地を、あとから自力復旧に切り替えることはできません。多面的機能支払交付金は、農地や水路を地域で守る活動に出る国の交付金です。
いくら補助される?
対象経費の2分の1です。上限は1か所につき20万円で、経費が40万円以上かかると上限に届きます。円未満は切り捨てです。
- 自分と家族で4日作業し、日当だけを申請する:18,200円 × 2人 × 4日 = 145,600円 → 145,600円 × 1/2 = 72,800円
- 重機の借上料15万円と、自分の3人日の日当を申請する:150,000円 + 54,600円 = 204,600円 → 204,600円 × 1/2 = 102,300円
- 経費が50万円かかった:50万円 × 1/2 = 25万円 → 上限の20万円
借上料15万円と経費50万円は、仮の金額で計算した例です。日当の単価(1人工18,200円)は公式ページの数字です。
補助金は先には出ません。復旧を終えてから、全額が一括で交付されます。前払いの規定がないため、工事費はいったん自分で立て替えます。
「1か所」をどこまでの範囲とみるかは、公式ページに説明がありません。畑が何枚かに分かれる場合は、申請前に町へ確かめてください。
何が経費になる?
対象にならないもの
- 領収書のない経費(自分の作業日当は除く)
- 家庭菜園の復旧費用
- 国庫補助の対象農地、多面的機能支払交付金で直した農地の費用
対象になるもの
- 作業機械の借上料
- 機械オペレーターの賃金
- 資材などの材料費
- 運搬費、燃料費
- 自分や家族が行う作業の日当
日当は「1人1日8時間」が目安で、1人工あたり18,200円です。半日なら9,100円になります。法面(のり面)の整形、掘削、捨土、石や礫の除去、簡易な地ならし、機械の運転が作業の例です。日当以外の経費は領収書が必要で、なくすと補助できません。日当を申請するときは、作業した日が分かる作業出面表(でづらひょう)を出します。町の様式の記入例には、18,200円と違う単価(15,400円、17,300円)が出てきます。迷うときは町に確かめてください。
申請の流れ
- 国庫補助の対象でないかを町に確かめる(農家→益城町役場 産業振興課。着工の前に)
- 復旧前の写真を撮る(農家。被災の状況が分かるもの)
- 復旧して、領収書と作業出面表をそろえる(農家。2027年3月31日までに完了)
- 書類を窓口に持っていく(農家→産業振興課の窓口。2027年3月12日まで)
- 補助金を受け取る(町→農家。復旧後に一括で交付)
申請は、原則として窓口のみです。郵送はできません。やむを得ない事情があるときは、事前に相談します。すでに工事が終わっている場合は、申請書類のほかに、実績報告書・交付請求書・預金通帳も出します。
必要な書類
準備できた 0 / 8
印鑑は認印で構いませんが、スタンプ式は使えません。次の場合は、書類が増えます。
- 代理で申請する:委任状(町の案内ページに様式例あり)
- 共有名義人の1人が代表して申請する:農地所有者の承諾書
- 家族の作業日当を申請する:作業出面表
もらえなくなるのはどんなとき?
- 国庫補助の農地を切り替えた:国庫補助事業で工事を申請した農地は、自力復旧に変更できません。
- 領収書をなくした:日当以外の経費は、領収書がないと補助できません。
- 期限に間に合わなかった:申請は2027年3月12日まで、工事の完了は2027年3月31日までです。
- 家庭菜園だった:家庭菜園は対象外です。
- 別の交付金で直した:多面的機能支払交付金を使って復旧した農地は対象外です。
令和8年6月豪雨の補助金との違いは?
この補助金の対象は、令和8年熊本地震で被災した農地です。令和8年6月23日から26日の豪雨で被災した農地は、別の制度になります。
益城町は、2つを別のページ、別の申請書で案内しています。補助率も上限額も、対象経費も同じです。違うのは、被害の原因と、申請書の様式です。
もう一方の制度は、次の記事にまとめています。
令和8年熊本地震で被災した農地は、こちらの申請書を使います。被害の原因が違えば、様式も違います。窓口で受け付ける書類を取り違えないよう、申請書の題名の災害名を確かめてから書き始めてください。
よくある質問
この補助金は、どの災害で被災した農地が対象ですか?
令和8年熊本地震で被災した、益城町内の農地です。田畑の面、あぜ(畦畔)、田畑への進入路が含まれます。令和8年6月23日から26日の豪雨による被害は、別の制度(令和8年6月豪雨による被災農地の自力復旧補助金)で扱われます。申請書も地震用と豪雨用に分かれているため、原因の違う申請書を使わないよう、窓口で被災の原因を伝えておくと確実です。
地震と豪雨の両方で被災した農地は、両方の補助金を申請できますか?
公式ページに、この場合の扱いは書かれていません。補助の内容は両制度とも同じで、申請書は災害ごとに分かれています。同じ箇所の同じ工事費を二重に申請することは、まず認められないと考えるのが自然です。ただし、地震分と豪雨分を別の工事として分けられるかは担当課の判断になります。迷うときは、着工前に産業振興課 農林整備係へ相談してください。
住民票が益城町になくても申請できますか?
申請できます。対象は、被災した農地の所有者または耕作者で、益城町に住民票があるかどうかは問われません。町外に住んでいて、益城町内の農地を耕作している方も含まれます。所有者でも耕作者でもない方が代わりに申請するときは、委任状が必要です。共有名義の農地を1人が代表して申請するときは、農地所有者の承諾書も出します。
自分や家族の作業も経費にできますか?
できます。農家が自分で行った復旧作業は、日当として計上できます。単価は1人工(1日8時間を想定)あたり18,200円で、半日なら9,100円です。日当は「日当 × 作業日数」で計算します。家族の作業分を申請するときは、作業した日が分かる作業出面表を出します。日当には領収書がいらない一方、日当以外の経費は領収書がないと補助できません。
領収書をなくしたときはどうなりますか?
日当以外の経費は、領収書がないと補助できません。作業機械の借上料、オペレーターの賃金、材料費、運搬費、燃料費のすべてが対象です。工事業者や販売店に再発行を頼めるか、早めに確かめてください。支払いのたびに領収書を受け取り、事業費の内訳が分かる見積内訳書や領収明細書とあわせて保管しておくと、申請のときに慌てずに済みます。
家庭菜園は対象になりますか?
対象になりません。公式ページのQ&Aに「対象となりません」と明記されています。対象となる農地は、田んぼや畑の面、あぜ(畦畔)、田畑への進入路です。自宅の庭先の菜園のように家庭用で育てている土地は外れます。農業として耕作している農地かどうかで迷うときは、申請の前に産業振興課へ問い合わせてください。
国の災害復旧事業の対象になる農地はどうなりますか?
この補助金の対象外です。国庫補助の災害復旧事業は、国が費用を負担する別の仕組みで、自力復旧はその補助がつかない復旧のための制度です。国庫補助事業での工事を申請した農地は、あとから自力復旧に変更できません。自分の農地がどちらに当たるのか分からないときは、工事を始める前に町へ確かめるのが確実です。
補助金は先にもらえますか?
先には出ません。前払いの規定は設けられていません。復旧が終わってから、補助額の全額が一括で交付されます。工事費や材料費は、いったん自分で支払うことになります。上限は1か所につき20万円なので、経費が40万円を超える工事では、超えた分は自己負担です。資金の見通しは、申請の前に立てておくと安心です。
申請はいつまで、どこでできますか?
申請の締切は2027年3月12日(金)です。受付場所は益城町役場の産業振興課(役場2階の1番窓口)で、受付時間は午前8時30分から午後5時までです。土曜、日曜、祝日、閉庁日は受け付けません。申請は原則として窓口のみで、郵送には対応していません。事情があって窓口に行けない場合は、事前に相談してください。
工事はいつまでに終わらせればよいですか?
2027年3月31日までに完了する復旧工事が対象です。申請の締切(3月12日)より、工事の完了期限のほうが後ろにあります。ただし、すでに終わった工事の経費を載せて申請する形が基本のため、実際の段取りは担当課で確かめてください。工事を始める前に、産業振興課へ流れを聞いておくと、書類の準備でつまずきにくくなります。
申請したあとで工事の内容が変わったらどうなりますか?
変更申請が必要になります。申請後に事業内容が変わる場合は、手続きが別に要るため、変更が決まった時点で産業振興課に連絡してください。変更申請の書式や出し方は、公式ページに詳しく書かれていません。どの変更が対象になるかも含めて、担当課に直接確かめるのが確実です。
問い合わせ先はどこですか?
益城町役場 産業振興課 農林整備係です。電話は、役場の代表が096-286-3111、農林整備係の直通は286-3277です。開庁時間は月曜から金曜の午前8時30分から午後5時15分までです(祝日、年末年始を除く)。対象になるか、書類の書き方、工事の段取りなど、迷うことは申請の前に聞いておくと確実です。
